みなさんの朝のルーティンは何ですか?
私のまたまた変わったルーティンは、毎朝我が家のホワイトボードに、一流アスリートや著名な実業家、偉人たちの名言を、その日の気分で選んで板書することです。
この名言を見ながら日々の受験勉強のモチベーションを維持しています。
「言葉の力」って、すごいと思います。名言集は、私のこころのビタミン剤です。
一方で、今回ご紹介する本を読んで「言葉には魔物が潜んでいる」と痛感しました。
今回ご紹介するのは
バーバラ・ミント(著)/グロービズ・マネジメント・インスティテュート(監修)
山﨑康司(訳)
『考える技術・書く技術 –問題解決力をのばすピラミッド原則』
(ダイヤモンド社, 2021年, ¥2,800)
もう一冊、上記の書籍の翻訳者である、山崎氏の著書で上記の書籍の入門編
山﨑康司(著)
『入門 考える技術・書く技術- 日本人のロジカルシンキングの実践法』
入門考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法 [ 山崎康司 ] 価格:1,650円(税込、送料無料) (2023/8/6時点) 楽天で購入 |
この2冊です。
まずはプロフィールから
バーバラ・ミント氏
ハーバード・ビジネス・スクール卒業後、マッキンゼー社に初の女性コンサルタントとして
入社。1973年に独立。
山﨑康司氏
隅コンサルティングオフィス株式会社代表
1976年東京大学建築学科卒業
1980年ペンシルベニア大学ウォートン・スクール卒業(MBA)
「わかりやすい報告書は、いずれも明快なピラミッド構造で考えが構成されている」
という、著者バーバラ・ミント氏の指南に基づき、
なぜピラミッド構造で考えられた文章がわかりやすいのか? どのような構造なのか?
どのように作ればよいのか? など例を挙げながら詳細に説明されています。
本書は、元来プロのコンサルタントを目指す方のために書かれた本なので、やや難解な内容になっています。
「一般読者は第一部「書く技術」と第二部「考える技術」を熟読し。第Ⅳ部「表現の技術」にとりあえず目を通し、書くことに疑問を感じた場合に再読できる態勢をとっておくだけでも十二分の価値を感じるはずです」(訳者あとがきより, P.288)だそうです。
また訳者いわく、第Ⅲ部の「問題解決の技術」は、コンサルタント業を志す方、またはすでに携わっている若手にとって大変実践的な知識をいただけるとのことです。
私にとっても本書は大変難解な書物で、前半はわくわくする内容で途中まで何とかついて行けたのですが中盤から脱落し、「問題解決」でやる気を取り戻すも、再び脱落してしまいました。ですが大変読みこたえがある書物であることは間違えなく、一生手元において何度も読みたい名著だと思いました。
現段階では、きちんと内容を解釈してお伝えすることができず申し訳ありませんが、機会があればまたこのブログで取り上げて、「今はこんな風に解釈できるようになりました」とご報告できるようになればいいなと思っております。
一方入門編の方ですが、こちらも同じく「ピラミッド構造」を使った文章の作成方法を紹介されています。こちらはオリジナルに比べて、もっとシンプルな「OPQ分析」という手法を使われていて、大変理解しやすい本です。
私たち日本人が、一般的にロジカルシンキングが得意でない理由として、日本語特有の構造が足かせになっているそうです。そこを踏まえたうえで、私たちがロジカルな文章を書く技術を習得する方法を伝授していただけます。
私の場合は、入門編を読んだ後にオリジナルを読みましたが、逆にオリジナルを読んでから
入門編を読むほうが、かえって理解しやすいかもしれないなと思いました。
もちろん一般のビジネスマンの方でしたら、入門編一冊で十分にライティング技術の向上に役に立つことと思います。私もまずは、入門編をしっかりマスターしたいと思います。
次回は、再びデザイン思考関連の本をご紹介したいと思います。内容はそれほど難しいものではないと思いますので、ご安心ください。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。