みなさま、こんにちは。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
最近喜びを感じるのは、ブログの投稿を終えて紹介した本を本棚に戻す瞬間です。
ブログを始めたころは段ボールいっぱいに詰め込まれていた本が、どんどん本棚に戻っていくのがうれしいです。
これからいよいよ「イノベーション」に関する本を増やしていかなければ、と思っています。
さて、今日ご紹介する本は
大嶋 祥誉 (著)『マッキンゼーのエリートはノートに何を書いているのか
トップコンサルタントの考える技術・書く技術 』
(SBクリエイティブ株式会社, 2015年, ¥1,300+税)
マッキンゼーのエリートはノートに何を書いているのか トップコンサルタントの考える技術・書く技術【電子書籍】[ 大嶋 祥誉 ] 価格:1,430円 (2023/8/6時点) 楽天で購入 |
このブログでは、2度目のご登場となる大嶋氏の書籍です。やはり、前回同様頭の中がすっきり整理されて、読んでいてとても気持ちがよい文章です。私もこういう文章が書けたらいいなと思いますし、大嶋氏の思考に少しでも近づけたらいいなと思います。
(2度目ということで、プロフィールは省略します。)
ノート術に関する本をご紹介するのも2度目になりますが、ノートを使う「目的」が違うようです。
一般的なノート術では、ノートを取る行為は自分の記録や情報整理のために行うことが多いと思われますが、マッキンゼー流のノート術は、よくある「勉強の効率化」「仕事の情報整理術」のためのノート術ではありません。
「真の問題を定義し、問題そのものを構造化し、事実と、そこから導き出せる解釈、そして解決策となる行動までをノート上に明らかにするために、自分の手を動かす」というノート術だそうです。(本文P.3より)
一言でいうと、この本はノートを使った問題解決の手引書といえると思います。
本文の内容に少しだけ触れると、マッキンゼーでは問題解決の段階に応じて、3種類のノートを使い分けているようです。本書はまずノート術の「心得」を示し、そのあと「問題解決ノート」の使い方について順を追って説明し、ノートを使ってどのように結果を出すか、という具合に順序立てて解説されています。
スムーズな説明で読みやすく、なんとなくわかったような気にもなるのですが、実際はそれほど簡単な内容ではありません。一通り流れはつかめたものの、これは何度も読み込む必要があるなと思いました。まだ理解が十分ではありませんが、私にとっては実践に役立ちそうな、大変ありがたい手引書です。
この本を読んでみて、さすがに読んだだけではこの手法は使いこなせないだろうなということはわかりました。やはり実際に自分の言葉で自分の手で書いてみて、場数をふまないと理解するには至らないだろうと、感じました。
そして一番の肝は、「イシュー(もっとも重要な課題)」を見極めることではないかと思います。
デザイン思考にも共通すると思うのですが、表面には表れない隠れた問題をいかに見つけることができるかが重要だと思いました。
これは自分一人で考えて思いつきの仮説を立てても、本質的な問題解決から遠のいてしまいます。本書によるとベテランのコンサルタントの意見や、過去の報告書(パッケージ)の読み込みからヒントを見つけることが大事だということがわかります。
またノート術に加えて、「フレームワーク」を使いこなせるようになることも重要だなと感じました。これから「イノベーション」の勉強に入る前に、簡単に「フレームワーク」に関する本にも目を通したいと思います。
それでは次回の予告ですが、次回はデザイン思考 -「CX編」をご紹介したいと思います。
また文末ではございますが私の稚拙なブログに関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。本来、コメント欄を設けて皆さまのご意見ご感想を反映させながら発展させていくべきではございますが、諸事情によりしばらく休止させていただきたいと思います。
ご不便をおかけして、申し訳ありません。
それと改めて今後の予定についてご案内させていただきます。
今後そう遠くない時期に、いよいよ「イノベーション」の勉強に取り掛かかっていきたいと思います。
一口に「イノベーション」といっても、どの立ち位置で勉強するかが問題ですよね。
私はエンジニアではなく文系出身なので、いきなり実践的な本を読むことは賢明ではありません。まずは「イノベーション」とは何か、という定義から始まって、古典論から勉強しながら土台を築く予定です。もちろん最終的には、実践を意識した本もご紹介する予定でおります。理系出身の友人にアドバイスをもらいながら、どうにか足りないところを補うつもりでおります。
今のところこのブログのゴールを、濱口秀司氏の思考に接近すること、ということにしようと考えております。そのためにも、思考法を学ぶ必要があると思います。結論から言いますと、濱口氏の思考を理解するのはきっと不可能だろうと思います。それでも、まずは知ること、そして理解しようとすることから何か得られることがあるのではないかと思います。
ではゴールした後はどうしようか、と悩みました。このペースで行くと、そう気が遠くなるほど遠くはないでしょう。
今考えているのは「CSV(共通価値の創造)」の勉強を次のスタートにしようかと思います。
これは、個人的に関心があるテーマです。 それでは、今後とも引き続きよろしくお願いします。