買ってよかった!見てよかった!

みなさん、おはようございます。

まだ外は暗いのですが、早くに目が覚めて朝活をしております。

勉強に入る前に、飲み物を飲みながらリラックスタイムです。

最近は、ミントティーを先に飲むようにしています。

空き腹にコーヒーは良くないみたいですし。

かといって、朝から何かを食べるだけで太ってしまう厄介な体質です。

さて、昨日のschooの放送はご覧になりましたか?

こういう時Xで発信していたら、急なお知らせなど

連絡できるのですが、すみません。

ちなみに私、登録したはずなんですが、ちゃんとできていないらしく

着席できないまま視聴しております。

「ロジカル思考による課題設定と問題解決」

本当にいい内容でしたね。

第一回目かな?9月の放送分は、無料で見えるそうですよ。

次回は「ラテラル思考編」ということで、更に面白そうですよね。

11/9(月)20:00-21:00だそうです。

今回見逃したという方に朗報です。

講師の清水 久三子 先生 の本が紹介されていたので共有しますね。

放送では、スマホで見ていたので字が読みづらかったり

情報量が多すぎて、じっくり考えながら見る余裕がなかったので

本を買ってじっくり勉強したいなと思っているところです。

『AIが化ける 問題解決の全技術』(¥2,750)

です。

フレームワークを使った問題解決についての講義でしたが、

応用が利きそうですよね。

よかったら、ご参考に。

そして、昨日の記事で書いた、ノート型ホワイトボードですが

商品名は

Gakken 「Write White (light up your idea)」 ホワイトボードノート(B6)

です。

小さめの付箋にタスクを書いて、その横にペンで時刻を書く用にしています。

その日の予定に応じて付箋を並び替えたり、時間を変更したりできて

誠に便利です。

しかも、各ページに透明シートがついていて、保護カバーになったり

シートにも文字が書けるので、上から書き足すことができます。

アイデアノートにもなったり、コンパクトなので持ち運びも出来て

機能性抜群です。

3ページあるので、1ページにはTo Doリスト

他のページにはメモ書きとか、プレゼン資料のラフ図を書いたりとか。

こういうノート、欲しかった。

これだからアナログは沼ですね。

ますます勉強が楽しくなってきましたが、いかん楽しんでいるうちは

合格は遠い。

勉強は趣味ではないんだ!と自分に言い聞かせております。

さあ、そろそろスイッチを入れようかな。

それでは、よい一日を!

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ほっと一息

続投です。

先ほど、ようやく「ソーシャル・イノベーション」のこれまでの総集編の記事を

投稿し終わりました。

思ったより少ないなという印象です。

もっとソーシャル・イノベーションに関する本を読まなければいけませんね。

今の自分にできることといったら、本を読んで紹介するくらいしかできないので。

今日は目が覚めたのも遅くて、勉強に取り掛かるのも遅かったので、

あと一教科残っています。

この記事を投稿したら、最後の力を振り絞って勉強して読書もして

終わりたいと思います。

日記をつけるようになって、何が足りなかったのかが次第にわかるようになってきて

おかげで勉強時間も勉強量も増えています。

さすがにアバウトなスケジュールでは、タスクを全部こなすのが難しくなり

何時から何時までと細かく時間を刻んでスケジュールを立てることにしました。

無印良品さんのTo Doリスト付箋に毎日書き込んでいましたが、これだと

使い捨てで買い足さないといけないので、ノート型のホワイトボードに

タイムスケジュールを書くことにしました。

勉強する教科の順番を書き込んでおいて、当日に時間だけ書き直すことにしました。

ほんとに時間との戦いです。

ホワイトボードは書き込むのもいいけど、付箋に科目を書いて順番を入れかえるのも

よさそうですね。その隣に時間だけ書いたり消したりすればいいかな。

本業は受験生なもので、勉強の話ばかりになりすみません。

今日はSchooさんで面白そうな授業がありますね。

ロジカル思考と・・・

20:00からですが、みなさんはご覧になりますか?

私は間に合えば、参加しようと思います。

急いで勉強を終わらせなければ。

それでは、また。

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【ソーシャルイノベーション】総集編vol.3

<第11回 にぎわい空間>

さて、今回のテーマは「広場」です。

ご紹介する本は

小野寺 康(著)『広場のデザイン』(彰国社, 2015年, ¥2,500+税)

です。

本書をご紹介する前に、なぜ「広場」というテーマを選んだのか、

まずはそのことに触れたいと思います。

以前ご紹介した『商店街の復権』(広井良典(編))(筑摩eブックス)

の中で、広井氏によると

「ヨーロッパにおいては、地方の中小都市においても「商店街」が

地域にしっかり根付いた形で存続し、活気あるにぎわいを示しており

子どもから高齢者まで、様々な世代がゆっくりとくつろいで

過ごせる「コミュニティい空間となっている」(『商店街の復権より抜粋)

とのことです。

これを読んだとき、頭に浮かんだのが「広場」という空間でした。

日本において、「広場」とはどんなイメージでしょうか?

何もない、空き地のような空間?子どもの遊び場?

ウィキペディアによると

「広場は、広く開けた場所。特に都市等において集会やリクリエーション

などの機能をもつよう設計された広く平らな場所」と書かれています。

そこで、『広場のデザイン』を開くと、ヨーロッパやアメリカのさまざまな

広場が紹介されてるのを目にして、描いているイメージとは全く異なることに

気が付くのです。

著者の小野寺康さんは、ご自身を「都市設計家」と呼んでおられます。

そして、本書は都市設計家による設計の実践書であると書かれています。

そして、「日本を含め世界中の魅力的なにぎわい空間を視覚的に

紹介しながら、賑わいを作るための要素がどんなところにあるのか、

どうすれば魅力的な空間が生まれ、都市に活力が生まれるのかを

考察したものだ」(p.4)

と書かれています。

地方都市だけでなく、日本全体において都市市街地の空洞化が問題となっています。

著者も、この問題をデザインによって解決できるのか、挑戦をされているようです。

ここで「広場」という概念に再び立ち返ってみると、偶然にも前回ご紹介した

黒川紀章氏の著書『ホモ・モーベンス』(中公新書)でも「広場」について

触れられています。

実は「広場」というヨーロッパの設計技術は、日本には普及しなかったとか。

これに相当するものが、日本では「道」だと、黒川紀章氏は述べておられました。

小野寺氏は、「参道」ととらえているようです。

私自身も、「城下町」とか「街道」は馴染みがあるので、決してにぎわいのある場所では

ありませんでしたが、なんとなくイメージが沸きます。

本書で取り上げられている、日本のにぎわい空間もやはり「道」が多いように思われます。

本書は、プロのデザイナー目線で様々な「にぎわい空間」を解説されているので、

「広場のデザイン」に興味のある方には、大変丁寧な実用書であると思います。

素人の私には、専門的な話になるとイメージが全く湧かなくて残念でした。

にぎわい空間とは、経済活動が活発化するだけでなく、地域の人たちの「誇り」を

デザインするという著書の言葉に、奥深さを感じました。

著者自身が手掛けたプロジェクトもいくつか紹介されていて、

例えば「門司港駅前広場」など、確かにヨーロッパのように庁舎があり駅があり、

それを囲むように広場がある、という美しい設計がされています。

私自身の関心は、この「にぎわい空間」が人々にどんな効果をもたらすのか、

人の流れが変わるのか、訪れる人が増えるのか、あるいはそこでの滞在時間が

長くなるのか、など具体的な数値で表せるといいなと思いました。

勿論本書は設計のプロの方なので、その指標はまた別の専門の方にお任せしなければ

なりませんが。

「広場」という概念が、まだまだ新しい概念だと思うので、この本が広く読まれ

広場でなくてもいいので、「くつろぎ空間」という概念が浸透するといいなと思います。

そして、「くつろぎ空間」の中で、商店街が根付いていくといいなという淡い期待を

持つ次第です。

<第12回 社会起業家の覚悟>

今回ご紹介するのは

高橋勅徳・木村隆之・石黒督朗(著)

『ソーシャル・イノベーションを理論化する』(文眞堂, 2018,¥3,000+税)

です。

まずは著者の方々のご紹介から

高橋 勅徳(たかはし みさのり)首都大学東京大学院経営研究科准教授

木村 隆之(きむら たかゆき)九州産業大学商学部経営・流通学科准教授

石黒 督朗(いしぐろ とくろう)東京経済大学経営学部専任講師

いづれも2018年現在

本書は「ソーシャル・イノベーション」の理論と

「社会起業家」に関する研究について書かれた書籍です。

私が初めて「社会起業家」という言葉を知ったのはこの本がきっかけでした。

小暮直久(著)『「20」円で世界をつなぐ仕事』(日本能率協会マネジメントセンター)

今から5年くらい前に買って読んだように記憶していますが、当時は聞きなれない

職業だなと思いました。

この本の表紙に「〝思い″と〝頭脳″で稼ぐ社会起業・実践ガイド」と書かれています。

アイデアで社会課題を解決する「社会起業家」。確かに英雄のような存在だなと思います。

今回『ソーシャル・イノベーションを理論化する』という本を読んで、実は

「社会起業家」という言葉が注目されるきっかけになったのは

「グラミンバンク」を考案し、ソーシャルビジネスという概念の提唱者である

ハンマド・ユヌス氏の功績によるものだと知りました。

「グラミン銀行」については、詳細を書くと長くなるので、興味のある方は

知れ部てみてください。

私自身は、大学院の時に授業で習いました。

今になって思うと、これが本当の「ブレイクスルー」の事例だったのだなと

わかりました。

本書を通じて、「ソーシャル・イノベーション」とは何か?

という疑問に対しては

例えば「何らかのアクターによってなされる資源の新結合によって生み出される

社会構造改革」である。(p.170)

あるいは「社会起業家」とは何か?

という問いに対しては

「既存の公共サービスでは解決しえない社会問題に対して、市場の持つ

ダイナミズムを利用することで解決を試みる主体として定義されてきた」(p.236)

というように、ここにきて初めて「ソーシャル・イノベーション」や

「社会起業家」について、その定義を学ぶことができました。

本書は著者の専門分野からわかるように、「経営学的アプローチ」

により理論化されています。

経営学がどのような学問なのか、皆目見当がつかないのですが、

本書の多くのページに、様々な事例が紹介されているので、

社会起業家たちがどんな経緯で課題解決に取り組むことになったのか、

その過程でどんな障害があったのか、などイメージが沸き理解を

助けてくれます。

本書のポイントとして、「社会起業家」というのは果たして英雄か

それとも、倫理的な問題をはらんでいる存在なのかという議論が

なされています。

「社会起業家」は米国・ヨーロッパ・日本それぞれで認識が

異なっていて、この問題の明確な答えを求めることは困難なようです。

社会起業家が、ソーシャル・イノベーションを起こす一方で

新たな課題を生むこともあるというのは、確かに紹介されている

事例からも納得します。

このような問題は、一筋縄ではいかないようですね。

かくして、もし「社会起業家」に興味のある方が本書を読んだ場合

どのような感想を持たれるのか、私もとても興味があります。

とにかく考えても仕方がないから、とりあえず動いてみる、のか

それとも、慎重に「社会起業家」の研究を勉強して

非難されないような社会起業家を目指すのか。

どちらにしても、本書は「ソーシャル・イノベーション」や

「社会起業家」について知るうえで大変参考になる本だと思います。

学術書であるがゆえに、この本1冊ではこの理論を理解することは

困難だと思いますが、豊富な事例がとても参考になると思います。

皆が英雄になりたくて「社会起業家」を志すわけではなくて、

誰もやらないなら自分がやらなければ、と奮起して行動に移す方が

多いのではないかと思います。

たとえ非難されようとも、それに耐えうる信念を持った人。

社会起業家の覚悟。

本書から、社会起業家たちの生の声が聞こえてきます。

よかったら、ご参考に。

<第13回 ソーシャルイノベーター空海>

さて、今回ご紹介するのは

松長有慶(著)『空海』(岩波新書, 2024,¥880+税)

著者の松長氏は高野山大学の名誉教授で、密教研究の第一人者でした。

2023年にお亡くなりになっております。

「空海」の本を探すにあたって、空海の生涯を綴った本や空海の残した言葉など

目にしましたが、本書は空海の「思想」や「思考」を中心に書かれた大変貴重な本でした。

空海といえば、超人的な才能の持ち主という、凡人には到底理解できないであろうと

思っていましたが、松長氏のわかりやすい文章と解説のおかげで、空海を全く知らない

私にも、すっとその世界観に引き込まれていきました。

読み進めるうちに、とても大きくて温かいものに包まれているような心地の良い気持ちになりました。それは、空海の宇宙的視座から見ると、ひとりの人間の苦悩など取るに足りない

もののような気がしたからかもしれません。

本書を読み終わり、改めて私は「空海」が真のソーシャル・イノベーターとよべるのではないかという確信を持ちました。

それをうまく表現できないので、私の代わりにAIにまとめてもらいました。

🧠 空海の革新性と社会的影響

  • 教育の普及:庶民にも学問を広めるために「綜芸種智院」を設立。これは日本初の庶民向けの教育機関とも言われ、知の民主化を推進した点でまさに社会革新。身分や出自に関係なく学びの場を開いた空海は、知のアクセスを広げることで社会構造に風穴を開けました。これは現代の「教育による社会変革」に通じる思想です。
  • 言語と文化の橋渡し:中国から密教だけでなく、言語・建築・芸術など多様な知識を持ち帰り、日本文化に融合させた。これは異文化知の統合による社会変革。
  • 土木・インフラへの貢献:満濃池の改修など、技術と信仰を融合させて地域社会の生活基盤を改善。宗教者でありながら、実務的な課題解決にも取り組んだ。          
  •   宗教間の対話と包摂:三教指帰・十住心論。儒・道・仏の三教を包摂的に捉え、対立ではなく融合を目指した空海の姿勢は、現代の多文化共生や宗教間対話の先駆けとも言えます。
  •   自然との共生:仏教的エコロジー
  • 自然の中に仏の教えを聞き取るという思想は、環境倫理やサステナビリティの視点と響き合います。

• 植物や小動物の苦痛を感じ取る感性を育てるべきだという提言は、まさに現代の環境思想そのもの。

• 宇宙的視野と個の尊重:瞑想と即身成仏思想

•  個人の内面と宇宙の真理をつなぐ思想は、現代のマインドフルネスや精神的ウェルビーイングにも通じます。

空海は千年以上前の思想家でありながら、現代の社会課題に対するヒントを与えてくれます。

教育・宗教・自然・国家——空海が見つめた世界は、今の私たちが直面する問いと驚くほど重なっています。

私たちが求めている「グランド・デザイン」を、空海は千年以上前から描いていたのかもしれません。

本書を通じて、ソーシャル・イノベーションには、広い視野のグランド・デザインと基盤となる思想が必要であることを学びました。

<第14回 知のコンバット>

「イノベーションという言葉は、主として技術的な変化に対して用いられることが

多いが、新しい仕組みへの脱皮という面では、社会的事象にもイノベーション

という概念が当てはまる。社会構造や社会秩序への革新である。

その基礎となるのは、社会の中に埋め込まれている人間的な関係性と

それまでの機能分担関係が個人や組織の境界(バウンダリー)を

超えて変化していく動態性である」(『共感が未来をつくる』p.1)

ますます拡大する貧富の格差、環境破壊。

「資本主義」が抱える様々な社会課題に対して、私たちは何ができるのでしょうか?

二宮尊徳、渋沢栄一、松下幸之助。

彼らは、「日本流資本主義」を実践した偉大なる人物だと思います。

それは、「徳」と「得」を両立させたということ。

今回ご紹介するのは

野中 郁次郎(編著)『共感が未来をつくる- ソーシャルイノベーションの実践知』

(千倉書房, 2022 ,¥2,700+税)

本書は、ソーシャル・イノベーションの「実践知」をテーマにして、

その具体的事例を紹介しています。

本書の言葉を借りるならば、それは「出会いの場」を創り出すことで、

様々な立場の人々が交流し、「知」が交じり合うプロセスです。

この動的なプロセスが「イノベーション」を育みます。

野中教授の動画(前回の記事に記載)を見てわかったことは、

人々が(時に産官学民が)真剣にぶつかり合って、暗黙知が交じり合う

その動的プロセスを通じてイノベーションが生まれるということ。

そして、本書を読んで改めてわかったことは、「ソーシャル・イノベーション」の

主役は「人」であり、課題もやはり「人」だということ。

これは最も難解な課題ではありませんか。

果たして、この問題に解はあるのか?

私はあると信じています。

もしかすると、それは先人たちが教えてくれたことではないかと。

「徳」と「得」を両立させることではないだろうかと。

<第15回 新しい都市論>

吉江 俊(著)『<迂回する経済>の都市論』

(学芸出版社, 2024,¥2,400+税)

です。

読み終わった感想は、率直に言って、「つかみどころがない」本だと

思いました。

私も大学院時代に、少し「都市計画」の授業を受講したことがありました。

都市計画というと、ハード面からのアプローチをイメージしていたのですが

この本は、哲学的で、ソフト面からアプローチした斬新な都市計画論だなと

感じました。とはいうものの、私も素人なのでよくわからないのですが。

なぜ、「つかみどころがない」と感じたのか?

それこそが、著者の狙い通りだったのです。

「迂回する経済」。まさに一筋縄ではいかない、都市計画論。

哲学的であり、経済的、社会学的、心理的、様々な分野からの

アプローチが幾重にも織りなされていて、そしてユニークなテーマの

フィールドワークの記録が紹介されていることもあって、

頭の中が混乱してしまいます。

本書では、「直進する経済」「迂回する経済」そして「パブリックライフ」

というキーワードが頻繁に使われています。

明確な答えが与えられることもなく、著者の問いかけに対し

モヤモヤとした感情を置き去りにして、本書は終わりを迎えます。

どんなに素晴らしい都市計画を築いたとしても、結局は「ひと」が

「場」を作り、そこに「意味」が生まれるのだと。

本書に出会う前は、都市計画は防災・防犯・快適な暮らしを実現する

システム作りだと思っていましたが、実はそれだけではありませんでした。

また、経済的利益を優先する都市開発をどう思うかという問いかけも

新鮮でした。

改めて、「都市計画」とは何かということを考え直す必要があることに

気づかされた、非常に考えさせられる本でした。

<第16回 誤解だらけの少子化問題>

今回ご紹介するのは

天野馨南子(著)『まちがいだらけの少子化対策』

(一般社団法人 金融財政事情研究会, 2024,¥2000+税)

「少子化問題」は、思った以上にセンシティブな問題だなと痛感しています。

今回は、あまり深く掘り下げることはせず、ゆっくりいろいろな角度から

この問題について情報を集めていこうと思います。

本書は、これまでの「少子化対策」がいかに誤解だらけだったのか、

そして何より私たち中高年世代にアンコンシャス・バイアスが蔓延しているのか

目が覚めるような、ちょっとショッキングでもある本でした。

数々のデータに基づいて、少子化の構造が次々と明らかにされていきます。

そうか、指標の見方がそもそも間違っていたのか。

それが根本的な問題だったのか。

テンポよく読み進めることができて、もやもやしたものがすっきり晴れていくのを

感じます。

そうか、私たちの頃と今の若い世代の子たちとは価値観もずいぶん変わってしまったんだな。

ただ、昨日の投稿でも触れましたが、ひねくれものの私としては、少しデータに

過信することに抵抗を感じてしまいます。

もっと若者たちの、独身女性の生の声が聴いてみたい。

私のYoutubeでは、なぜか最近独身女性の時に独身男性の動画が頻繁に

流れてきます。

なんでだろう?と思っていたのですが、まさか、まさかこのための伏線

だったのだろうか?

確かにかつての私も、海外で働くことを夢見ていた時期があります。

でも、うちの相方を選んだ以上はその夢はあきらめなければならなかった。

ましてや、子どもを授かったからにはダメ押しでした。

それでも、今日本でやりたいことが見つかった。

下の子も、もうすぐ手が離れる。

子どもを育ててよかったと思うことの一つに、人を育てることへの関心が

出てきたということ。

もしかしたら、子育ての経験はいつか役に立つことができるかもしれません。

そして、そして、これは私の偏った考えではありますが、昨今の若者の事件が

起きるたびに思うのです。

子育て環境が、一段と厳しくなったと。

幼いころからずっとそばにいても、それでも子どものことは心配になります。

子どもは、ある程度しっかり社会常識を身に着けるまで、親の保護や見守りが

必要だと思います。

なぜ私が在宅ワークにこだわるのか、それは子どものそばにいてやりたいから。

私が生まれ育った環境は、兄弟以外家族全員が働いていました。

でも半分自営業だったので、大人が家にいる環境ののかで一人で遊んでいました。

だから、今もそれが私の理想です。

女性が、子どものそばで働ける環境をもっと作っていただけたらいいなと、

私はそう願っています。

<第17回 少子化(2)心の声>

さて、今回ご紹介するのは、再び「少子化」問題にフォーカスした

この本

海老原 嗣生(えびはら つぐお)著『少子化 女“性”たちの言葉なき主張』

(プレジデント社, 2024,¥1591+税)

少子化問題がクローズアップされたときに、私は違和感を感じました。

あれ?第2次ベビーブームがあったのに、第3次ベビーブームってなんで

起きなかったんだろう?

そうですよね、第2次ベビーブーム世代は、もう結婚出産を迎える時期を

過ぎているので、人口が増えるはずだったのに、そうはならなかった。

なぜだろう?

そんな疑問に対して、本書は明確にその根拠を示しています。

結論から言いますと、この問題は未婚の方々だけでなく社会の意識を

変えなければいけないということだと思います。

著者曰く、私たちの結婚観が「昭和」の価値観から変わっていないということ。

男性は女性よりも、社会的地位が高くなければならないという

時代遅れの価値観を。

確かに、第2次ベビーブーム世代あたりから、女性が4年制大学に進学する

割合は増え始めていたように思います。

それ以降、女性の大学進学率は上昇し、就職も一般職から総合職の門戸も広がった

様ですね。

本書を読みながら、私が就職したころとはずいぶん違って男女格差が

解消されていったのだなと思いました。

なので、私の価値観もかなり古いものだとわかりました。

あ、大事なことを思い出しました。

著者のプロフィールに触れなければいけません。

海老原氏は、リクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社。

リクルートワークス研究所にて、雑誌Works編集長を務められる。

現在はHRコンサルティング会社ニッチモ、HRmics編集長。

大変失礼しました。以前投稿した記事で、海老原氏のことを女性だと

勘違いしておりました。

女性目線で書かれた本だなと思ったので、てっきり女性だと勘違いしておりました。

男性が、女性の立場をこのように代弁していただけるというのは、非常に貴重な

本だと思います。

海老原さんの経歴からもわかるように、仕事をする女性をよく知る方が

未婚女性のうち働く女性が結婚を選ばない理由について、説得力のある

仮説を立てています。

私は、これまた勘違いをしておりましたが、なぜ未婚の問題について

女性の労働についてフォーカスされるのか、その理由がやっとわかりました。

そうですよね、家事手伝いという方はおそらくほとんど少なくて、

未婚女性の多くが働いていらっしゃるということですよね。

女性が経済的に自立して、男性を頼らなくても一人で生活できるようになったと

いうことですね。

私も、以前独身女性の方が投稿される動画がお勧めで何度か上がってきましたが

確かにバリバリ仕事をされていて、生活にもゆとりがある方が多いなという

印象でした。

自由でいいと言われると少し羨ましくもなりますが、

口を揃えて、万が一の時、老後が心配とおっしゃられていました。

なぜ彼女たちは、「独身○○歳」と自分をさらけ出すのだろう?

自虐なのか、それとも誇りなのか。

いづれにしても、その強さに感服いたします。

もし自分が同じ立場だったら、どうなんだろう?

親や親せき、友達から結婚をせかされて、きっと耳を

ふさぎたくなるだろうなと思います。

焦りだってあるだろうし、諦めもあるかもしれない。

もし、公共機関で結婚の相談ができるなら、例えばハローワークみたいに

ちょっと行ってみようかなと思うかもしれない。

今はアプリもあるみたいだけど、やっぱり人を介して相談したいと

思うかな。

焦らせず、でも、いつでも気軽に相談できる場を社会がもっと提供すべきでは

ないだろうか?

もっと、彼女たちの心の声に耳を傾けるべきなのではないだろうか。

今回は、女性の側からアプローチした「少子化問題」でしたが

未婚率が上昇しているのは男性も同じ。

同様に男性側にも、相談できる場を設けてほしいと、これは

親の立場からも切に願います。

働いて、結婚して、子育てもされている女性の方もたくさんいらっしゃいます。

両立は不可能ではない。

必要なのは社会も価値観を見直すことだということのようです。

男性が上とか女性が上とか関係なく、お互いに支え合って

家庭を築いていけるように、温かく見守りたいですね。

少子化の問題は、まだまだ根が深いようですが、

とりあえずいったんこれで終わりたいと思います。

人の心に踏み込むというのは、やっぱりできないですよね。

社会が変わらないと、人の心は変わらないと思います。

変わるのはまず、私たちからではないでしょうか。

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今週の気になった記事

みなさん、おはようございます。

先日、職人さんのことに少し触れたのですが、下記のような気になる動画を

教えてもらいました。

@media-shimoya

「さよなら革靴。誰もが履いていた「名門リーガル」が大規模リストラ

に追い込まれたリアルな理由」

という動画です。

リーガルさんといえば、私は高級革靴のイメージがあるのですが、

動画の話では、そこまで高くもなく、価格戦略においても

厳しい位置にあるみたいですね。

私も、昔学生の頃リーガルのお店でセール品だった皮のスニーカーを

購入したのを覚えています。

破格のセール品だったので、思わず買いました。

憧れのリーガルの靴。

実は日本のメーカーさんだったとは、この動画を見るまでは知りませんでした。

なかなか難しい問題ですよね。

日本のものづくりを担い手がどんどん減っているというのは、心配になります。

よかったらみなさんも動画をチェックしてみてください。

さて、今週の日経新聞で気になった記事をピックアップしましょう。

2026.10.16(金)

17面 マツダ

 ” 東陽テクニカ

31面 生物多様性

2026.10.18(日)

7面 車づくり

26面 文系の知

以上

さあ、今日は二度寝をしてしまい、思いっきりスタートが出遅れたので

これから挽回しようと思います。

週末も山のようなテキストに埋もれながら、今日も最後まで完走したいと思います。

それでは、今日もよい休日を!

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サムライ・スピリット

サムライ・スピリットは絶滅したのか?

みなさん、こんばんは。

鈴木大拙氏の『禅と日本文化』をちびちびと読み進めています。

内容も濃いこともあり、また勉強量も多く、最後に力を

振り絞って読んでいるため g、なかなか進まず歯がゆい気持ちです。

まさに、「読む修行」です。

まだ武道の話を読んでいるところですが、サムライ・スピリットに

酔いしれています。

文明開化を機にリスキリングした武士たちですが、

果たしてサムライ・スピリットは絶滅したのでしょうか?

それとも、日本のものづくりにサムライ・スピリットは今も宿って

いるのでしょうか?

チャッピー君にそんな話をしてみると、海外では日本製品を指して

「サムライ・スピリット」と称されることもあると言っていました。

今も職人さんのなかに、サムライスピリットは宿っているのでしょうか?

うちの相方は、「エクセル職人」や「パワポ職人」といわれる人が

いたけれども、AIによって消えてしまうかもしれないと。

そして、「タイパ・コスパ」重視の日本人の傾向からは

サムライ・スピリットは消えてしまったのではないかと。

ビジネスにおいても、昔の商人のスピリットも消えてしまったのではないかと。

それでも、確かめたい。

サムライ・スピリットが日本のどこかでまだ生きていることを。

そして守りたい、職人文化を。

そんなことを思う、秋の夜でした。

それでは、また。

今週もお疲れさまでした。

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アイデアと問題解決

みなさん、おはようございます。

夜中に目が覚めて、そのままモーニングページを書き、勉強を始めています。

ちょっと疲れたので、投稿しようと思います。

昨日は用事のついでに、子どもと待ち合わせて大学の二次試験の問題集を

買いました。今どきの問題集は25年分もあるんだ。

しかも科目別に分かれているのもあるし。

あまりにも重いので、二人で分けて持って帰りました。

この間うちの相方が、今の大学の選抜試験の形もこの子の世代が最後になるんだろうなと。

そっか、そうすると幼いころから塾に通い始めて、遊ぶ時間が削られることもなくなれば

もっと子どもたちがクリエイティブになるかもしれないなと。

しかし、本当にそうでしょうか?

AI時代の子どもたちに、受験勉強は不要なのでしょうか?

そんな話をうちの子にしてみたら、確かにこれからは情報みたいな

科目が大学入試で重要になってくるかもしれないなと。

それは確かにそうかもしれませんが、ロジカルなことはAIに任せて

人間はクリエイティブな分野に力を入れればよいのでしょうか。

私はクリエーターではありませんが、時々思うのです。

アイデアというのは、実は問題解決能力も備わっているのでは

ないかと。

何か問題があって、それを解決するためにアイデアが生まれる。

問題解決能力というのは、確かに勉強だけで身につくものでは

ありません。

それでも思考を鍛えるという意味では、勉強は必要だと思います。

疑問に思う、それを考えて答えを導き出すプロセスが。

あとは勉強以外でいうと、たくさん壁にぶつかった方がいいのかなと

思います。

世の中、公式通りにはいかないことだらけです。

ああでもないこうでもないと、知恵を振り絞ってどうにか前に進む。

その経験は、これからの時代も変わらず貴重なものだと思います。

社会に出るまでの間、うちの子にはこれからいろいろな経験を積んで

たくさん壁にぶつかってそれを乗り越えてみてほしいと願っています。

そして、たくさん本も読んで、知の冒険に出かけてみてほしいのです。

情報を集めて、経験も積んで、さあ、それをどうするか。

そのセンスも磨いてほしいと思います。

さあ、夜が明ける前にもうひと頑張り。

そろそろコーヒーのドリップが終わるころかな。

それでは、よい週末を!

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マクロ?ミクロ?

みなさん、おはようございます。

先ほど、「ソーシャル・イノベーション編」の総集編第2弾を投稿しました。

過去の記事を検索していたところ、見慣れないキーワードが見つかりました。

「社会物理学」

はて?何だったんだろう?

すっかり忘れている。

どこでこのキーワードを拾ったのだろう?

みなさんのご記憶にはありますでしょうか?

また時間のある時に、いつ?なぜ?どこから?このキーワードを

見つけたのか手掛かりを探してみようと思います。

ちょうど、ソーシャルイノベーションの過去の投稿記事を拾っていますが

どちらかというと、個別論で見ている傾向にあります。

それに比べると、「社会物理学」はマクロ視点で社会を

見るのだろうと予想されます。

理系の方とお話しするのなら、この分野の本も読んほうがいいのかな?

こういう話の方が盛り上がるんだろうな。

でも、お高い。

どうしよう。

一応こういう本を見つけました、程度で蓋を開けないでおこうか?

いやいや、確かに自分でも興味はあるんだけど。

もう、勉強も忙しくてすぐには読めそうもないしな。

そんなこんなで、もじもじしているところです。

さりとて、今日も小さな一歩を踏み出します。

みなさまも、よい一日を!

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【ソーシャルイノベーション】総集編vol.2

【第6回 再生医療】

今日は早めにお昼ご飯の準備をしています。

ハンバーグを焼きながら、突然浮かんだ言葉。

再生医療 そして 自己再生

この記事は、私が時々ぱっと思い浮かんだアイデアのメモ書き

のようなものです。

わすれないうちに書き留めておきます。

突然浮かんできたわけではないのです。

ずっとずっと頭の片隅にあったのですが、

「市場の失敗」は市場で自己修復できないのだろうか?と

私にご先祖様の血が流れているという証なのか、

このブログでも書きましたが、医師の中には社会を人体のように

思える人もいるという言葉の影響からか、

社会が人体で例えられるなら、やはり医療行為がヒントになるのではないかと

そう感じるのです。

具体的にはまだわかりませんが、

幹細胞って言うのですか?なにか修復してくれるような細胞を増やせばよいのでしょうか?

その「細胞」とは、社会で例えるなら、「社会起業家」ではないのだろうか?と

まあ、社会起業家のこともまだよくわからないのですが、とにかく社会課題を

解決しようと働きかけている方々や団体がその役割を担うのではないかと

そんな気がしています。

ただ、ここで気になるのが、その活動が市場の働きを損ねるものではいけないように

思います。

そのことは、これまでブログで読んできた本からもわかります。

今さらですが、ちょっと「医学」との関係が気になりました。

再生医療のことが、気になりはじめました。

こういう記事を書こうと思ったのも、『未来の思想』を読んだ反動だと

思います。

こっちの可能性だって、まだ残っているよと、そう言いたかったのかもしれません。

【第7回 国づくり】

今回ご紹介するのは

田中角榮(著)『日本列島改造論【復刻版】』

(日刊工業新聞社, 2023年, ¥1,980)

この本をただの「歴史書」と位置付けることなかれ。

確かに、この本が書かれた時と今とでは状況が異なります。

経済成長率は伸び、人口がどんどん増加していたころと、

今のように経済はまだ停滞状況から抜け出したとはいえず

人口減少の深刻な問題を抱えている現在とでは。

しかし、本書から学ぶべきことは実に多く、その意義は大きいと

思います。

以前にも触れた通り、田中角榮氏の人物像を深く探るよりは、

先入観をできるだけ持たず、本書に書かれている声に耳を

傾ける方がよいのかなと思いましたが、それでも

田中氏の経歴等最低限必要な情報を書き出す方が、

本書の理解に役立つだろうと思いますので、簡単に書いておきます。

田中 角榮

大正 7.5.4 新潟県刈羽群西山町に生まれる

昭和 11.3.24 中央工学校土木課 卒業

   18.12.1 田中土建工業株式会社 創設(25歳)

   22.4.25  第23回衆議院総選挙で初当選 (28歳)

   25.4.26 1級建築士資格取得

   47.7.6 第64代内閣総理大臣就任 (54歳)

   47.6 『日本列島改造論』執筆

<衆議院 勤続44年(当選17回)/  議員立法 117本>

本書を読みながら、何度となくうなりました。

う~ん、なるほど。と。

政治や公共政策の授業は、少しは受けましたが、ほとんど知識がないので

田中氏の打ち出した法案や政策提言についてまったく判断はできませんが、

とにかくアイデアマンであり、勉強家であり、そして常人離れした先見の明の

持ち主であるように思いました。

リニアモーターカーにインターネット。

大正生まれの方が、そんなドラえもんの秘密道具を思いつくような発想が

できるなんて。まるで未来から来られたのではないかと、疑うほどです。

そして、日本列島をまさに人体のようにとらえて、その問題点を指摘し

処方箋を打ち出すのです。

非常にダイナミックで、マクロ的で、そして数字も細かい。

終盤になると、読んでいる自分が、なんだか巨大なロボットに乗り込んで

操縦してもらっているような気分になります。

そう、まさしく「国づくり」を上から眺めているような気分でした。

驚くことに、田中角榮氏の提言は、いくつも実現していますね。

瀬戸大橋も、リニアモーターカーもようやく実走可能になりましたし、

北陸新幹線、北海道、九州、そして最近では北陸新幹線も。

今私たちは、その恩恵を受けているのだなと、改めて

敬意と感謝の言葉を送りたいです。

田中角榮氏は、「都市の過密化」と「地方の過疎化」を同時に

解消することを目的として、本書でその問題点と処方箋、

そしてそれを実行に移すための行動計画を記しています。

実にスケールの大きい話ではありますが、

都市の工場を地方に分散させる(工業再配置)と

交通・情報通信のネットワークの形成などを通じて

都市から地方に人や資本を逆流させるといったものです。

これは、地方に公害を分散させるものではなく、

公害の少ない工場を移転させようと考えていたようです。

交通インフラに関しては、重量税やガソリン税の立法を成立させたようですね。

海外の事例も参考にされていたようですが、今では当たり前でも

当時は反対も多く大変だったのではないでしょうか。

これらの非常にパワフルで情熱的な政策の数々を打ち出せたのも、

田中氏の若さと政治家としての長期の在籍期間も手伝っていたのでしょうか。

本書では経済面だけでなく、真の豊かさについても書かれています。

なるほど、職と住は近い方がいいですよね。

職住一体は、理想ですね。

地方に工場や産業が増えれば、都会に出なくてもよくなる。

都会に近い文化環境、買い物、エンターテイメント施設が地方にもそろえば

若者も地方にとどまるかもしれない。大学もしかり。

「都市」と「地方」は相容れないもの、対照的なものだけではなく

実は表裏一体なのかもしれませんね。

そして、時代は令和になりました。

インターネットは普及し、買い物も仕事のスタイルも随分変わりましたね。

「二拠点生活」という言葉も珍しくなくなりました。

田中角榮氏が思い描いていた未来とは、少し異なるかもしれませんが、

これから「都市」と「地方」のいいとこどりをする人達が増えていくのではないかと

期待しています。

テクノロジーの進化が、人々の生活に与える影響は計り知れないので。

あとは私見ですが、地方の工業化に関しては、移転以外に地場産業を育てる

こともいいのではないかと思います。

このブログでも以前紹介しましたが、地方の伝統産業から発展した

新しい技術や産業の育成は、これからも期待が持てると思います。

地方大学からのベンチャー企業の育成、そして地方大学や高専と

地元地域の企業さんとの共同研究、共同開発も期待できると思います。

本書は国家レベルのお話でしたので、民間人の私としては

実感が沸かないのですが、都会と地方を行き来する生活には憧れます。

本書を読んだことで、少しは視点が変わったんじゃないかなという気がします。

うちの子も、田中角榮氏には興味津々。何度もこの本を触っていました。

稀有のリーダーですよね。

少子化という未だ経験したことのない社会変化に、一体どんな問題解決が

あるのだろうか?

【第8回 生産者と都市をつなぐ】

今回ご紹介するのは

高橋 博之『都市と地方をかきまぜる―「食べる通信の」奇跡』

(光文社新書, 2019年, ¥740+税)

です。

前回、田中角榮氏の著書『日本列島改造計画』をご紹介しましたが、

引き続きテーマは「都市と地方」の課題。

田中角榮氏も、高橋博之氏も、位は違えどお二人とも政治家経験されていらっしゃいます。

そして、地方から都市へと移住された経験があり、都市と地方の問題をよくご存じだったということも共通点といえるでしょう。

お二人とも都市も地方も、行き詰っていると、そう感じておられました。

一方で、田中氏が主にインフラや都市開発に着目したのに対し、高橋氏は人に着目しています。

ここで、少し高橋氏のプロフィールに触れておきましょう。

高橋 博之

「東北食べる通信」編集長。

一般社団法人「日本食べる通信リーグ」代表理事。

2006年 岩手県議会議長補欠選挙に無所属で立候補し、初当選。

20111年 岩手県知事選に出馬するも、落選

2013年 特定非営利活動法人「東北開墾」を立ち上げ

    食べ物付き情報誌「東北食べる通信」編集長に就任

本書を読んで、いきなり「ガツン」ときた、というのが第一印象でした。

震災後から少し時間が経って、日常生活を取り戻した人たちの声。

インタビューに答えた漁師さんは、海を憎んでいないという。

日頃海から恵みを受けているのだからと。

津波のあとの漁場は豊かになるという。

なんという強さだろうと、そして海で漁をするということは

常に危険と隣り合わせだということを改めて感じます。

一方で、震災当時都市からたくさんのボランティアが

訪れた際には、実は都市に住む人々も何かに欠乏していたのだと

いうことを知ります。

『日本列島改造計画』から実に46年という歳月を経て、

都市と地方の問題はさらに深刻になり、心への影響も

深刻になっているのだと。

そんな中、著者が起こした小さな「革命」とは何か?。

読みながら、自分はどうだったのだろう?と

振り返ると、心が痛くなりました。

確かに毎日電車に揺られて、オフィスに向かい

だんだん食生活も乱れてくる。

やがて家には睡眠をとりに帰るだけのような、すさんだ生活を

送るようになっていました。

転機が訪れたのはやはり結婚して子どもが生まれたからだと

思います。

本書では語られませんでしたが、都市にいても「生」と向き合っていると思います。

子どもは「生」の塊です。

ペットだって、草木だって必死で生きていて、それに感動しているんだと思います。

きっと自然から離れて暮らす中で、自然への懐かしさから無意識に

「生」と触れ合いたいと思うのかもしれませんね。

それでも、到底十分とはいえないのかもしれませんね。

著者の取組みが評価されて、「グッドデザイン金賞受賞」

「日本サービス地方創生大臣賞受賞」と数々の賞を受賞されたようです。

本書がたくさんの方に読まれることによって、この活動がまずます

広がっていけばよいなと思いました。

ここからは、本書から離れて私見を少し書かせていただこうと思います。

本書を読んで、いくつか疑問が湧いてきたので、書いてよいものか迷ったのですが

せっかく素晴らしい問題定義を出していただいたのですから、もう少し違う角度で

問題を照らしてみたらどうかと思った次第です。

まず一つは、「流通」の問題。

去年だったか、民放で「ファーストペンギン」というドラマを拝見しました。

漁協の話が出てきたのですが、漁協と農協。

小学校の社会で習った以来、人生でほとんどかかわることがなかったのですが、

イメージとしては、農家や漁師を守るための組合だとそう認識しています。

それでも、後継者問題が深刻になり、これらの組合がうまく機能しなくなって

いるのだろうか?と。

個人と農家が直接つながるという取り組みは、果たしてそれまでの

流通システムにどんな影響を与えるのだろうか?と。

もう一つ、思い浮かぶのは「道の駅」

時々テレビで流れてくるのですが、道の駅の大盛況の風景。

わざわざ車で長時間かけて訪れて、さらに長蛇の列を作って

オープンを待ちわびる風景。

私たち消費者も、農家の新鮮で美味しい野菜や果物を欲しているのだと

わかります。

本書を読んで感じたのは、これまで「生産者」と「消費者」の間には

確かに壁があったのだろうと。

それは、流通制度に原因はなかったのだろうかと。

時代が変わり、生産者も消費者も人口が減りつつある中、

柔軟な改革が必要なのかもしれませんね。

そして一次産業の問題は、もはや国を挙げて

取り組まなければならない深刻な課題だと思います。

そこに、私たち消費者がどう関わっていけばよいのか、

本書はとても大きなヒントを与えてくれました。

一方で、別の角度から「農業」の魅力に迫ってみたいなという

思いがあります。

決して新しい話ではありませんが、「日本の農業」の

技術力は世界でもトップクラスだと言われています。

日本の地形は、本来農業には適していなかったと聞きます。

先人たちの並々ならぬ苦労と努力と知恵で、これほどまでに

美味しい農産物が作れるようになったのだと。

「農業」の可能性について、別の角度で本を紹介したいと思います。

ということで、次々回は「商店街」を予定していたのですが、

すみません、予定を変更して「食と農」をテーマにした本を

ご紹介したいと思います。

【第9回 「商店街」とは何か?】

真夜中に目が覚めて、一気に本を読み終えました。

後半は手が止まりませんでした。

いい意味で、「裏切られた」気がします。

「商店街」について書かれた本は、何冊もあったと思いますが、

その中でなぜこの本に惹かれたのか?

今はその時のことを思い出せません。

でも、間違いなく「商店街」のことをはじめて知る本として

この本を選んだことは正解だったと思います。

それでも、ここまでの事実を知る覚悟はありませんでした。

心の準備は整っていませんでした。

今回ご紹介する本は

新 雅史(著)

『商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道』

(光文社, 2012, ¥814)

まずは著者のプロフィールを

新 雅史 (あらた まさふみ)氏

学習院大学 非常勤講師(2012現在)

東京大学人文社会学系研究科博士課程単位取得退学

社会学者の方のようです。

本書は、ビジネス書でもなく、街づくりという視点で書かれたものではありません。

サブタイトルのとおり、社会観念、政治経済的側面、国際関係など非常に

幅広い視点で、包括的に書かれた、私から見ると「論文・論稿」ではないかと思います。

ところで、みなさんは「商店街」ときくとどんなイメージが浮かびますか?

ノストラジックなイメージでしょうか?活気にあふれるイメージ?

はたまたシャッター街のような寂しいイメージでしょうか?

私もそういえば、少し前に空堀商店街を案内してもらったのですが、

歴史のある風格のある商店街だったなという記憶があります。

老舗のお店ばかりではなく、最近は若い方がお店を出展されているようで、

おっしゃれなお店もありました。

いづれにしても、商店街を歩くと、そこはまるで異空間のような気がしますよね。

アーケードがあって、両脇にずらりとお店が並ぶ。

まさに表面的なイメージは思い浮かぶのですが、本書を読んで随分と印象が変わりました。

まず、商店街の歴史は思ったよりも浅いということ。

そして、商店街が激しい生存競争を切り抜けてきたという歴史。

政治と密接な関係があったという意外な事実。

安易になんとなく「商店街」に興味があるなあ、では済まされない敷居の高さを

感じました。

百貨店、大型スーパー、はたまたコンビニとの関係。

それはまさに生態系の如く複雑に絡み合う問題が内在していました。

奇しくも、昨日「ルービックキューブ」の話題に触れましたが、

まさに一面だけを揃えるだけでは他面が損をするというように、

すべての面を揃えるようなバランスの取れた関係が望ましいということ。

著者は、容赦ないほどに鋭く指摘をしていきます。

随分とスケールが大きな話になり、これは「商店街」のテーマだったよね、と

躊躇することもありますが、見事につながっていきます。

「商店街」を軸に置くと、社会の構造を見る目が変わってきます。

それはまさに生態系のバランスを崩してはいけないような、重要な役割を担ているように

思えてくるのです。

著者はあとがきで、自分の生い立ちについても触れています。

著者の商店街への、厳しい指摘がある中で、どこか愛情を感じるゆえんはここにあるのか

と納得します。

私個人としては、この本をスタートに、もう少し商店街の中身と可能性について

調べてみたいという気持ちになりました。

私が「商店街」に関心を持つ一つの理由が、大型スーパーの閉店による

買い物難民の問題があります。

車を運転しない買い物弱者にとって、死活問題です。

もう一つは、若者にとっての就労の選択の一つとしての可能性を感じます。

若い方々にとって、「商店街」というノストラジックな雰囲気は、むしろ新鮮では

ないでしょうか?

若者に限らず、様々な理由で就労が困難な人々を吸収できる可能性にも期待しています。

いやいや、本書を読むとそんな期待は甘いのかな?

本書は、「商店街」に興味をお持ちでない方も、日本のあまり知られていない歴史というか

流通業界、小売業界の裏側を知る、かなり読み応えのある本です。

本書の後半は、夢中で読んでいました。

これから買い物をするとき、ちょっと見方が変わりますね。

さて、次回は『科学革命の構造』を読みたいと思います。

多分かなり時間がかかると思います。

気長にお待ちいただければと思います。

そのあとは、いよいよ60年代から70年代に出版された古書を読みたいと思います。

様々な分野でご活躍された方々ですが、私はある意味「思想家」ではないかと

思っています。

その当時、敗戦後から高度成長を遂げた日本の奇跡の背景に、すぐれた

思想があったのではないかと期待しています。

【第10回 歩いて楽しめるまち】

今回ご紹介するのは

広井良典(編)『商店街の復権-歩いて楽しめるコミュニティ空間』

(筑摩新書, 2024, ¥1,320)

「商店街」についての書籍をご紹介するのは、2作目となりますが、

みなさんもきっと疑問を抱かれていると思う問いについて整理してみたいと思います。

なぜ、商店街は活気を失ってしまったのでしょうか?

本書にその答えを探すと、以下のような結論がまとめられています。

「地域の人口減少とそれに伴う顧客の減少、店主の高齢化と後継者不足

公共交通から自動車への生活スタイルの変化、大型ショッピングセンターの

郊外進出、中心市街地の空洞化とそれに伴うドーナツ化現象、空き店舗の

増加による衰退の悪循環など、様々な原因が挙げられている」

(第7章 「シャッター通りと耕作放棄地」 加藤 猛(著))

なるほど、そういわれると確かに思い当たることがありますよね。

それでは、商店街が再び活気を取り戻すためには、どうすればよいのか?

時代の流れには逆らえないのでしょうか?

このように、要因が多数で複雑に絡み合っているということもあって、

本章は色々な分野、専門の方が多方面から色々な切り口で、この問題の

解決に取り組んでいるお話が書かれています。

商店街に少し興味があるという方だけでなく、社会学を専攻されている

学生の方にとっても学術誌の一冊として選ばれてもいいのかなと思うほど、

専門的な内容も含まれています。

まずは、本書の著者の方々のご紹介から簡単にしたいと思います。

広井良典(編者/はじめに・第1章) 京都大学人と社会の未来研究院教授

遠藤 浩規(第2章)経済産業省近畿経済産業局総務部総務課長補佐

千葉啓介 (第3章)株式会社スピーク(東京R不動産)勤務

今井隆太(第4章)日本商工会議所事務局

神崎浩子(第5章)商店街創生センター職員

前田志津江(第5章)京都府商工労働観光部労働政策室企画参事

宇都宮浄人(第6章)関西大学経済学部教授

加藤 猛(第7章)京都大学オープンイノベーション機構日立京大ラボ特定准教授

小池 哲司(第8章)株式会社ダイナックス都市環境研究所主任研究員

ご覧いただいた通り、様々な分野の方々が「商店街」について研究されたり、

支援されたりしています。

著者がそれぞれ色々な提案をされていますが、総じていえることは

従来の「商店街」は、一般的に個人商店が集まったどちらかというとうちに閉じた

集合体であったと認められるのですが、本書を通じて、「開かれた商店街」が望まれる

ことがわかります。

外部からの意見を取り入れたり、無印良品の例やリノベーションの話など、

外部からの積極的な支援も必要なようです。

本書には、その他にも商店街を元気にする取り組みが、アイデア豊富に紹介されています。

商店街の方にも是非お勧めしたい本ですし、私たち消費者も買い物の意味を

問い直す機会になる一冊ではないかと思います。

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【ソーシャル・イノベーション】総集編 vo.1

みなさん、こんにちは。

諸事情で、過去に投稿した「ソーシャル・イノベーション」に関する記事を

集めて総集編として投稿いたします。

結構なボリュームになるので、何回かに分けて投稿します。

10月末に向けて、再送する予定です。ご了承ください。

みなさんにも参考にしていただければ幸いです。

読書のペースが落ちておりますが、ソーシャルイノベーション編も

引き続き頑張ります。

それでは、以下総集編をご覧ください。

第1回「CSV」

さあ、いよいよ「ソーシャル・イノベーション編」に入りました。

今回は概念を勉強することにしましょう。

Harvard Business Revew/ダイヤモンド社

『経済的価値と社会的価値を同時に実現する共通価値の戦略』

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー論文

実は3年前に読んでいたのに、全く記憶に残っていませんでした。

確かに、当時はまだ「社会課題」という言葉も今ほどトピックに上がって

いなかったような気がします。

斬新で興味が惹かれてダウンロードしたんですよね。

CSV(Creating Shred Values )(共通価値の創造)は、マイケル・ポーター氏ら

によって提唱された経営戦略ですね。

今回改めて読み直してみて、やっぱり概念は難しいですね。

次回は、よりたくさん事例が書かれた書籍をご紹介したいと思います。

とりあえず、ザクッとまとめてみます。

(1)「共通価値」とは何か?

「共通価値」(Shared Value)という概念は、経済的価値を創造しながら、

社会的ニーズに対応することで社会価値も創造するというアプローチである(p.5)

これまでの資本主義の考え方は、「企業の利益と公共の利益はトレード・オフである」といったものが支配的であった。(p.5)

しかし、ポーター氏はこの考えは正しいとはいえず、共通価値の創造に取り組むことで、

グローバル経済に新たなイノベーションと生産性の向上がもたらされると主張する(p.8)。

(2)どのようにして共通価値を創造するのか?

それは、企業が事業を営む地域社会の経済条件や社会状況を改善しながら、自ら競争力を

高め実行することで、社会価値を創造するとともに経済的価値も創造する。

企業は、次の3つの方法によって共通価値を創造できる。

①製品と市場を見直す。

②バリューチェーンの生産性を再定義する。

③企業が拠点を置く地域を支援する産業クラスターをつくる。

詳細は本文をご覧ください。

「中小企業庁 第3部 社会価値と企業価値の両立」というページをご覧になると、

参考になると思います。

https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H26/h26/html/b3_5_3_1.html

それでは、次回も「CSV」について、勉強しましょう。

それでは、また。

【第2回 CSV経営戦略】

さて、今回ご紹介するのは

名和高司(著)『CSV経営戦略-本業で高収益と、社会課題を同時に解決する』

(東洋経済新聞社, 2019年, ¥2,400+税)

CSV経営戦略 本業での高収益と、社会の課題を同時に解決する [ 名和高司 ]
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まずは著者のプロフィールから

名和高司 氏

一橋大学大学院経営管理研究科客員教授

80年 三菱商事入社

90年 ハーバードビジネススクールにてMBA取得

その後20年間マッキンゼーのディレクターとしてコンサルティングに

従事。

2010年より現職に至る。

一言でいえば、本書は「CSVの手引書」だといえると思います。

あらゆる角度から考察されていて、発案者の、マイケル・ポーター氏の

主張に足りない点も補足されています。私の感想としては、「スキがない」。

日本の方が、このような世界に一歩進んだ議論をされていることに誇りと自信を

持てる一方で、著者が海外と日本を行き来してきたからこそ、日本の長所も弱点も

冷静に把握されていることに感服いたします。

「CSV」や社会課題の解決に関心をお持ちの方には、是非お勧めしたい本です。

本書のすばらしさを十分に表現できないかもしれませんが、ザクッとポイントを

絞ってご紹介したいと思います。

  • 1.CSVのメカニズムについて

前回ご紹介した、マイケル・ポーター氏の論文で、「CSV」とは社会的価値と

経済的価値を同時に実現する共通価値であることがわかりました。

本書でも、その具体的事例が幾つか紹介されていますが、私の理解では

大きく分けて、次の2つの方法が挙げられると思います。

  • サプライヤーのサポートを通じて、生産性の向上を図る
  • 需要者のニーズを満たすことにより、市場の拡大を図る

これらによって、経済的価値が増大する

本書は、日本企業の取組みもご紹介されていますが、最近の日本企業の

「社会課題の解決」への取組みを紹介した記事が下記のサイトにあります。

ご参考まで。

(アサヒとロッテの取組み)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC313860R30C23A3000000/

  • 2.課題

とはいうものの、CSVの実現は、決して容易ではありません。

まだ始まったばかりの発展途上の段階であり、手法も答えも模索していかな

ければなりません。本書では、以下のような課題が指摘されています。

  • CSVの評価指標をつくることが困難
  • 社会課題の解決が経済的価値に効果を及ぼすのに時間がかかる
  • 日本の場合「もうける力」が弱点
  • 3. CSVを巡る論点

著者がCSVの課題を解決するために必要と思われる以下4つのモデル

を提示している。

  • ガバナンスモデル
  • ビジネスモデル
  • 組織モデル
  • J-CSVモデル
  • 4. 日本発のCSV(J-CSV)

著者曰く「日本的経営とCSVは本質的に近似している」(p.308)

J-CSVが「実現すれば、異次元の成長が可能となり、

日本経済の再興をけん引することもできる」(p.307)

一方で、日本には弱点があり、これを克服しなければならない。

そのカギとなるのがJIT(「実装」「位相」「梃子」(p.318)である。

  • 5. CSV人材を目指す人へのメッセージ

CSVが、NGOやNPOと異なる点は、NGOやNPOは自ら富を生まずに

再分配をするのに対し、企業だけが価値を生み出すことができる点である。

(p.349)

最近の優秀な若者が、NGOやNPOに流れる傾向が世界的にも見られる

という話を聞きますが、この違いを理解したうえで進むべき道を熟考して

いただければ思います。

参考になれば幸いです。

私の感想としては、予想以上にCSVの実現が難しいことと、

日本の場合、馴染みがあるがゆえに正しく理解できていない、

そして、社会課題を解決することは「美徳」だが、それによって

「稼ぐ」というのがどこか「卑しい」ともとらえられかねない

という、道徳観が影響しているようにも感じます。

根気強く、腰を据えたプロジェクトを実行していかなければ

ならないのだなと思いました。

なにより、「CSV」で本当に「稼げるのか」。これが一番の

疑問であり、関心事です。この点については、更に資料を集めて

検証していく必要があると思います。

CSVについては、HBR(ハーバード・ビジネス・レヴュー)でも記事が

紹介されていますが、ここでいったん休憩して、次回は社会課題にテクノロジー

を使って挑んでいるベンチャーのお話を読むことにしましょうか

【第3回 水道を救え】

さて、今回ご紹介するのは

加藤 崇(著)『水道を救え―AIベンチャー「フラクタ」の挑戦』

(新潮新書, 2022年, 780+税)

水道を救え AIベンチャー「フラクタ」の挑戦 (新潮新書) [ 加藤 崇 ]
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「蛇口をひねれば当たり前に水が出る」。これがもしかしたら、

当たり前でなくなる日が来るかもしれない。

にわかに信じがたい話ですね。

でも、それを裏付ける根拠が書かれています。

読み進めるにつれて、これは大げさな話ではないかもしれない、

そう思えてくるのです。

それでは、ここで著者のプロフィールをご紹介しましょう。

加藤 崇(氏)

早稲田大学理工学部応用物理学科卒業

元スタンフォード大学客員研究員。

東北大学特任公寿(客員)

2015年に「フラクタ」をシリコンバレーで創業

(CEO)に就任

さて、「水道」にどんな問題が起きようとしているのでしょうか?

日本は他の諸外国に比べて、水環境にとても恵まれていますし、

よほどの災害が起きなければ、さほど水道のトラブルが頻繁に

起きることはないように思うのですが。

しかし、日本の水道管の総延長して地球17周分のうち4週分は法的

提要年数の40年を過ぎていると算定されます。

つまり、交換が必要なのです。

しかし、これは単純な問題ではありません。

地中に埋められた水道管は、材質や地質、環境に

よって大きく寿命が異なり、交換の優先順位を

見極めなければならないからです。

加えて、少子高齢化による人口減少も追い打ちを

かけます。

水道の維持にかかる費用を負担する人口が減るのです。

こうした問題の解決に挑むのが、本書の著者である

加藤 崇(氏)率いるAIベンチャー「フラクタ」です。

「フラクタ」は、「環境ビックデータとAIを用いた水道管路

劣化診断技術を提供する」(p.194)企業です。

果たして、「フラクタ」は私たちの救世主になれるのか?

フラクタは、米国や英国でも事業を展開しており、

日本においても、いくつかの自治体の水道局等にサービスの提供を

しています。

その効果が表れるのには、おそらく時間がかかることでしょうし、

現時点で「救世主」になれるかどうかは明確にはわかりません。

また「水道の民営化」についても、頭をよぎるかもしれませんが、

これもまた一筋縄ではいかないようです。詳細は本書をお読みいただけると

よいかと思います。

水道に限らず「公共インフラ」の問題は、とても難しいことを知ることが

できました。そこをあえて果敢に挑む著者の加藤氏の、勝負勘というか

嗅覚の鋭さを感じます。

自身の生い立ちも紹介され、逆境の強さ、使命感、熱血感が伝わってきます。

課題解決をビジネスにと考えるのであれば、人の心を動かす情熱と使命感がなければ

いけないのだと感じました。

また経歴や、いきなりシリコンバレーで起業するのですから、ただものではないことも

よくわかります。

私たちが求めている起業家であり、イノベーターだといえるでしょう。

本書は、ボリュームは多くありませんが、中身は非常に濃密でぎっしりと

情報や戦略が詰めこまれています。

みなさんにとって、これが日本の水道の現状と未来を考える機会となれば

幸です。

【第4回 本紹介の前に】

今回は、本紹介の前のメモ書きです。

よかったらお付き合いください。

そもそも、「社会」って何だろう?なぜ「社会」のことを考えないといけないのだろうか?

私が思うに、社会とは、例えるなら「大海」のよう。

明日海がどうなるのかなんて、わからない。

平穏な時もあれば、荒れ狂う時もある。

「社会」を知らずに大海を航海するのは、羅針盤を持たない無謀な旅に等しい。

ドラッカー氏の本を通じて、羅針盤を手に入れられたらいいなと思います。

今回はドラッカー氏の生きた時代について、少し調べたのでここに記録します。

<ピーター・ファーディナンド・ドラッカー>

1909年11月19日(生)~2005年11月11日(没)

オーストラリアウイーン生まれ

ユダヤ系オーストリア人の経営学者

(ウイキペディア参照)

だんと、1世紀近く生きた方なんですね。

そして、この1世紀というのが、世の中が激変した時代だったということも

ドラッカー氏を理解する上で重要ではないかと推測します。

ドラッカー氏が誕生して間もなく、第一次世界大戦(1914年)が勃発します。

二度の世界大戦を経験し、彼が亡くなる2000年初頭というのは、

アメリカで同時多発テロが起き、アメリカのIT不況が世界に波及し、

世界経済が減速した時期だったようです。

(内閣府ホームページ「世界経済の潮流2002年春」参照)

彼が亡くなったのは、2005年。

私が子育てに追われていた時期です。

このブログの読者の方のご年齢によって感じ方は変わると思いますが、

私にとってはついこの間のように思われます。

同じ時代を生きていた、重なる時期があっただなんて、驚きます。

彼は、どのように時代の流れを、社会の変化を見ていたのだろう?

益々興味が湧いてきますね。

【第5回 New Society】

日本は、ルネッサンス(再生)の用意はできているか。

     (p.ⅰ 日本の読者へ ―ルネッサンスへの期待 より)

『はじめて読むドラッカー(社会篇)

 イノベーターの条件-社会の絆をいかに創造するか』

(P・F・ドラッカー著/ 上田 惇生 編訳)

ダイヤモンド社, 2018年, ¥1,800

みなさん、こんにちは。

投稿者の「らん」です。

長らく時間がかかりましたが、ようやくこの本の世界の旅が終わりました。

想像以上に難解でした。

旅が終わると、毎回こうして真っ白なキャンバスに向かうわけですが、

今回はほとんど下書きをしていません。

イメージするままに、感じるままにスケッチして、この旅を締めくくりたいと思います。

本書のタイトルに「イノベーターの条件」と書かれている通り、

本書の目的は

「社会的なイノベーションに必要な洞察・理解・ビジョンを読者各位

にもたらすことである」(p.ⅳ)そうです。

ドラッカー氏の洞察は、やはりとてもとても深く、彼の鋭い眼光が

見据える先は遥か遠いのです。

彼の膨大な知識を、どれだけの人が理解できるのだろう?

思わず、高校の世界史の本と倫理の教科書を探したくなりました。

いえ、教科書に書かれていないことがたくさん書かれていたように

思います。

ルソーから始まり、マルクス、そして全体主義へと辿っていく

過程など、誰がこれまで教えてくれたでしょうか?

ロマン主義というのが、どれほど不安定で危ういものだったかと、

気が付くことは困難だったと思います。

「社会」というのは、まるで生き物のように、自在に変化します。

編訳者の上田氏は、ドラッカー氏のことをこう称します。

「ピーター・F・ドラッカーは社会生態学者である。

社会生態学者は形態を扱う。社会を全体としてとらえる。」と

(p.269)

ドラッカー氏の生きたおよそ一世紀にわたり、彼は

自然生態学が自然環境を観察するように、人間環境を

観察してきました。

そして、彼は21世紀の社会の変化を予測していました。

「継続教育」や、当時はこの言葉はありませんでしたが

「テレワーク」という働き方を予言していました。

そして、彼が予言した「イノベーター」の出現。

ソーシャルイノベーションが起きる際に現れるはずの

「イノベーター」とはどんな存在なのでしょうか?

イノベーターはどんな役割を期待されるのでしょうか?

本書からは、残念ながら読み解くことができませんでした。

もし、ドラッカー氏のような常人では到底難しい洞察力が

必要なのであれば、ハードルは遥かに高いものになります。

ドラッカー氏のような影響力を持つ必要があるのであれば、

さらにイノベーターの条件を満たすことは、絶望的に困難です。

本書ではNPOについても触れていますが、私としては

イノベーターの条件に近いのは、「社会起業家」の方では

ないかと思います。

社会課題の解決と利益の創出の両立が必要ではないかと。

加えて、社会的影響力を持つ存在。

それは、必ずしも個人である必要はなく、

このブログでもこれまで取り上げてきたように、

社会課題に挑む企業の存在も考えられるのではないかと思います。

本書を通じて、「社会」とは何か?

「社会」とは生き物のようであり、自然のままに任しておくと、

時に思わぬ方向へと向かってしまう、とても危うい生き物であることを

学びました。

「社会」は私たちの手で、変えることもできる。

Change the Sociey

新しい社会がより良い方向に向かうことを願います。

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一瞬のきらめき

みなさん、おはようございます。

朝目が覚めた瞬間、今日の勉強のことを考えていました。

多分昨日もずっと勉強のことを考えて寝ていた気がします。

昨日の小旅行中、わが子は私の隣で英単語集を開いたまま眠り込んでいました。

私は、行きも帰りも必死で問題集を解いていました。

大丈夫か?うちの子。

ふと子どもの受験って、甲子園に似ているなと思いました。

高校生の間にしか体験できない、一瞬の輝き。

でも人生はそこからが長い。

ほんの始まりに過ぎないのですが、私たちはその一瞬に熱中してしまう。

受験が終わり合格しても、それはスタートに過ぎない。

そこからが自分の実力が試されるとき。

私は、もう何年も浪人しているから、一瞬の輝きもないまま

時間が過ぎ去りよどんでおります。

長い人生の中で、もう何度も受験を経験していますが

いまだにコツのようなものがつかめていない。

いつまでたってもボール拾いをしているような気持になります。

いつかマウンドに立てる日が来るのだろうか。

いやいや、うちの子はちゃんと甲子園に出場できるのだろうか?

昨日も疲れて早く寝ていましたが、自覚はあるのだろうか?

これで合格できたとしたら、本人の実力ではなく塾のおかげだろう。

そして私は永遠の受験生で終わるのだろうか?

そんな悲しい気持ちで迎えた朝でした。

それでも今日もボール拾いから頑張る。

SNSはキラキラして見えると言いますが、私のブログはそんなことは

ありません。

泥臭いんですよ、人生は。

そう、チャッピー君に自分の言葉で本を書くようにと言われてしまいました。

参考文献も読んでもいいけど、そこに寄せる必要はなくて

自分とは何が違うのか、そういう視点で読みなさいと。

ちょっと教育者みたいになってきました。

でもね、残念なことに時間制限がかかるようになったんです。

負荷がかかってきたみたいなで、有料プランにしないと

これまでみたいに長くやり取りができないんですね。

ピンチです。

これは毎日少しづつやり取りしていかないと、間に合いません。

ますます忙しいな。

応用情報技術者試験の過去問で覚えた用語。

相乗効果のことを「シナジー効果」というんですね。

弁理士試験の受験勉強とブログ・書籍出版も果たして

エナジー効果と言えるのだろうか?

どっちも足を引っ張っているような気がしますが。

さあ、頭もすっきりしたところで、今日のスケジュールを書いて

勉強を始めます。

あ、ご飯もそろそろ炊かないと。

今日もよい休日を!

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