みなさん、こんにちは。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
突然ですが、皆さんは「Dr.コト―」というドラマをご覧になられたことはありますか?
優秀な外科医がある出来事をきっかけに、東京から離島に渡り診療所を引継ぎ、島民と交流しながら、多くの命を救うこころ温まるお話です
このドラマで好きなのは、コト―先生が迷いや葛藤を抱きながら海を眺めているシーンです。
なぜか自分と重ね合わせてしまいます。
近々映画が公開されるみたいで、関西では最近まで再放送していました。
気分転換にテレビをつけたところ、ある医者が「僕たちはなぜ医者なんでしょうか?」というようなセリフをコト―先生に問いかけるシーンがありました。こんなシーンあったなと思い出した瞬間、今回はズッキときました。
きっと、生まれた環境とか親が敷いたレールに乗って医者になった、ということなのでしょうか。でも、そうやって脈々と引き継がれてきたおかげで、今の医学の進歩があり、
私たちはその恩恵を受けていると思います。
私の場合は親の反対を押し切って、レールから降りて自分でレールを引いて脱線し蛇行しております。今になって時々後悔することがあります。それでよかったのかと。
毎年、試験本番が近づくとそんな思いが頭をよぎります。
父に話すと、「それも人間らしくていいのでは」と笑ってくれます。
「迷いながら、強くなる」。
みなさんは、なりたかった職業、やりたかった仕事、夢は実現しましたか?
それでは、今回ご紹介するのは
Harvard Business Review ‟イノベーションの法則“ (2021年4月号)
(ダイヤモンド社, ¥2,100)
今回は論文3稿とインタビュー記事2件です。
- 【インタビュー】『口先だけで未来はつくれない 経営者の覚悟が世界を変える』
ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長 柳井 正
「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」
ファーストリテイリングはこれまで、フリースやヒートテック、ウルトラライトダウンなど、
数々の大ヒット商品を生み出し、消費者が抱くファストファッションの価値観を幾度となく塗り替えてきた。(p.24)
これほどまでに巨大企業に成長しても、それに甘んじることなく、なお挑戦し続ける柳井氏の姿勢や理念に触れ、ユニクロがアパレル業界の革新的企業であり続ける理由がここにあると納得しました。
- 『消費者の見方を変える方法
カルチュラル・イノベーション:機能ではなく物語で価値を提供する』
カルチュラル・ストラテジー・グループ創業者兼社長 ダグラス・ホルト(著)
東方 雅美(訳)
イノベーションの創出に向けて、より優れた機能や利便性等の付加価値を追求する企業は多い。
しかし、このアプローチはテクノロジー製品市場では合理的であっても、消費者向け製品市場ではなかなか奏功しない。(p.35)
本稿では「カルチュラル・イノベーション」(商品カテゴリーを変え、何に価値があるか覆す手法)に着目し、これを実現する5つのステップと成功チャンスを逃さないために回避すべき3つの落とし穴を提示する。(p.35)
・「よりよいネズミ捕り」
・「カルチュラル・アントレプレナー」
- 『技術ありきで考えない
人々の価値観や習慣を変える「概念シフト」のイノベーション』
法政大学准教授 永山 晋
「未来の歴史の教科書は、21世紀を代表するイノベーションとしてiphoneを挙げるのではないだろうか。」(p.50)
「イノベーションとしてのiphone」には2つの重要な側面がある。
1つは、「新しい価値を創出したこと」、もう一つは「社会の概念を変えたこと」。
価値の創出だけではなく、物事のイメージや文化、社会概念など、社会で定着している
「概念」までも変えるイノベーションを、本稿では「概念シフトのイノベーション」と定義する。
では、社会で強固に共有されている概念をシフトさせるイノベーションを、どうすれば構想できるのか。(p.52)
本稿では、概念創造型のイノベーションを起こすための指針を論じる。
人々の概念がどのようにシフトするか、そのプロセスをわかりやすく解説している。
・概念とは何か
・概念シフトの類型
・概念創造の3つのプロセス
- 【インタビュー】『「新しい現実」に目を向けよ
イノベーションは顧客の問題発見から始まる』
ケイアンドカンパニー代表取締役 高岡浩三
元ネスレ日本代表取締役社長兼CEOの高岡氏は、「ネスカフェゴールブレンド バリスタ」や「ネスカフェ アンバサダー」など、数々のイノベーションを起こしてきた。(p.64)
ネスレ日本のイノベーションはどのように生まれたのか。
本インタビューでは、ネスレ日本での実例を交えながら、イノベーションの本質が語られる。
- 『Siriの価値を見出したNABCモデル
イノベーションの成功率を劇的に高める方法』
プラクティス・オブ・イノベーションCEO カーティスR.カールソン(著)
友納 仁子(訳)
カーティスR.カールソン氏は、こう語る。
イノベーションとは、複雑で動的な環境の中で起きるものだ。
「ノイズの海の中で、正しいシグナルをとらえた者が成功する」(p.79)
カーティスR.カールソン氏は、数々の歴史的な発明によってイノベーションを先導してきたにもかかわらず、価値創出ができずに瀕死の状況にあったSRIインターナショナルを復活させた人物である。
そのカギとなったのは、インパクトのあるイノベーションを生み出すための、アクティブラーニングを基礎とした方法論(NABCの方法論)を適用したことにある。
本稿は、私にはとても難解でした。
・アクティブラーニングの5つのプロセス
・NABCの価値提案
以上です。
参考になれば、幸いです。
それでは、また。