みなさん、おはようございます。
スーパーにリンゴが山積みされているのを見て、
無性にアップルパイが食べたくなりました。
小学生の時、ケーキを作ったもののあまりのまずさに
飼い犬すら食べてくれませんでした。
そのトラウマで、自分でケーキを作ることはなくなったものの
アップルパイだけは、なぜか今まで失敗はしていません。
冷凍パイシートを購入されると、裏に作り方が書かれているので
是非、お菓子作り苦手というかたも一人暮らしの男性も
チャレンジしてはいかがでしょうか。
今、オーブンの中でアップルパイが回っています。
香ばしいにおいが部屋中に充満していて、
空腹に必死に抗っております。
さて、前作『失敗の本質』に引きつづき、続作となる
野中郁次郎(編著)『失敗の本質-戦場のリーダーシップ』
(ダイヤモンド社, 2023,¥1,800+税)
を読みました。
まずは簡単に著者のプロフィールをご紹介します。
野中 郁次郎 氏 一橋大学名誉教授
杉 之尾 宣生 氏 元防衛大学校教授
戸部 良一 氏 国際日本文化研究センター教授
土井 征夫 氏 武蔵野大学 客員教授/日本信号 顧問
河野 仁 氏 防衛大学校教授
山内 昌之 氏 明治大学特任教授
菊澤 研宗 氏 慶応大学商学部教授
企業の不祥事のニュースが流れるたび、
なぜ同じ失敗が繰り返されるのだろう?と思うことはありませんか。
そのたびによく耳にするのは「企業体質」とか「企業風土」という
キーワード。
納得がいくような、いかないような釈明。
企業の失敗だけでなく、世の中はなんだかモヤモヤすることが
多いのではないでしょうか?
このモヤモヤノ正体は何なのか?
そう思った方は、是非とも本書をお読みいただきたい。
戦史を読むということは、目をそむけたくなる悲惨な事実と向き合う
勇気が必要かもしれません。
しかし、そこにこそ深い真実が隠れていて、二度と同じ悲劇が起きないように
私たちはその教訓を学ばなければなりません。
本書は、政治的な話にも、企業の経営的な問題にもとらえることができます。
いわゆる「本質」というのは、あらゆることに当てはまるのかもせ入れません。
「グランドデザイン」「空気」「取引コスト理論」など、
この時代の問題を解き明かすべくヒントがたくさん書かれています。
本書から学んだことは、失敗をただ責めるだけではなく、なぜ失敗して
しまったのか。その背景や相互関係、メカニズムを解明することの
必要性です。
これが明らかにされなければ、失敗は永遠に繰り返されるかもしれません。
なぜ企業の隠蔽や不正が起きるのか?
そこには必ずしも悪意が存在するわけではないかもしれません。
非合理的な意思決定をすることが、時に合理的であるという
矛盾が生じてしまうこともある。
このメカニズムを是非、本書から確かめていただければと思います。
できるだけ多くの方にこの本をお読みいただき、実践していただければ
世の中が少しづつ変わっていくのではないかと期待しております。
さあ、アップルパイが焼けたようです。
うまくできたかな?
次回は、「量子コンピューター」のお話を読みたいと思います。
それでは、よい週末を!