【特別企画】武器としての交渉思考

今回は特別企画として、以前ご紹介できなかった滝本哲史氏の作品をご紹介したいと思います。

滝本哲史(著)『武器としての交渉思考』(星海社,2020年,¥860)

武器としての交渉思考 (星海社新書) [ 瀧本 哲史 ]
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プロフィールはこのブログの『ミライの授業』に記載しております。

‟Cool Head, but Warm Heart.“

冷静な頭脳を持つ一方で、温かい心を持とう (アルフレッド・マーシャル/英の経済学者)

これは、私が大学生の時に初めて経済学の講義を受けたときに、教授が黒板いっぱいに大きく板書された言葉で、経済学の成績が芳しくなかった私も、この言葉だけは今でも心に刻んでいます。

この言葉の意味は、

経済学を学ぶには、理論的に物事を解明する冷静な頭脳を必要とする一方、階級社会の底辺に位置する人々の生活を何とかしたいという温かい心が必要だ」(http://www.ifs.tohoku.ac.jpより)

そうです。

著者の滝本氏は法学部ご出身だったそうですが私はこの本を読み、ふとこの言葉が頭をよぎりました。ただここでは順序が逆で

Warm Heart, but Cool Head. といえるのかなと。

 

以前ご紹介した『ミライの授業』もそうでしたし、本書もこれから未来を担う若者たち(大学生)に向けて、熱いメッセージと共に、情熱だけで人の心を動かすのは難しい、冷静な頭脳で、時にはしたたかに交渉をする術を教えてくださったのではないでしょうか。

滝本氏の講義を受講された方々が、社会できっとご活躍されていて同氏の意思を引き継がれていると思います。

『ミライの授業』で感動された方、滝本氏の考えに共感された方にお勧めしたい一冊です。

皆様も、この連休の間にすてきな本に出会えますように。 それでは、また。

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