<行動変容デザイン>

みなさん、こんにちは。

今回もご訪問いただき、ありがとうございます。

今回ご紹介する本ですが、実は友人が「これ良さそうだよ」と貸してくれた本です。

しかし友人はこう言ったのです。「まだ読んでないけどね」と。

「はぁ?」と思ったのですが、少し読んでみて「確かに読むのをためらうのもわかるわ。面白そうだけど、私には敷居が高いな」と感じました。

それでも読むべき人が読めば、きっととても役に立つ本に違いないと思い(「良書」と推薦を受けていますし)、覚悟を決めて読むことにしました。

今回ご紹介するのは。

Stephen Wendel(著)武山政直(監訳)相島雅樹 / 反中望 / 松村草也(訳)

『行動を変えるデザイン』(オーム社, 2020年, ¥3,400)

行動を変えるデザイン 心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する [ Stephen Wendel ]
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一週間くらいかけて、ようやく読み終わりました。その間著者の頭(思考)の中をさまよい、ようやく抜け出した気分です。結論からいいますと、「馬の耳に念仏」です。

それはともかく、著者のプロフィールからご紹介しましょう。

(著者)

スティーブン・ウェンデル(Stephen Wendel)氏

効果的にお金を管理するためのデジタルプロダクトを研究する行動社会学者

(監訳者)

武山政直 氏

慶応大学経済学部教授

(訳者)

相島雅樹 氏

株式会社リクルート住まいカンパニー SUUMOリサーチセンター研究員

反中望 氏

株式会社リクルート プロダクト統括本部プロダクトデザイン室 グループマネージャー

松村草也 氏

株式会社リクルート プロダクト総括本部プロダクトデザイン室 グループマネージャー 

まずは本書の内容について、ざっくりご紹介したいと思います。

本書は、人々の行動、日常習慣を変える“行動変容”を促すプロダクト(アプリ)をデザインするために役立つ本です。

主にヘルスケア(健康管理)(例えば禁煙とかダイエットなど)、金融(資産管理)(例えば貯蓄率を上げたいとか)など、これまでITプロダクト(サービス、アプリなど)がなかなか使われなかった分野を対象に、ユーザーがなかなか実現できなかった行動の実現を助けるためのプロダクトを作りだすために、行動経済学と心理学をもとにした実践的な視点や知識を提供しています。(本書より)

対象読者は、「実務者(なんらかの行動を変えることを目的としたプロダクトをデザインし、

開発する人たち」だそうです。

残念ながら私は対象外なので、読んでもの内容が右から左に通り抜けていったのですが、それでも決して難しい理論や数式が書かれているわけではなく、読み物として最後まで読み切ることができました。

本書の構成は、シンプルです。

行動変容デザインには、どのようにプロダクトを構築するかについて、全部で4つの

段階があり、(理解→探索→デザイン→改善)その段階に沿って詳しく説明しています。

最後に実践ということでケーススタディーやQ&Aが書かれています。

また付録に、日本国内における行動変容デザインの事例も紹介されています。

このブログで紹介するかどうか、途中で悩みました。私は完全にアウェイなわけですし、

これまでのブログの流れから外れているような気もします。

普段は他の読者の評価を見ないようにしているのですが、今回は特別読んでみました。

賛否両論に分かれていました。でも、この分野の方の評価はやはり高いですね。

評価が低い理由は、内容ではなく書き方の好みのようです。

私も正直、最初「冗長な文章だな」と気になりました。でも、これは読者の理解を助けるために親切丁寧に書かれてあるからに違いないと思いました。それも了解済みのようで、その都度「ここでの学び」といった、要約がされています。

冒頭書きましたように、私のようにプロダクトデザインに携わることのない人間にとっては「馬の耳に念仏」かもしれませんが、とても価値の高い本に違いないだろうという気がしました。

もし興味をお持ちになられましたら、他のサイトのレヴューをご参考になるか、書店ですと

情報系のコーナーで見つけることができるかもしれません。私もみたことがあります。目を引くきれいな表紙です。友人も一目ぼれして買ったようです。

さて、この本を読み終わって私にどんな変化が起きたかというと、そうですね、自分の狭い枠を飛び越えた気がします。このブログを書いてなかったら、一生読むことのなかった本を、

一応最後まで読み切ることができたということで、自信がついたかもしれません。

友人たちからも、「もっと幅を広げてみたらどう?」とアドバイスをもらっています。

この本を貸してくれた友人も、「今までに読んだことのないような分野の本を読んだことに意義があるんじゃないかな。」とねぎらいの言葉をかけてくれました。

今すぐは役に立たないかもしれませんが、もしかしたらこの先役に立つことがあるかもしれませんし、何はともあれようやくデザイン思考の着地点に近づいてきました。

次回は、ロジカルシンキングの、いったんのゴールにしたいと思います。

長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

よかったら次回もお立ち寄りください。

それでは、よい週末を。

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