<イノベーション -実験する組織->

みなさん、こんにちは。

ご訪問頂き、ありがとうございます。

先日、パナソニックミュージアムに見学に行ったのですが、今回は松下幸之助歴史館の

お話をさせていただきたいと思います。

こちらも入場料無料で、建物の中は「ものづくりイムズ展」とは打って変わって

和の厳かな雰囲気でした。入り口入ってすぐの壁に、「道」という松下幸之助氏の著書『道をひらく』から抜粋された言葉が飾られていました。

 自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。・・・・・

読み終わると、熱いものがこみ上げてきました。視界がぼやけた目をこすりながら中に入ると、松下幸之助氏の生い立ちが幼少期から順にパネルで説明されていたり、ゆかりの品などの展示がされていました。そしてところどころに、松下幸之助氏の本から引用された様々な名言が書かれた立派な短冊が置かれていて、持ち帰りできるようになっているのには驚きました。何たる太っ腹!

松下幸之助氏の生涯については、知らないことばかりでしたが、なんというチャレンジ精神

と行動力かと驚くばかりでした。そして、何より器が大きい。

改めてすごい人物だったことを知りました。

余談ではありますが、館内に映像を見る際に腰掛ける椅子がたくさん並べられていたのですが、私の勘違いかもしれませんが、もしかしたら「hiroshima アームチェア」というマルニ木工の椅子ではないだろうかと。だとすると、その椅子は日本を代表するデザイナー、深澤直人氏がデザインして、ジョブズ時代にアップル社の新社屋「アップル・パーク」に並べられた名家具ではないのだろうかと。座り心地も抜群でした。

もしそうだとしたら、一脚10万円以上する高級品。とんでもないおもてなしではないだろうか。思わす受付の方に聞こうかと思う衝動を抑えて、しっかり腰を下ろしてゆっくり休みました。

また、是非この場所を訪れたいと思いました。

この間「くだらない前置き」と口が滑ってしまいましたが、それでもなんとかひねり出して

書いていこうと思います。やはりレポは書きやすくて楽しかったです。

つまらない前置きですが、いつも読んでくださってありがとうございます。

さて、今回ご紹介するのは

Harvard Business Review(June 2020)“A/Bテストで成長を加速させる実験する組織”

〔特集〕「実験する組織」は、以下の4つの論文と1つのインタビュー記事から構成されています。

1.ビジネス実験を重ねる文化が企業を成功に導く

ハーバード・ビジネス・スクール 教授 ステファン・トムク

2. A/Bテストの3つの落とし穴を回避する方法

 ハーバード・ビジネス・スクール 助教授 イヤボール・ボジノフほか

3. A/Bテストはまずます効果的になっている

 ピンタレスト エンジニアリング担当シニアバイスプレジデント ジェレミー・キング

4. 新規ビジネスを高速で開発する実験型組織のつくり方

 デジタルガレージ 取締役 大熊将人|執行役員 渋谷直正

5. 日本企業が「実験する組織」に変わる方法

 BCGマネージング・ディレクター・アンド・パートナー 竹内達也|岩淵匡敦

それでは、順番に見ていくことにします。

  1. ビジネス実験を重ねる文化が企業を成功に導く

「フェイスブックやグーグルなどの巨大デジタル企業では、マーケティングやイノベーションのあり方が一変している。新しい製品やサービスは、開発段階でユーザーに使用してもらう「実験」を行い、その反応を見て、改善や中止などを決めているのだ」(p.35)

本稿では、ブッキング・ドットコムの成功事例をもとに、実験文化の構築と効果を分析していく。(p.35)

「ブッキング・ドットコムの基本理念として、同社に所属するものは誰でも、経営陣の許可を得ることなく、なんでも試すことができる」というものらしい。

ブッキング・ドットコムは1000以上の厳密なテストを同時並行ですすめていて、こうした

すべての実験が、オランダの小さなスタートアップ企業を20年もしないうちに、世界最大のオンライン宿泊予約プラットフォームに成長させることに貢献してきたのである(p.37)。

このオンライン実験の威力にきづいた企業は他にもある。アマゾン・ドットコム、フェイスブック、グーグル、マイクロソフトといった巨大デジタル企業は、マーケティングやイノベーションといった分野で、実験の力が情勢を一変させたことに気づいている(p.37)。

・データを意見よりも断固尊重する

・文化変容の力を理解するには

  • A/Bテストの3つの落とし穴を回避する方法

「多くの企業にとって、A/Bテストは、いまや製品開発サイクルに欠かすことができないものである。しかし、企業は実験を実施する際に間違いを犯すことが多い。

本稿では、これらの落とし穴を避ける方法として、ネットフリックリンクトインで成果を上げた手法について紹介する。」(p.49)

・A/Bテストは、今日ではデジタル企業だけでなく、従来型企業にも徐々に浸透し、年間数万件のA/Bテストを行う企業も多い。(p.50)

・A/Bテストは、具体的には製品、サービス、オファーの現行アプローチを体験する対照群の「A」と、改善案を試す処理群の「B」を比較する。(p.50)

  • A/Bテストはますます効果的になっている

ジェレミー・キング師によって、ebay、ウォールマート、ピンテレストでの経験を例に、

実験的手法の利点や、その手法を支えるために必要な組織文化について語られている。

・実験で成果を上げるには、データに基づいて意思決定を下すことに本気で取り組まなければならない。

・データ民主主義

  • 新規ビジネスを高速で開発する実験型組織のつくり方

仮説・検証を繰り返して新規事業の開発やイノベーションにつなげる、いわば「実験型組織」になるためには何が必要か。

本稿では、実験型組織のつくり方におけるポイントについて明かす。

 

 ・オープンイノベーション型組織

   「DG Lab」=失敗を恐れず、外部と連携して多数のプロジェクトを実施し、

仮説・検定を繰返して、新たな事業化につなげる組織

・ファーストペンギン・スピリット

◎「実験する組織」になるための5つのポイント

  • 日本企業が「実験する組織」に変わる方法

本稿では、日本企業が「実験する組織」への変貌を遂げるための組織改革を

阻む5つの壁を明らかにし、それぞれの壁を乗り越える具体的な方法を示す。

顧客起点のイノベーションへ

・「タテの壁」と「ヨコの壁」

・アジャイル型組織

以上です。改めて、組織論は難しいですね。ご参考になれば幸いです。

次回は、再び理論に戻ろうか迷ったのですが、やはりテクノロジーも気になるところですよね。よって、次回はテクノロジー編でお届けしたいと思います。

それでは、よい週末を!

カテゴリー: イノベーション, 問題解決 パーマリンク