みなさん、こんばんは。
投稿者のらんです。
急ピッチで読み終えました。
我が家のインターネット問題も、無事解決しました。
ルーターの故障だけでなく、度々起こる通信障害の原因も
無事解決しました。
NTTさん、すごい!!
さて、今回ご紹介する本は
BLUEBACKS『古代日本の超技術』(志村史夫 著)
うちの相方が、「この本読んだら日本が好きになるよな」と言ってました。
本当に、そう。
日本人に生まれたことを誇りに思える気がします。
ただ、文系の私には技術的な話が難しすぎました。
それはさておき、私たちの祖先はなんと高度な技術と知識を
持ち合わせていたのでしょう。
いえ、むしろ現代の私たちが退化してしまったのではないかとすら思えてきます。
今の技術やテクノロジーをもってしても、説明が難しいことがあるようですね。
著者の志村氏は、ご専門は半導体結晶などの「ハイテク」。
一方で、古代文明などにも興味をお持ちで、本書を読む限りでもその探求心、
人脈、知識は趣味の範囲をはるかに超えています。
本書の面白いところは、歴史の専門家でも考古学者でもない、
工学博士である志村氏の工学的な知識を生かして
古代の技術を推測しているところです。
また本書によると、農業技術者である田久保晃氏は
「前方後円墳」のもう一つの役割があるという斬新な仮説を立てられています。
これまで見えてこなかった、新しい歴史観がとても面白いです。
また本書にも書かれていましたが、竹中大工道具館は
私たちも訪れて、このブログにも写真を付けて
記事を書いています。
また改めて訪れたいと思います。
本書に何度も紹介されている「西岡常一さん」。
この方のノートも、同館で展示されていました。
素晴らしく美しく書かれたノートでした。
うちの相方も、西岡さんのことは知っていたようで、感動していました。
法隆寺の釘は、はて?どこに展示されていたのだろう?
どちらかというと、材木の方が存在感があって見過ごしていたのかもしれません。
皆さんにも、是非竹中大工道具館に訪れていただきたいです。
本書を通じて、古の日本が、いわゆる「イノベーション大国」だったと
いえるのではないかと思います。
本書でも書かれている通り、やはり明治維新を境に
日本の素晴らしい伝統が廃れていってしまったことは、
大変残念ですが、「東京スカイツリー」にも
はたまた半導体にも、古の技術が使われていると知り、
可能性を感じました。
あいにく文系の私には、本書で紹介されている技術が
現在にどのように役立てることができるのかは皆目見当が
尽きません。
ただ「生産性」「標準化」重視では得られない、すごい技術があるということが
よくわかりました。
「ひと手間」いや「手間をかける」ことの重要性に気が付きました。
温故知新。
この本をお読みになられた方は、どんな発見をされたのでしょうか?
そうそう、こんな本も買ってみました。
潮見 浩(著)『図解 技術の考古学』(有桧閣,2000年,¥1,600+税)
もっと古代技術について知りたい方に。
イラスト付きで詳しく書かれています。
さて、次回は小松左京氏の本をご紹介しようと思います。
それでは、また。