みなさん、おはようございます。
読み終えて、まだ時期尚早ではありますが、取り急ぎこの本を身近な人に
貸し出したいので、まずは今思うところを書き留めて記事にすることにしました。
森田 真生(著)『計算する生命』(新潮文庫, 2021, ¥630+税)
本書の意図とはかけ離れた表題になりましたが、私はあえて「インフラ」という言葉を
使いたいと思いました。
水道・ガス・電気・鉄道など、日常に当たり前に使われているインフラは
災害が起きて寸断されると、改めてそれらがライフラインであることを痛感し
混乱します。
インターネットがそうであったように、「計算」もまたいつの間にかインフラのような
存在になっているのではないでしょうか?
インフラができるまでの歴史が、人類の努力の積み重ねであったように
「計算」が進化していく歴史もまた、長くとても複雑なようです。
本書は、「数学」「計算」の歴史の旅にいざないます。
それは計算が当たり前になっている私たちにとって、とても新鮮な旅であり
それがどれほど意味深いものであるかということを知ることになります。
その旅は、やがて人工知能の話へとたどり着きます。
終盤になるとテーマはますます深くなり、ずしりずしりと響きます。
著者の熱量も伝わってきて、思わず脂汗がにじみそうになります。
答えなど、すぐに見つかるものではない。
ゆっくり、時間をかけて問い続けていかなければならないのでしょう。
道端の雑草も、花も樹木も、ただ当たり前にそこにあるのではない。
自然災害の予測ができるようになっても、災害を止めることはできない。
インフラという人工物も自然の猛威に対して、時に無力である。
それでもなお、人間は「計算」を進化させ続けていくのだろう。
それでは、今日はこのへんで。
次回は、ソーシャル・イノベーション編を。
そして次のイノベーション編は、「技術の哲学」を。