みなさん、おはようございます。
ふと、子どもって面白いなあ、と思うシーンがあります。
「これ、食べてみて」と自分のお菓子を渡してくるとき。
これには2通りの意図があるのではないかと、察します。
一つは、「美味しいから食べてみて」という、喜びを共有したいタイプ。
もう一つは「美味しくない。酸っぱい。辛い。微妙。」だから相手の
反応を確かめたいタイプ。
うちの子たちは、この2タイプに分かれます。
だから、あ、この子が渡してくれるなら美味しいに違いない、とか
この子がくれると時は、とにかく断ろうとか。
でもって後者のケース、予想通りの反応をすると、ケラケラ笑って帰っていくのです。
さて、予定では「CSV」に関する本をご紹介する予定でしたが、同時並行で読んでいる
noteの参考文献に予定しているこちらの本を先に読み終わったので、今回はこちらを
ご紹介することにしました。noteの方では、複数の参考文献を基に総合的に考察して
投稿する予定です。本ブログの方でも、関連する書籍をいくつかご紹介しようと思います。
鈴木 宏昭 (著)『認知バイアス―心に潜む不思議な働き』
(BLUE BACKS 講談社, 2021年, ¥1,000+税)
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少し、著者のプロフィールをご紹介しましょう。
鈴木 宏昭 (氏)
青山学院大学教育人間学部教育学科教授。
認知科学が研究領域であり、特に思考、学習による創発過程の研究を
行っている。日本認知学科学学会フェロー。
人工知能学会、日本心理学会、Cogritive Science Society各会員。
本書は、2020に発行されて、翌年に10刷増版されています。
読み進めるにつれて、ヘビーな内容が何度か出てきて、
戸惑うこともありました。
人間の深層に迫るということは、きれいごとばかりではない
ということを思い知らされました。
ですが、最後は頭の中のモヤが少し晴れたような気がします。
本書は、人間がとらわれがちな様々な「バイアス」について紹介されています。
以前読んだ「行動経済学」にも共通したお話があったように記憶しています。
この「認知バイアス」が人間にとって不都合なものなのか、といえば一概に
そうとも言えないようで、著者曰く
「それは文脈によってバイアスになったり、支えになってくれるもの」(p.256)だと。
本書では、私たちの最も関心のある「イノベーション」についても、
著者の考えが書かれています。
残念ながら、やや冷ややかな意見ではありますが、さもありなんといったところでしょう。
認知科学の分野の専門家の意見として、参考になります。
また、この分野に近い本を他にも読みながら、最終的にnoteにまとめていきたいと思います.
「多様性」「言語」「ブレインストーミング」についても触れられています。
本書を読むと、これらについても過度な期待はせず、慎重にならなければならないと
いうこともわかり、大変勉強になりました。
最後に「AI」についても触れられていて、私にとっては納得のいく意見だなと
思いました。
それでは、次回こそ「CSV」の書籍をご紹介したいと思います。
とてもわかりやすく書かれていて、非常に楽しみにしております。
何年も本棚で出番を待っていた本です。
もっと早く読めばよかった!と思いますが、今だからこそよくわかるのかもしれませんね。
それでは、よい週末を!