報徳 -東洋の経済-

みなさん、こんにちは。

梅雨のせいか、美容院で整えてもらったはずの髪が膨張するし

重く見えます。

ヘアアイロンを当てて、少しはアレンジしようかな。

鏡を見るたびに、テンションが下がります。

高校生の頃、定期的に服装検査とか髪の毛のチェックがされていたのを

思い出します。

寄りにもよって、前日に母がホットカールで髪の毛を巻いてくれたおかげで

前髪がクルックルに巻かれてしまい、ちょっと検査に引っ掛かりそうになりましたが

何とかセーフでした。

あの頃が懐かしいです。

さて、今回ご紹介するのは「二宮尊徳」のお話。

まずは

内村鑑三(著)鈴木範久(訳)『代表的日本人』(岩波文庫)

のなかの、「二宮尊徳」のお話を読みました。

いくつかのエピソードが書かれていたわけですが、彼が荒れた耕地を復活させ

衰退した村々を救ったお話が書かれていて、彼は今でいう経営コンサルタントのような

人だったのかと思ったわけです。

しかし、彼の農業の技能と知識が優れていただけではなく、彼の広大で深い思想が

その背景にあることを知ることができたのは、「報徳博物館」で入手した以下の

資料のおかげです。

『やさしい報徳のおはなし』(報徳博物館)

『円相図でみる二宮尊徳の思想-展示パネルの説明-』(齊藤誠一郎 (著))

これらの資料によると、二宮尊徳は「徳」というものを一般に私たちが

解釈しているものとは異なる解釈をしているようです。

「尊徳はモノや人に携わる良さ、取り柄、持ち味のことを「徳」と名づけ、

それを活かして社会に役立てることを「報徳」と呼びました。」

(『やさしい報徳のおはなし』p.3より)

そして、「二宮尊徳の思想」として、「円相図」が用いられています。

これは、物事を総合的に見なければならないことを示しています。

このような二宮尊徳の思想や、彼が果たした偉業が現在あまり知られていないことが

大変残念に思います。

薪を背負い、本を読む「金次郎」の姿は国民の広く知るところではありますが、

彼の思想と実践が意味するところを、もっと知る必要があると思います。

これが、「東洋の経済」なのだと。

是非みなさんも、小田原へ行ってみて下さい。

そして、報徳博物館で上記の資料をお買い求めください。

資本主義でもなく、社会主義でもない、東洋の経済があることを知ってください。

なぜ日本がこれまで数々の奇跡を起こすことができたのか、そしてなぜ

日本経済は停滞してしまったのか?

それを知るヒントが書かれているような気がします。

さあ、次回は「サムライ」のイノベーションを読みましょう。

日本には、まだまだたくさん貴重な記録や本があります。

もっともっと探さなければ。

そこに、きっと探している答えがあるはず。

よい週末を!

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