みなさん、こんにちは。
今回もご訪問いただき、ありがとうございます。
このブログを始めた当初は、具体的にこういう方向に持っていこう、という方針は全くありませんでした。ブログのはじめにご紹介した本は、もともとは私の子どもたちが大学生とか社会人一年生になったころに読んでほしいなと思い、BOXに入れて保管していたものです。それを見た私の友人が興味を持ち、読み始めたこところ「役に立っていると思う。」と言ってくれたことで自信がつき、ブログを始めるならこれらが題材になるかもしれないと思った次第です。
最近本を読んでいて、「経済」のことも意識するようになった気がします。学生のころ勉強したとはいえ、それも遠い昔のことで、その間に世界経済もすっかり変わってしまい浦島太郎の心境です。
ブログを始めたおかげで、世界経済の変化や日本の課題を知るきっかけになってよかったと思います。
さて、今回ご紹介する本は
田中 達雄(野村総合研究所)『CX戦略 – 顧客の心とつながる経験価値経営』
(東洋経済新報社 ,2019年, ¥2,400+税)
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本書の序盤に、こんな言葉が書かれています。
「今、ビジネスにおけるルールやプレイヤーは大きく変わろうとしている。いわゆるゲームチェンジである」(本書 p.15より)
「ゲームチェンジ」と聞くと、私は子どもたちとトランプの大富豪で遊んだ時のことを
思い出します。皆さん「スぺ3(スペードの3)はジョーカーに勝つ」というルールがあるってご存知でしたか?私が大学生だった頃にも、そんなルールはなかったはず。それ以外にも、「やぎり(8が出たら、場のカードを流せる)」とか、なんだか知らないルールがいっぱい出てきてパニックになっているうちに、大敗します。途中までは歳の効でリードしていたはずなのに。
さらに、本書はこう続きます
「「テクノロジーの進化」「消費者の行動の変化」「業界特有の変化」の中で、企業が将来にわたって成長し続けていくためには、根本的な部分でCX戦略に転換する必要がある」(P.18)
本書の特徴は
- データに裏付けされた根拠
- 豊富な事例研究により、具体的なイメージとそこからヒントが得られる
- イラストがふんだんに使われていて、イメージがつかみやすくてわかりやすい
- CX戦略を普及させるにはどうすればよいかという提案もされている。
- CX戦略を具現化するテクノロジーの進化についても触れられている
ことです。
また本書で「ジョハリの窓」という、心理学者たちが発表した「対人関係における気づきのモデル」が紹介されていますが、このモデルにイノベーションに関する記述が書かれています。
本書でも、「顧客がまだ認識していない範囲、つまり潜在的なニーズ・ウォンツまで拡張・強化して理解する」必要があると指摘していて、これがイノベーションのカギになるのだろうと改めて確信しました。
また、この潜在的なニーズ・ウォンツを調査する特別な手法や、いち早くCXを組み込んだ商品やサービスを開発・提供する仕組みや手法が必要になることも指摘されていました。
まさしくデザイン思考の出番ですね。
今回は、ここまでにします。参考になれば幸いです。
それでは最後に、前回の投稿で触れました濱口秀司氏のインタビュー動画をご紹介します。
『世界的イノベーター濱口秀司に聞く、「日本が世界に勝つために必要な力」とは?』
→ https://youtu.be/poo5kXGQGcY
この動画で、CXについてもちょこっと触れられています。他にもこの動画以外にも、TEDに出演された動画をはじめ、出演動画がたくさんあるのでよかったら検索してみて下さい。参考になると思います。
次回は、ロジカルシンキング(マインドマップ編)をご紹介します。