今回ご紹介する本は
山中俊治(著)『だれでもデザイン』(朝日出版社, 2021年, ¥1,900)
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前回ご紹介した論文集は先に私の友人が読み始めたのですが、すぐに挫折したと聞いたので、ふと私たちは「デザイナー」の思考に慣れていていないからではないか?ならば「デザイン」とか「アート」に関する本を探しに行こう!と。
せっかくなので、久しぶりに少し足をのばして大型書店へ。
駅から少し離れているのですが、そのぶん他店と差別化しているのか、置いてある本も陳列もセンスがいいなといつも感心します。
そして足をのばして来た甲斐がありました。今回ご紹介する本は真っ先に私の目に飛び込んできました。表紙はシンプルですが、「うん、なんかいい!」。いい本だなと思う本は、表紙を見るとピンときます。著者のこだわりでしょうか。新刊のようです。読んでみると、やっぱり「この本だ!」と思いました。
ちなみにこの本の表紙のカバー、「ん?なんか違和感があるぞ」と思ったら・・・。
もしご購入されたら、是非確かめてみて下さい。
それでは、著者のプロフィールからご紹介します。
山中俊治 氏
現在、東京大学生産技術研究所・東京大学大学院情報学環教授
東京大学工学部産業機械工学科卒業後、日産自動車デザインセンター勤務
1987年よりフリーデザイナーとして独立
1991~94年まで東京大学助教授を務める
1994年にリーディング・デザインを設立
2008~12年 慶応大学政策・メディア研究科教授
2013年4月より東京大学教授
この本は著者が2017年に高校生を対象に、デザインについての4日間の特別授業を書籍化したものだそうです。授業を通じてアイデアが生まれる瞬間に立ち会い、デザイナーの仕事の過程を知ることができ、また著者がデザイナーとして制作した作品のお話も聞けます。
誰でも知っているあのICカードの話など貴重なお話を知ることができました。
モノづくりのご苦労も、感動も伝わりました。デザインの力って、本当に計り知れないなと思いました。
私の表現力の乏しさのために、的確にこの本の素晴らしさをお伝えできないのは残念ですが、私が知りたかったことは、全部といっていいほどこの本に書いてありました。いやそれ以上にたくさんのことを勉強することができました。この本を見つけられて、本当にラッキーでした。
この本にはアイデアを生みだすヒントが随所に書かれています。具体的でとてもわかりやすいです。「右脳の発想を左脳で理解できる」、山中氏の発想は理にかなっているというか、きちんと理屈に裏付けされているからわかりやすいのかもしれません。デザイン思考の本を理解するヒントもたくさんあるように思いました。
特に文中に「ずらし」というキーワードが出てくるのですが、個人的にこれがとても重要だなと思いました。頭の隅に置いておこうと思います。
それでは次回ですが、ロジカルシンキングに戻るか、デザイン思考の本にするかまだ迷っています。私の気分次第ということになると思います。
私にとっては、どちらも勉強したい思考法です。
解決したい課題によって使い分けができたらいいのなという、そんなイメージです。
それでは、またよかったらお立ち寄りください。