みなさん、こんにちは。
ご訪問頂き、ありがとうございます。
気が付くと一月ももう三週目ですね。ついこの間お正月を迎えた気がするのですが。
勉強も大詰めに入りましたが、「美意識」の本もなんとか読み切りました。
どっぷり著者の世界観に浸りながら、自分自身の「美意識」を問い続けた一週間でした。
ポーリーン・ブラウン(著)/ 山口 周(監訳)
『ハーバードの美意識を磨く授業 - AIにはつくりえない「価値」を生み出すには』
(三笠書房, 2019年, ¥1,800+税)
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著者プロフィール
ポーリーン・ブラウン氏
ダートマス大学卒業後、ペンシルベニア大学ウォートン校にてMBAを取得。
ペイン・アンド・カンパニーで戦略コンサルタントを務めた後、エスティ―ローダーなどの美容関連企業の上級管理職を経験。LVMHモエヘネシー・ルイビトンの北米地域の社長に就任。
2016年からハーバード・ビジネス・スクールにて、「美意識」の重要性を説く学際的な講義を開講。
本書は、次の3部から構成されています。
- AIを超えるもの<美意識>とは
- <美意識>をどう磨くか
- <美意識>がつくり出す未来
まず第一部では美意識がなぜビジネスにとって重要なのか、豊富な事例を紹介しながら、
美意識が重要な経営戦略の一つであることが明らかになります。
第二部は、タイトル通り、いかに「美意識」を磨くか、たくさんのヒントが書かれています。
とはいうものの、これという「正解」はないように思います。答えは、私たち自身が自分に問いかけ、自分自身で「美意識」を磨かなければならないことに気が付きます。
著者がいうように、私たちは自分が思う以上に「美意識」を備えていて、「美意識」は筋力と同じように鍛えることができるのです。
第三章では、「ビジネスにおける美意識を再定義するになるであろう4つのトレンド」について書かれています。AIが益々進化していく一方で、美観・五感・創造性・手作りなど人間固有のものの価値が一層高まる傾向や、環境問題などへの企業の社会的責任(CSR)が評価される時代に入り、益々「美意識」の重要性を再確認することでしょう。
本書を読み終わって感じたのは、「美意識」は、単に美しさを追求するだけではなく、自分の価値基準だったり、人間のもっと深い根源的な欲求だったり、想像していたよりずっと深い認識が必要なのだと思いました。
一方著者が外国の方なので、どこかカルチャーギャップというか、私たち日本人とは少し違った美意識をお持ちなのかなと思いました。
日本の美は、「詫び寂び」とか「余白の美」だとか思い浮かびます。そして、「茶道・華道・書道」など、たくさんの「道」があり、この「道」を究める過程で「美」が磨かれる、そういう文化もあるのかなと思いました。
そこで先日、日本人の美意識に関する古書を注文して、今日届く予定なので、また今後ブログでご紹介したいと思います。
今日はここまでにします。ご参考になれば幸いです。
次回は、クリステンセン教授の本をご紹介したいと思います。 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。