<イノベーション- テクノロジストの条件(組織編)>

みなさん、こんにちは。

本日もご訪問いただき、ありがとうございます。

朝晩寒くなりましたね。

さて、前回に引き続き、パナソニックミュージアムの訪れたときのお話をさせてください。

ガードマンに挨拶をして、門を入り広場の松下幸之助氏の像を見上げて写真撮影意をしたのち、まずはものづくりイズム展を訪問しました。どうぞご自由にご見学くださいと、優しく受付の方々に迎えられて館内に進むと、早速昭和レトロの電気製品がガラスの中に展示されていました。

懐かしいラジカセもありました。当時豪邸に置かれていたであろう大型テレビも。

これは何だろうと思ったのが、初代の洗濯機。これはクイズになりそうだなと思いました。

館内は一面真っ白で、ショウケースの中に電気製品が展示されているのが、美術品のようでした。昭和の電気製品のデザインがなんともおしゃれに見えました。

お土産の販売もしていて、昭和の電気製品のおもちゃのガチャもありました。私もお土産を

買いました。ここでしか買えない商品みたいです。

次回は松下幸之助歴史館のお話をさせてください。

それでは本題に入りまして、本日ご紹介する本は

P.F.ドラッカー(著)/上田惇生(編訳) 

『はじめて読むドラッカー【技術編】テクノロジストの条件』

テクノロジストの条件 ものづくりが文明をつくる [ ピーター・ファーディナンド・ドラッカー ]
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松下幸之助氏は「経営の神さま」と呼ばれたそうですが、ドラッカー氏は「マネジメントの父」と呼ばれているそうですね。

今回は、イノベーションの「組織論」に関連した書籍をご紹介したいと思います。

まずは、ドラッカー氏について改めてプロフィールから。

P.F.ドラッカー(氏)

米国クレアモント大学院大学教授。

1909~2005年

ビジネス界にもっとも影響力をもつ思想家として知られる。

上田惇生(氏)

ものづくり大学名誉教授。立命館大学客員教授。

19世紀の技術革命は、既存の産業と事業を陳腐化した。

しかし、破壊する以上に多くのものを誕生させた。

何よりも既存の企業に自己革新を迫った。新技術をマネジメントとすることを強いた。

問題は技術ではなくマネジメントになった。(本書p.ⅱ)

「本書は、テクノロジストでない人たちに技術のダイナミックス、可能性、方法論を教えるものであり、一方テクノロジストが自らの知識と思考を夢に終わらせられることなく、行動に結び付けるうえで必要なマネジメントについての理解をもたらすものとなった。」

(「日本の読者へ」より)

本書はPart1~Part4の4つのパートに分かれています。

順番にざっくりポイントをご紹介します。

Part1 文明の変革者としての技術

「技術とはシステムである。すなわち、あらゆる部分とあらゆる活動が互いに絡み合う

有機体である」(p.29)

・ここでは、「技術革新」は何をもたらしたかについて考察している。

Part2  技術マネジメント

第5章 知識労働の生産性

・知識労働の生産性を向上させる6つの条件

 ☆仕事の目的

 ☆仕事の質は何か

 ☆資本財としての知識労働者

・アメリカのコミュニティ・カレッジ

第6章 ベンチャーのマネジメント

 ・ベンチャーが成功するには4つの原則がある

第7章 つくるだけでは終わらない- 製造の新理論

・製造にかかわる4つのコンセプト

第8章 技術をマネジメントする

・技術(イノベーション)を予期する

・イノベーションの手順

・テクノロジー・モニタリング

Part3  イノベーションの方法論

第9章 方法論としての企業家精神

・知識動向の分析

・技術戦略の必要性

・トップの役割

第10章 イノベーションの組織と戦略

「イノベーションを行う組織には共通の特徴がある。

第一に、イノベーションの意味を知っている。

第二に、イノベーションの力学を理解している。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(p.173)

第11章 既存の企業におけるイノベーション

・既存の企業における企業家精神

・障害は既存の事業

・企業家精神には四つの条件がある

・廃業の制度化

・イノベーションの評価

・イノベーションの定期点検

・担当者の処遇

第12章 イノベーションの機会はどこにあるのか

・イノベーションを生み出す7つの機会

Part4   世界観の転換

  • 問われる知識の意味

以上です。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

個人的には、この一冊で「組織論」のことは網羅できるかなと思っていますが、時代のニースに応じて組織も変容しているようにも見受けられます。

そこで、次回は「実験する組織」についてジャーナルを読んでみたいと思います。

よかったら次回もお立ち寄りください。

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