みなさん、こんにちは。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
先日、大学の同期たちと再会することができました。
みな口をそろえて出てきた言葉が「あの頃、もっとちゃんと勉強すればよかった」と。
そういいながらも、みな各方面で活躍していて、各々が今も勉強を続けていました。
私も感心している場合ではない、頑張らねばと刺激をもらいました。
さて、今回も引き続き同書の内容をご案内させていただきます。
まだしばらく同書の紹介が続きますが、お付き合いいただければ幸いです。
第6章 イノベーションとアントレプレナーシップ
アントレプレナーシップは日本では「企業家精神」と訳され、「精神論」にばかり焦点が絞られてきたが、本書では「企業家が現在管理している経営資源にとらわれることなくビジネス機会を追求する程度」と定義する(p.144)。
アントレプレナーシップは、企業の規模やその歴史に関わらず、すべての企業にとって重要で、イノベーションを生み出すには、不可欠な要素であり(P.162)、イノベーションの研究のフロンティアとして、今後の大きな展開が期待されている。
私が注目するキーワードをご提示します。
・ベンチャーキャピタル
・労働市場の流動性
・サブマーケット
・組織内のアントレプレナーシップによるミドル・マネジメント
・コーポレート・ベンチャー・キャピタル
第7章 イノベーションを実現する資源動員と知識創造
企業に非連続的な成長をもたらすイノベーションを実現するためには、高い不確実性下で革新活動へ継続的に資源を動員する「資源動員」と、動員された資源を結合して新たな知識を創造する「知識創造」という、相互に不可分の2つの活動が要求される(p.165)。
本章では企業によるイノベーションの実現のメカニズムを提示するとともに、その課題と挑戦を浮き彫りにする(p.165)。
事例:東レによるPAN系炭素繊維のイノベーション
ソニーの非接触ICカードシステム、Felica(suicaなど)
カシオのQV-10
日東電工による逆浸透膜の開発
注目するキーワード
・資源動員の壁の克服
・資源動員を可能にする3つのルート
・「アイデア創出プロセス」と「アイデア実現プロセス」
・個人的な資質とクリエイティビティ
・組織のクリエイティビティ
第8章 新製品開発のマネージメント
どんなに革新的なアイデアであっても、それが顧客のニーズを満たすような製品やサービスとして結実しなければ、社会に生み出すことができず、イノベーションは実現しない。(p.185)
製品とは、一般に、さまざまな物理要素(材料や部品)を結合して、顧客にとっての価値を実現する機能を特定の空間に配置してパッケージ化した「解(ソリューション)」である。
(p.185)
また、製品は、顧客が使用の文脈で引き出す「価値」、その価値を実現する「機能」、そしてその機能を実現するための「物理要素」という3つの層から構成され(p.1869、「新」製品開発とは、これらの3つの層に新たな結合パターンをつくりだすことだと考えることができる。(p.187)
本章では、新しい製品やサービスが開発されるプロセスや組織のマネジメントを議論する。
(P.185)
注目するキーワード
・新製品開発の2つの側面
- 顧客価値を実現化する機能の設定:価値層と機能層の結合の側面
- 機能を実現する物理要素の結合:機能層と物理層の結合の側面
・「価値-機能」の関係が持続的で、「機能-物理要素」の関係が画期的な変化を伴う場合
・「機能-物理要素」の関係が持続的で、「価値-機能」の関係が画期的な変化を見せる場合
・顧客が抱えるボトルネックの発見
・「破壊的技術」
・製品アーキテクチャーの設計
・開発ステージの重複の程度
・情報転写・問題解決のタイミング
・3次元CADの影響
・「重量級プロジェクトマネジャー(HWPM)
個人的には製品の開発に携わったことがないので、8章が特に難しかったのですが、重要な
内容が書かれているように思いました。
ここまで本書を読んで、なんとなくイノベーションの輪郭が見えてきたように思います。
予想以上に複雑ですね。
次回も引き続き、ざくっとご紹介していきます。
それでは、きょうはここまでにします。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。