<デザイン・ドリブン・イノベーション>

みなさん、こんばんは。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

私は、昔から「小さくて大事なことは悩まないけど、そのくせ大きくてどうでもいいことで悩むよね」などと言われることがあります。

「いやいや、そんなことはないだろう」と、自分では自覚していなかったのですが、ブログを始めてみて、確かにそういうところもあるかもしれないと思い始めています。

「大きなこと」、そう自分でも笑ってしまうのですが小さいころからなぜか、ちょっとやそっとでは解けないような難題にチャレンジしてみたいという関心がありました。

小学生の時、先生が読み聞かせてくれた「野口英世」の伝記に影響を受けたことが大きいかもしれません。それから何冊も彼に関する本を読みました。

でも、この頃はまずは自分の足元からしっかりと固めないといけないよなと反省しています。冒頭の指摘をしてくれたのは、今思うと対局観で物事を見ることができる人たちです。

俯瞰力も大事だとは思いますが、細かいことにもきちんと気が付けることも大事ですよね。

受験勉強でもそれは痛切に感じます。課題が増えました。というか中途半端すぎるぞ、私!

さて、今回ご紹介するのは

安西洋之・八重樫文(著)『デザインの次に来るもの これからの商品は「意味」を考える』

(株式会社インプレス, 2017年,¥1,680+税)

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まずはプロフィールから

安西 洋之 氏 

モバイルクルーズ株式会社代表取締役

八重樫 文 氏

立命館大学経営学部教授、立命館大学科学研究センター長

この本を最初に読んだときは、まだデザイン思考の本が書店でたくさん並んでいた、おそらくデザイン思考のブームの時期だったと記憶しています。

どこかで「デザイン思考」こそ「救世主だ」という思い込みがあり、また仕事も忙しくなりそれどころではなくなったこともあり途中で読むのをやめました。

それ以降このブログを立ち上げるぞ!と決めるまではデザイン思考のことはすっかり頭から離れていました。再びあの黄色い本を読んで、気持ちが再燃するまでは。

まず本書を読むと、EUのイノベーション政策として

「デザイン思考」「ユーザー中心デザイン」「デザイン・ドリブン・イノベーション」の

3つのアプローチを重視していることを知ることができます。

「デザイン・ドリブン・イノベーション」? 聞き慣れない言葉ですね。「デザインが主導するイノベーション」という意味だそうです。簡単にまとめると「新しい意味を生み出すこと」で、商品の価値を飛躍的に高めるというイノベーション(すなわち「意味のイノベーション」といえるのではないかと思います。

そして、「デザイン思考」はイノベーションの万能薬ではないのか?という疑問が提示されています。

イノベーションには革新性の度合いにより、「斬新的」と「急進的」の二つに分けられるといいます。(本書p.122)

デザイン思考は、前者の「斬新的なイノベーション」すなわち、いままでに存在するものやことの使い勝手や性能、あり方を改善することで、変化を緩やかにするイノベーションに

向いていると捉えられるようです。(本書より)

また、「デザイン思考」に足りないものは何か?

それは、「問題の領域設定」を誰がどのように行うかが課題であり、弱点であると指摘しています。

そこでデザイン思考の課題を補強し、企業が新しく柔軟な考え方を得るためにアートの力を利用するという試みも紹介されています。「アーティスティック・イノベーション」という試みだそうです。(P.186)

今回改めて最後まで本書を読んでみて、そうですね、モヤモヤした気持ちで読み終わりました。「デザイン思考の次に来るもの」それは何か?まだ明確な答えは見つかっていません。

次回でデザイン思考もひとまずゴールといたします。それでも「デザイン思考は有効なのか?」確かめてみたいと思います。

今週は【休日企画】の投稿も予定しています。もしよければお立ち寄りください。 それでは、また。

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