<イノベーション・マネー第ジメント入門 –完結編>

みなさん、こんにちは。

今日もご訪問頂き、ありがとうございます。

食欲の秋ですね。

最近油断してついつい食べ過ぎてしまい、リバウンドして大慌てしております。

体重はあっという間に増えるのに、年齢を重ねると落とすのには時間がかかります。

秋の味覚を堪能したいというのに、太りにくい体質に生まれたかったです。

さて本書の第Ⅲ部はイッキに読み進めて。ようやく今回で最終回を迎えます。

それでは、ノンストップで各章のまとめをご紹介していきたいと思います。

[第Ⅲ部] イノベーションと経済政策

第11章 イノベーションと制作・制度

イノベーションは経済環境や社会環境を大きく変化させると同時に、その進展自体が経済環境や社会環境に大きく影響される。

だからこそ、マクロ・ミクロ経済政策や社会環境を律しようとする様々な規制がイノベーションの進展に大きな影響を与えることになる。

本章では、イノベーションと政策・制度がどのような相互依存関係をもってきたかを歴史的に概観し、国や公的組織のイノベーション組織の根拠や分類などを整理する。

さらに、日本におけるイノベーション政策と日本の社会環境との関係も見ていく。

第12章 科学技術イノベーション政策

日本の政策形成においては、官僚機構がシンクタンクとして大きな役割を果たしてきた。

他方、アメリカにおいては、AAAなどの学協会、National Academicsなどのアカデミー、ランドやブルッキングス研究所などの政策系シンクタンクが大きな役割を果たしている。

イノベーションの実現には、多様な主体が複雑に絡み合っており、政策形成には官僚機構のみでなく、学協会、アカデミア、大学、非営利法人、経済団体、民間シンクタンクなど多様な主体が関与すべきものであると考えられる(p.330)

第13章 イノベーション創出のための知的財産制度

本章では、第1に知的財産とは何かを概観し、第2に特許制度のイノベーションにおける役割とそのメカニズムを明らかにしつつ、特許出願動向・活用動向を概観する。

第3に、特許以外の知的財産制度について、各制度の概要を解説する。

第4にプロパテント政策(特許重視政策)について、どのような要素があるかを分析し、

アメリカと日本のプロパ転炉政策を解説する。

第5に特許制度の世界調和における主要な論点を論じ、最後に今後の知的財産政策の方向性について論じる(p.333)。

第14章 イノベーション創出のための知的財産権マネジメント

本章では、第1に特許権の価値について論じ、第2に知的財産の活用マネジメントとして、市場の拡大と利益の確保や競争ポジションの好適化、独占禁止法上適法なライセンス契約の明確化などを解説する。

第3に特許侵害リスクマネジメントの重要性や手法について概説し、第4に技術流出の防止の観点から、特許出願かノウハウ化にするかといった特許出願のマネジメントについて

論じる。

最後に、企業の知的財産部の活用について論じる(p.369)。

第15章 イノベーションと規制・制度

本章では、様々な規制や制度がイノベーションの普及に与える影響と、その活用方法について見ていく。

注目するキーワード

・事前規制と事後規制

・国ごとの規制体系の違いは、ビジネスのコストになることもあるが、ビジネスチャンスに

なることもある(p.397)。

・技術規制によるイノベーション

・イノベーションを継続する規制

・規制を活用したイノベーション

・標準化のビジネス効果

・法工学

第16章 イノベーションと経済成長

本章では、イノベーションが一国の経済成長に果たしてきた役割とマクロ経済政策としてのイノベーション政策を構想するための規範的な視点を提供する(p.418).

以上

これでだいたいイノベーションの全体像が見えてきたように思うのですが、皆さまはいかがでしょうか?イノベーションには、実に様々な要因が影響していることが見えてきましたね。なかなか複雑ですが、背景を知ることだけでも十分意義があるのではないかと個人的には感じました。

もはや、ブログという感じではなくなりましたが、私個人としてはこれまでのまとめを忘備録として、時々振り返りながら前進していきたいと思います。

これまでのざっくりしたまとめが、皆さまのお役に少しでも立てれば幸いです。

それでは、最後になりましたが、本書を執筆された先生方のご紹介を簡略してご紹介いたします。

延岡健太郎 氏 一橋大学イノベーション研究センター長

青島 矢一 氏 一橋大学イノベーション研究センター教授

米倉誠一郎 氏 一橋大学イノベーション研究センター特任教授

清水 洋  氏 一橋大学イノベーション研究センター教授

軽部 大  氏 一橋大学イノベーション研究センター教授

長岡 貞男 氏 東京経済大学経済学部教授

北野 泰樹 氏 青山学院大学国際マネジメント研究科准教授

野間 幹晴 氏 一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授

江藤 学  氏 一橋大学イノベーション研究センター教授

赤池 伸一 氏 文部科学省科学技術・学術政策研究所科学技術予測センターセンター長

岡田 吉美 氏 一橋大学イノベーション研究センター特任講師

楡井 誠  氏 東京大学大学院経済学研究科准教授

次回も引き続き、イノベーションについて理解を深めていきたいと思います。

やっと終わったので、本当は打ち上げの一杯を飲みたいところですが、炭酸水で我慢します。 それでは、また。

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