年輪

みなさん、おはようございます。

クリスマス企画「時空思考」の公開日には、たくさんの方にご訪問いただき

誠にありがとうございました。

昨日の最終日には、過去最高記録を達成しました。

状況次第では、この企画はボツだなと思ったのですが

予想を上回る結果となったので、みなさんのご感想は知る由もありませんが

ひとまず企画としては成功したかなと安堵しております。

昨日は書店を訪れた際、NHKさんの教育番組で「江戸時代」の歴史の

講座がスタートするらしく、たくさんテキストが置かれているのを拝見しました。

さすがに私は見る余裕はありませんが、面白そうですね。

さて、移動時間に雑誌クライテリオン2021年11月号「日本の「強さ」とは何か」の中の

p.66「日本再生の鍵は職人の伝統にあり”棟梁”小川三夫氏に聞く(聞き手柴山佳太)

を読みました。

小川さんは、西岡常一さんのお弟子さんだったそうですが、西岡常一さんといえば

以前訪れた、神戸の「竹中大工道具館」に西岡さんのノートなどが展示されていた

ことを思い出します。

とても美しいノートでした。

手書きで計算されたページもあったように記憶しています。

建築物を作るというのは、とても計算が大事なのだと

いう印象でした。

なので、大工さんというのは技術だけでなく

計算力もすごい方たちなのだなと思います。

本書のインタビューに応じた小川さんの言葉はとても心に染みます。

「素直さが一番」(p.73)

「人間、知識以上のものはできないけれど、

知恵は限りなくあるからなんぼでもできるんです。」(p.81)

忘れていた何かが思い出されるような言葉です。

古の人々は、技術も道具も乏しかった。

それでもあんな巨大な古墳を作った。

「法隆寺」などを建築し、その技術が引き継がれて

何度でも生まれ変わり何千年も存続することができる。

それは古の人々の「知恵」があったからだと。

技術が進歩し、テクノロジーが生まれる。

それはまるで「年輪」のように積み重なっていく。

昔の人の苦労を思い、小川さんは涙が出ると語る。

一方で技術や道具が乏しい中で「いい仕事をしたな」と感動してもらえる、

そんな仕事を自分もしたいとおっしゃる。

小川さんのお話には、たくさんのヒントが詰まっていると思います。

過去と対話し、現在ある技術と道具で伝統を引き継ぎながら発展し、

後世に当時の人はすごかったんだなと思われるような仕事をする。

こうやって技術やテクノロジーは引き継がれ、進化していくのだなと

感動しました。

知識はもちろん必要ですが、そればかりでもない。

「知恵」を使うということを、人間の根幹のところを忘れてはいけないのだと

教えてもらいました。

そのためには「素直」でなければならない。

頭でばかり考えるのでもいけない。

日本の強みは、「職人文化」という礎にあるのかもしれない。

そんな気がしました。

ようやく年賀状を書き終えたので、今日は散歩の途中にポストに

投函しようと思います。

相変わらず字が小学生みたいで恥ずかしい。

パソコンで宛名印刷をすればよいのですが、下手な字でもその人らしさが

現れてよいのかなと自分を慰めています。

このブログがもし手書きだったら、きっとあまり読んでもらえなかっただろうなと

苦笑いします。

ありがとうテクノロジー!

それでは、よい一日を!

年内の投稿は、いつまでにするか決めていません。

何か気になる情報があれば、投稿しようと思います。

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