休日企画ということで、大阪の隠れた名所、知る人ぞ知る「適塾」
について投稿します。
「適塾」は地下鉄 堺筋線 <北浜> もしくは 御堂筋線 <淀屋橋>
または 京阪電車 <淀屋橋および北浜>から徒歩5分のオフィス街に囲まれた
そこだけがまるでタイムスリップしたように姿を現します。
適塾とは洋学研究者であり、医師の「緒方洪庵」が開いた蘭学塾です。
緒方洪庵は、翻訳によって最新の西洋医学を伝えるとともに、天然痘を予防するワクチン
(牛痘種痘)を普及した人物です。
適塾の出身者は、福沢諭吉や橋本左内など、全国からたくさんの生徒が学び
幕末から明治にかけて活躍した人々を育てたことで知られているそうです。
重要文化財に指定されていて、大阪大学医学部とのつながりがあるそうです
(関係が少し複雑で医学部の前身というわけではないので、あえてつながりが深いという表現にしますが、語弊があるかもしれません)。
現在は大阪大学が管理されているのか、そのあたりのことはよくわかりません。
「知る人ぞ知る」というか、阪大医学部出身者はきっと皆さんご存知なのでしょう。
適塾のなかは撮影可の場所と不可の場所があります。
昔ながらの日本建築で、幼い頃の実家を思い出すような、懐かしさがありました。
二階への階段が急こう配になっていて、荷物は受付横のロッカーに預けます。
狭いので、一人づつあがり降りしなければなりません。
書簡や、蘭学の翻訳書、医学書、解体新書もありました。
ほとんど複写だったと思います。
薬をすりつぶす道具なども展示されていました。
写真を撮ったのは、これだけです。
建物そのものが重要な資料ですし、数々の貴重な資料が展示されています。
相方曰く、ここは大阪空襲を免れたんだろうなと。
近所にも、何やら文化遺産だったか、歴史のある幼稚園がありました。
適塾の裏に、緒方ビルと書かれた緒方洪庵記念財団の建物があり、
一階はクリニックでした。
ご氏族の方なのでしょうね。ちゃんと引き継がれているのが、素晴らしいですね。
「適塾」のことは、たまたま知人から聞いたのですが、大阪の歴史探索も
面白いですね。まだまだ知らない隠れ名所がありそうです。
大阪は今新名所が次々とオープンしていますが、しばらくは混雑しそうなので
穴場の観光スポットを巡るのもいいなと思いました。
よかったら、ご参考に。
それでは、また。