<バックヤード>動き始めるいま

みなさん、こんにちは。

久々の<バックヤード>になります。

最近勉強のことで頭がいっぱいで(それが当たり前ですが)、ネタが全く思い

浮かばなかったのと、正直この企画失敗だったかなと、フェードアウトしようかと

思っておりました。

気分転換に、このサイトを検索してみると、なせか複数のサイトで<バックヤード>

「整える」、をピックアップしていただいていました。

本紹介でない<バックヤード>を取り上げていただくのも不思議でしたが、「整える」

を取り上げていただいたのはなんでだろう?

それはさておき、まあ<バックヤード>も受け入れていただけると思っていいのかなと

都合よく解釈して、今回も投稿してみます。

今秦基博さんの「May」という曲を聞きながら、この記事を書いております。

爽やかですがすがしい気持ちになりますね。

以前ブログで、四季の中でいつがお好きですかと尋ねたのですが、私は

断然「春」です。桜が大好きです。

春は門出の季節、入学、転勤、引っ越しなど新生活の始まり、もしくは

卒業があり、親しい人たちとの寂しい別れがあったり、少しセンチな気持ちになることもありますが、それでもやっぱり春が好き。

最近は、花粉症で寝不足気味になるのですが、それでも春は心地よい。

我が家も、それぞれ新学期や受験に向けて、いろいろと動き出しております。

私も特許印紙を買いに出かけ、今日は髪をカットして、そのまま受験票用の写真撮影。

着々と準備を整えております。文具もそろえて、あとは集中力をもっともっと上げていかなければ。

でも、まだ読書が遅々として進みません。

いや、消化するのに時間がかかっていて、なかなか前に進めないでいるのかもしれません。

この先に何を読もうか、どんな本を探そうか、どんどんイメージは膨らんでいます。

でも受験がひと段落してからかなと思います。

読書は進展していませんが、私の心の中では、何かが動き出しているようなそんな

ワクワクした気持ちが芽生えています。

それでは、この後引き続き本紹介の投稿もしたいと思います。

最後までお付き合いいただき頂き、ありがとうございます。

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<イノベーション>知識創造企業-後編

みなさん、こんにちは。

ご訪問頂き、ありがとうございます。

少し前のことですが、「「潜在意識」について、イラストを探しているんだけど、

何かいいアイデアはない?たいてい「氷山」のイラストが出てくるから、それだと

ありきたりだし。」と相談を受けました。

「じゃあ、木のイラストにしたら。根っこの部分が潜在意識ってことで」と答えると、

面白いアイデアだねと言ってくれました。結局は、アプローチを変えたので、この案は却下されたのですが、散歩中に木を見ることが多いので、このアイデアが自然と浮かびました。

ところが、最近になって、果たして潜在意識は「根っこ」だけだったのだろうか?いや違う。それだけじゃないことに気が付きました。

話は変わりますが、皆さん園芸はお好きですか?花や野菜や果物などを育てた経験はおありでしょうか?

私も、数年前にトライしたことがあります。本当は、すごく苦手で正直めんどうくさいなと

思ったのですが、子どもたちの食育のために頑張ることにしました。

ある年は、キュウリを。またある年はイチゴを。

結果はと言うと、一応それらしい形のものは何とか実りました。

喜んで写真を撮ったのですが、いざ食べてみると、なんとも言えない味。

なんだ?これは!とても食べられたものではありませんでした。

園芸の得意な友人や父に告げると、それは「土」がよくないからではないかと。

もしくは「肥料」かと。

え、土って、ホームセンターで買ってきた土をそのまま使ったんだけどダメなの?

種をまいて、水やりさえすればいいんじゃないの?イチゴの場合は、人工授粉をしましたが。

園芸は実に奥が深い。

木もおそらく同じなのでしょう。木の隠れた部分、いわゆる「潜在意識」に相当する部分は、根っこだけではなく、地中の土やバクテリアなどの生き物そういったものの相互作用があるのではないかと。

前置きはこのくらいにして、本題に入りましょう。

この投稿までに、相当時間がかかってしまったので、すでに本書を手に取り

読み終えた読者の方もいらっしゃるかもしれませんし、あらすじなどを読んで

だいたいの内容を把握されている方もいらっしゃるかもしれません。

ここで、あえて私のへたくそな要約を書いても全く意味はありませんので、

今回は、総評というか私が本書を読んで感じたこと、イメージしたこと、これまで

イノベーションの本を読んできた中で、本書の位置づけについて私見を書かせていただきたいと思います。

勘違いや誤解、思い込みもあるかもしれませんが、一読者としての感想として寛容に

読んでいただければ幸いです。

前置きで、園芸と土の話をしましたが、本書を読み進めていくうちにこのことがイメージとして浮かんできて、繋がりました。

これまでご紹介してきた本は、私なりの解釈でいうと、いかに消費者に喜ばれる花や野菜や

果物を作るか、いわば地表に現れる成果物について書かれていたように感じました。

そのための種子の選別、配合、掛け合わせをどうするか?

クリステンセン教授が、なぜイノベーションが予測可能であるはずだと主張されたのか?ずっと釈然としておりませんでした。イノベーションは、予測不可能な、動的なダイナミズムによって起きるものではないのかと。

でも、消費者の求めるものが何かがわかれば、自ずと種子、配合、掛け合わせはイメージでき、どんな花を花が咲くのか、どんな実がなるのか予測可能なのかもしれません。

もうお気づきの通り、本書は「暗黙知」すなわち園芸でいうところの「土」というより「土壌」に着目されているのではないかというのが私の解釈です。

そして、前置きに描いた通り、「土壌」こそが美味しさを決める重要なファクターなのでは

ないでしょうか?

どんなに見た目が完成されていても、中身は美味しくない、では意味がない。

また作りたいとは思わない。

本書は、全体を通して非常に難しい理論でした。まだまだ消化不良で、きちんと理解できていません。なので、あえてメタファーでとらえてみたいと思います。

そこで、「土づくり」について、簡単にネットで調べてみました。

「土づくり」にとって最も重要なのは、生物(バクテリア)の多様性だそうです。

これは、本書でいうところの、様々な部署の人たちが一同に会して、合宿や飲み会に

参加して意見交換をする、交わることだと思います。そこで知識の「熟成」が起こる。

そして「土づくり」においてもう一つ大切なことは「化学肥料」のやりすぎに注意することだと。なぜなら「化学肥料」を与えすぎることによって、バクテリアの数が減ってしまうからだと。

本書の後半では、加えてどのような組織であるかが重要であると書かれています。

土も同じかもしれません。畑を耕すにしても、ただむやみに土を掘り起こせがよい訳では

ないのでしょう。どのように土を混ぜるのか(内部の交流)、空気(外部との交流)を入れるのか?

どんな肥料(外部からの知識)を取り入れるのか?それを決定するトップの考え・役割、風土(企業風土)などが大事なのではないでしょうか?

そして、これらの循環が、土壌を肥沃なものに育てて、そして美味しい成果物を作ってくれる。

肥沃な土壌がなければ、野菜や果物はやがて育たなくなる、先細る。

これまで読んできた本と、この『知識創造企業』をはじめとするこれからご紹介していく

本を合わせてようやく「イノベーション」の全貌が明らかになるのではないかと思います。

ここがゴールでないか?多分、そうではないかと思います。

日本は、かつて本当に素晴らしい土壌を作ったんだろうと思います。

しかし、やがてその土壌がやせ細ってしまったのかもしれません。

何が原因なのかは私にははかり知れません。土に例えるなら、「化学肥料」の与えすぎだったのでしょうか?それはもしかすると「技術」に頼りすぎてしまったといえるのでしょうか?それとも、土を耕すことがおろそかになってきていたのでしょうか?

いづれにしても本書を読み直し、さらに進化させることで再び肥沃な土壌を作っていただけたらいいなと節に願います。

それでは、次回は続編『ナレッジ・イネーブリング』をご紹介したいと思います。

今週末の企画はお休みさせていただきたいと思います。

稚拙な推論にお付き合いいただき、ありがとうございました。

それでは、また。

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【特別企画】空間デザイン

みなさん、おはようございます。

早朝に目が覚めて、掃除と勉強の合間にコーヒーを飲みながら、パソコンに

向かっております。少し頭の中を整理しようと。

イノベーション編でご紹介する本は、今日か明日には投稿できると思います。

まだ序盤ですが、とりあえず「前編」として。

このブログを始めたころに、おしゃれでクリエイティブなオフィスが紹介されている

雑誌をご紹介したり、すてきなご自宅やアトリエが掲載された雑誌などをご紹介したりしておりますが、私の頭の片隅に「人と空間」というテーマが、すっと陣取っています。

先日ご紹介した、ディオール展でさらにインスパイア―されて、「空間デザイン」

に関する本を注文しました。

これまでも何度か、この類の本を探したり見つけたりしたのですが、なかなかピント

来るものが見つからなかったのですが、この度、表紙を見て「これだ!」と思う本を見つけました。

一般財団法人 日本空間協会

『空間デザイン帖 リアル ⇄ バーチャル

 すべては空間で興る!ヒト/モノ/コト/トキを取り巻く 空間創造の現在と未来が

わかる本』(日本空間デザイン協会 , 2019,¥3,200+税)

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本来はプロの方やデザインを学ぶ学生さんを対象にした本のようですが、個人的には

「空間」にとても興味があります。特に「バーチャル空間」はこれからのトレンドなのかなと。

本書は「商・祭・遊・働・暮・旅・食・健・学」の9つのテーマで写真やイメージが掲載されています。記事を読んだり、写真やイラストを見てインスピレーションを得たり、

色々とアイデアが思い浮かんできそうな本です。

本書は、10年前に出版された『空間創造発想帖』の続編だそうです。

もしご興味があれば、検索してみてはいかがでしょうか?

今朝は右脳編で投稿しました。今週の週末企画に替えてご紹介しましたので、

今週の週末・休日企画はお休みいたします。

次こそは、イノベーション編で投稿したいと思います。こちらは左脳編で。

それでは、また。

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<イノベーション>知識創造企業(前編)

みなさん、こんにちは。

ご訪問頂き、ありがとうございます。

随分引っ張りましたが、今回ご紹介するのは

野中郁次郎+竹内弘高(著)梅本勝博(訳)『知識創造企業』

(東洋経済新報社, 2006年, ¥2000+税)

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まずはこの本をご執筆・翻訳された先生方に敬意を表します。

そして、この本をしつこいほどに勧めてくれた友人に感謝の意を表します。

この本にたどり着くまでに、ちょっとしたストーリーがあります。

前置きが長くなりますが、ご了承下さい。

実は、先に手にしたのはこの本の続編『ナレッジ・イネーブリング』(次作でご紹介します)の方でした。

私の友人が「すごい本を見つけたよ。これはずごそうだわ。掘り出し物だわ。」と

珍しく興奮した様子で見せてくれたのが『ナレッジ・イネーブリング』でした。

スミレ色?というのでしょうか、薄紫色の、センスの良いイラストが描かれた本です。

私も友人も、わりと本の表紙カバーをみて第一印象で決めたりすることが多いみたいです。

いわば本の顔。著者のセンスや意向なども反映されているのではないかという憶測です。

この本には、不思議と魔力のような人を惹きつける魅力的な雰囲気を醸し出していました。

古書で購入したようですが、全く褪せない魅力的な本でした。

友人は、当分読む時間がないから貸してあげると言って、私に預けてくれたのが2年くらい前だったか、さっそく開いてみると、この本が続編だと書かれていたので面白そうだけど

前作を手にいれてくれるまで待つことにしました。

とても存在感のある本だったので、本棚の目立つところに飾っておりました。

再び、この本の話題が出たのは、私がちょうど日本の美意識に関心があって、今その本を探していると友人に話したときのことでした。

じゃあ、いまこそあの本を読んでみたら?SECI(セキ)モデルを勉強してみたら?と。

すぐには関心が持てず、何が関係しているのか、友人が何を意図しているのか全くわかりませんでした。ただ著者のお一人が野中教授だと知り、もしかしたらイノベーションと関係しているのかもしれないと思い、友人の提案に乗ってみることにしました。

こうして、いよいよ一作目を注文して、我が家に届くのに少し待ちました。古書だったので、少し時間がかかりました。私より友人の方が、いつ届くのだろう、そろそろかな?と気にしていました。

早く私に読ませて、感想が聞きたいようです。エッセンスが知りたいみたいです。

今回は、まだ3章までしか読んでおりませんが、そこまでの紹介を少しさせてください。

本書は、1970-80年代の日本企業の成功の要因として、日本企業が「組織的知識創造」の

技能・技術によると主張しています(P.ⅱ)

「組織的知識創造とは、新しい知識を創り出し、組織全体に広め、製品やサービスあるいは

業務システムに具現化する組織全体の能力のことである。」(P.ⅱ)

本書では人間の知識を「形式知」と「暗黙知」の二種類に区別してとらえています。

この「暗黙知」こそ、日本企業の競争力の重要な源泉であったと考えています。

第1章では、西洋と日本のマネージャーの「組織的知識創造」へのアプローチの違いを述べています。特に日本的知識創造の特徴について、ホンダ・シティの開発過程を例に挙げて紹介しています。

第2章では、「知識」とは何か、それはどうやって作られるのか、という大前提を検討します。

西洋と日本で、「認識論」(知識とは何かを研究する哲学の一分野)へのアプローチが異なることがわかります。この違いが、日本の組織的知識創造の特有さを理解するカギとなるようです。

この章は、哲学的アプローチで難解でした。哲学が苦手な読者はこの章を飛ばして3章からスタートすることを勧めています。

私も大学の教養で哲学の授業を履行しておりましたが、この章の内容には理解が追い付きませんでした。でも哲学には興味はあります。よかったら参考文献もご紹介します。

個人的には研究したり、論文を書いたりする上で哲学は必要だと思っています。

ドミニック・ㇽクール(著)矢崎壮宏/竹中俊彦/三宅岳史(訳)

『科学哲学』  (白水社,2005年, \951+税)

第3章では、「組織的知識創造の理論」を解説しています。

「知識創造」には、認識論的次元と存在論的次元があり、認識論の次元では、

「暗黙知」と「形式知」とのあいだで知識変換が起きるといいます。

暗黙知と形式知が相互作用するときにイノベーションが生まれると。

「組織的知識創造とは、暗黙知と形式知が四つの知識変換のモードを通じて、

絶え間なくダイナミックに相互循環するプロセスである。」(p.105)

そして「組織的知識創造は、個人レベルから始まり、メンバー間の相互作用が、

課、部、事業部門、そして組織という共同体の枠を超えて拡大していくスパイラル・

プロセス」(p.108)だそうです。

いわゆるSECI(セキ)モデルといわれるフレームワークのようですね。

私には難解でした。何回か読み直してみようと思います。

これまで読んだイノベーションに関する本とは、アプローチが異なっていて

斬新なアプローチのように感じます。

素晴らしい研究に触れることができて、友人に感謝しています。

次回は、本書の後編をご紹介したいと思います。

読書の時間がなかなか確保できないうえ、内容も難しいのでしばらく投稿を

お休みするかもしれませんが、よかったらまた覗いてみて下さい。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

それでは、また。

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<イノベーション>問いのデザイン

みなさん、こんばんは。

今日も一日お疲れさまでした。

デザイン・ファームIDEOのトム・ケリー氏は、著書『イノベーションの達人』

の中で、このように話しています。

 もし私が一つだけキャラクターを選べるとしたら、間違いなく「人類学者」を選ぶ。

私はこの点に関しては改宗者のごとき熱意をもっている(p.24

ご存知の通り、IDEOが成し遂げたイノベーションにおいて、「人類学者」の役割は

とても大きいものだったようです。

私は全くの素人に過ぎませんが、イノベーションにおいて、「ファシリテーター」の

役割もまた重要ではないかと、本書を読んでそう思いました。

今回ご紹介するのはほ

安斎勇樹・塩瀬 隆之(著)

『問いのデザイン ―創造的対話のファシリテーション』

(学芸出版社,  2021年,¥2,700+税)

問いのデザイン 創造的対話のファシリテーション[本/雑誌] / 安斎勇樹/著 塩瀬隆之/著
価格:2,970円(税込、送料別) (2023/8/21時点) 楽天で購入

といいつつも、この本を読むのに相当頭を抱えました。実に難しい。

本書は「日本の人事部HRアワード2021書籍部門 最優秀賞!」「読者が選ぶ

ビジネスグランプリ2021 総合7位」と、高い評価を得て、たくさんの読者に読まれた

本です。ですが私にはとても難しく感じました。

その理由の一つとして、私がまずワークショップに参加した経験がなく、イメージするのが

難しかったことだと思います。

そこで、書かれていることを理解するのは諦めて、「ファシリテーター」という役割が、

いかに重要であるかという点に焦点を絞って読んでみようと思いました。

理想としては、自分が弁理士になる夢を果たして、顧問先の開発会議で「ファシリテーター」を勤めることができたら・・・。そんな妄想は、儚くも砕け散りました。

本書には、「ワークショップ」や「ファシリテーション」の技術について紹介されていますが、これはプロ中のプロの仕事ではないかと思いました。

プロであっても難しいと感じるそうですから。

私たちは、まず「ファシリテーター」の仕事について、知るということから始めれば

よいと思いました。

では、「ファシリテーター」がイノベーションにどのように関係しているのか?

例えば製品開発のイノベーションを阻害する要因の一つとして、「認識」と「関係性」が

固定化するという病いにぶち当たると著者は指摘します。(p.4)

「認識の固定化とは、暗黙のうちに形成された認識(前提となっているものの

見方・固定概念)によって、物事の深い理解や、創造的な発想が阻害されている状態」(p/4)

ファシリテーターは、ワークショップにおいて場を俯瞰しながら適切な問いを投げかけ、

参加者とともに問いを深めていくプロセスに伴奏して、問題解決を目指します。

本書では成功例もいくつか紹介されています。

ファシリテーターの手法が紹介されているのですが、俯瞰力や場に応じて臨機応変に

問いを投げかける、調整する、経験も必要でしょうし、ファシリテーターの力量、パーソナリティに左右されるようです。

これは、もはや素人では到底無理のように思いました。どうしたら、そういう「問い」が思いつくのだろう。もうプロにお願いするしかないなと。

「ファシリテーター」がいかに重要な役割を果たすのか、それを知ることができる一冊だと思います。

さて、参考文献も一冊ご紹介します。大変申し訳ないのですが、まだ最初の数ページしか読んでおりません。この本も、落ち着いてからゆっくり読んでみたいと思います。

翻訳書なので、日本の文化と違いがあるかもしれませんが参考になりそうです。

よかったら、他のサイトで概要などを読んで見られてはいかがでしょうか。

ご参考までに

ケビン・M・ホフマン(著) 安藤貴子 (訳)

『ミーティングのデザイン ―エンジニア、デザイナー、マネージャーが

知っておくべき会議設計・運営ガイド』

(ビー・エヌ・エヌ新社, 2015年, \2,600+税)

今週末は、週末企画か休日企画を予定してあおります。

今回は「精神論」という分類でしょうか。

もしご興味があれば、お立ち寄りください。

次作は、「暗黙知」をテーマにご紹介したいと思います。

それでは、また。

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<バックヤード>煮詰まったときは

みなさん、おはようございます。

昨日気が付いたのですが、このサイトがGoogle 検索に載せていただけるようになりました

これも一重に皆さまのおかげです。この場をお借りして、御礼申し上げます。

Googleさんも、ありがとうございます。安心はできませんが。

今後も一層精進して参りたいと思います。

といいつつ我が道を貫く姿勢は変わらず、本紹介をお休みして今回も少し

番外編を書いてみたいと思います。

自分のブログのタイトルが、Google検索画面に表示されているのをはじめて目にして、

「煮詰まったときは・・・」というフレースが妙に懐かしく感じました。

このブログを立ち上げたとき、キャッチフレーズ?というのでしょうか、サブタイトルを

どうするか迷いました。ブログというのは、読者の皆さんのお困りごとを解決できる内容であることが望ましい、と書かれていたと思うので、漠然とこのフレーズが浮かんできたのだと思います。

今思うと、漠然としすぎて、もっと絞った方がブログの内容がわかりやすかったかもしれませんね。でも、やっぱり愛着があって、このフレーズのままでいこうと思います。

さて、私が「煮詰まったとき」、どうしているのか、思いつくままに書いてみようと思います。

「煮詰まったとき」、そうですね、まずは散歩。あとは、書店で全く関係ないコーナーを

見る。図書館に行ったりすることもあります。雑貨屋さんに行ったり。

あとは、いつもと違う行動をしてみる、例えば普段あまり行かない場所に行ったり、

普段あまりしないことをしてみる。あとは、普段なかなか会う機会がない友達を誘ってみる、会えない時は電話するとか。

外出が難しい時は、パズルゲーム(テトリス)をひたすらする。ルービックキューブ

(6面は無理ですが)で遊ぶ。廊下を水拭きする。

それでだめなら、音楽を聞きながら寝る。

最近は、映画を見なくなったのですが、機会があれば映画も見てみたいですね。

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<日本の美>

みなさん、こんばんは。

一日の終わりに、ゆったりと音楽(なぜかJAZZ)を聞きながら本書を読んでいると、

無性に日本茶が欲しくなります。熱々のお茶を入れて口にするものの、少し物足りません。

飲みやすくて美味しいのですが、私好みの味ではない。

せっかく相方が出張から買ってきてくれたお茶。でも、私はもっと渋みの効いた濃い

お茶が好き。

私の祖父は、お茶の師範でもあったので、幼い頃よくお茶会に呼ばれていました。

お茶会は、とても長くて退屈で足がしびれるのですが、お目当てはめったに口にできない茶菓子。

茶釜でお湯を沸かして、ゆったりとした動作が続く沈黙の時間に耐えて、ようやく

お目当ての茶菓子にご対面。

その前に、とても苦い煎茶を飲まなければなりません。子どもの舌には薬のようなもの。

苦みを緩和するために、茶菓子を一気に食べてしまうと、はしたないとたしなめられる。

そんなやり取りを、思い出しました。

宮元健次 (著)『日本の美意識』(光文社, 2008年, ¥7,80+税)

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あくまでも個人の感想ですが、「実にいい!」素晴らしい本だと思いました。

なぜ、イノベーションから「日本の美意識」?

ジョブズ氏も、日本の文化に関心を持ち、日本のアートをコレクションしました。

「デザイン思考」も「ジョブ理論」も、読んでいるうちに、日本の「おもてなし文化」に

どこか似ているような気がするのです。

私たちは、海外の文化を積極的に取り入れる一方で、自国の文化や伝統にいつの間にか

感心が薄れていきました。

本書は、日本の美意識の変遷について解説しています。

この種の本は、きっと著者の視点によって異なるのかもしれませんね。

神教・仏教、和歌、茶道、はたまた建築・庭など、様々な角度から、とても深い考察が

されているように思います。

そして、日本人が「美意識」を見失った背景についても。

今まで、なんとなく抱いていた日本の美のイメージが、具体的に、いえ正しく知ることができた気がします。

日本人の美意識のルーツを知ることで霧がかった景色が、少し晴れたような気がします。

私たちの中に、きっと答えがある。そんな気がしてなりません。

一気に読んでしまったのですが、また時間ができたら改めてゆっくり読み直したい本です。

年齢を重ねるにつれて、この本に書かれている意味が、より一層よくわかるような気がします。

さて次回は、久々の「デザイン」です。

よかったら、次回もお立ち寄りください。

それでは、また。

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【休日企画】美しい家と暮らす(まったり投稿)

みなさん、おはようございます。

ご訪問頂き、ありがとうございます。

「あなた、中身は完全に男だねえ!」

感動するとも、呆れるともいえない口調で言われた一言。

今からさかのぼること数年前。仕事を続けるか、勉強一本に専念するか、迷いに迷って、試しに手相占いをお願いしに、ふらっと寄った時の話。

「恋愛相談ですか?」「え? いえもう子どももいます。仕事の相談で・・・」

そんな、私がこんなに家庭的な本を紹介する日が来るとは、あの時手相を占ってくださった方もきっと驚かれるかもしれません。

いえ男女問わず、「暮らし」に関心を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんね。

「豊かなくらし、上質な暮らし」

今日は、まったりとした投稿にしたいと思います。

全く無関係だと思った本が、意外とどこかでつながることもあるので。

  1. カーサ ブルータス特別編集

“美しい家と暮らす FINEST HOMES OF THE 21 CENTURY VOL.6”

(¥1,400+税)

美しく、センスに溢れ、それでいてどこか懐かしい、そんな素敵なお宅を拝見します。

この中で、「くるみの木」(奈良市内にカフェと雑貨の店)のオーナーで、心豊かな暮らしを

提案する、石村由紀子さんの記事が載っています。私も、この方の本を一冊持っているので、

ご紹介します。

  • 2.石村由紀子(著)『石村由紀子のインテリア』

(主婦と生活社, 2014年, ¥1,200+税)

最後は常備菜のレシピ本。すっと前に友人の影響で買った本です。あの頃はすぐに挫折してしまってお蔵入りした本ですが、最近ちょっと眺めています。

  • 3.飛田和緒(著)『常備菜』

(主婦と生活社, 2014年, 1,300+税)

「幸せの青い鳥」は、わざわざ遠くに探しに行く必要はなく、案外近くにいるかもしれませんね。

いま、「日本の美意識」に関する本を順調に読み進めています。

個人的には、かなり気に入っています。心が豊かな気分になりました。

それでは、また。

みなさまもよい休日を!

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【週末企画】未来に先回りする思考法

みなさん、おはようございます。

まだまだ寒い日が続いております。春が待ち遠しいなと思っていたら、散歩の途中に

ふと見上げた木の枝から、新芽が顔を出していました。

春は確実に近づいている、そう実感しました。

桜の芽か・・・。花が散って、葉も散って、そして翌年もまた桜を咲かせる。桜は生涯のうち、何度も生まれ変わり花を咲かせます。

人間は植物のように「再生」できません。人の一生は一度切り。儚い生き物ですね。

桜は来年もまた桜を咲かせる。何を当たり前のことを言ってるんだと笑われるかもしれませんが、人間は努力次第で何度でも違う花を咲かせることができるのではないでしょうか?

いくつになっても、その気になれば何度でも。

それは、人間の一生が一度きりだから、なん度でもチャレンジできるチャンスを与えられたのかもしれません。(社会制度にもよりますが)

さて、残念ながら「Time Up」です。

本腰を入れて勉強をしたいので、この本はしばらくお休みにしようと思います。

でも本当に面白い本ですし、イノベーションを学ぶ上でも重要なヒントがたくさん書かれているように思います。もしよかったら、他のサイトのレヴューを参考にして、検討していただければと思います。

かなり独特の思考をされる方ですね。受験が終わったら、じっくり読みたいと思います。

佐藤 航陽(著)『未来に先回りする思考法』

(ディスカヴァ―・トゥエンティワン, 2015年, ¥1600)

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こんなに前から、今の状況を予測していたのだろうかと大変驚きます。

情報が古いとは全く感じません。今世界を席巻しているイノベーターたちの思考とは、

どんな思考なのか。イノベーターたちは、私たちが想像しているより、ずっと先の

未来を予測しているようです。

皆さんにも、佐藤航陽さんの思考を知っていただけたらいいなと思います。

同著者の作品は、以前ブログで少し触れた『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』

です。

ご参考までに。 それでは、また

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<イノベーション>ジョブ理論

みなさん、こんにちは。

ご訪問頂き、ありがとうございます。

私も大学院生の時は、素晴らしい先生方から最新の研究を学ぶことができました。

今も母校で学べたことは、人生の誇りです。

その頃の恩師に対しては、今も尊敬と感謝につきません。今も温かい励ましのお言葉を

かけていただいています。

今こうして「イノベーション」理論の本を読んでいるなんて、あの頃の自分は想像もできなかったと思います。

ただ「経済成長」や「経済発展」に関する理論は勉強していたので、「イノベーション」は

それに有効な手段として関心が全くなかったわけではありません。

シュンペーターの『経済発展の理論』(岩波文庫)は紹介しませんでしたが、ブログを始めるずっと前に購入して本棚の目立つところで陣取っています。少しは読んだのですが、時代が違いすぎるので読みづらくてギブアップしました。

もし、この分野で論文を書こうと思うのなら、何が何でも読まなければなりませんが、

どうなんだろう?特許に関する論文は、いつか執筆してみたいなというのが人生の最終目標ではあります。

クリステンセン教授の本をご紹介するのは、2回目ですが、やはりこの方への関心は尽きません。もしかして「イノベーター」気質の方なのかな?

どうしたら突拍子もなく、でも本質をしっかりつかんだ理論を思いつくことができるのだろう?

私の知る限り、こういうタイプの研究者は思い当たりません。

ハーバード・ビジネス・スクール教授 クレイトン・クリステンセン教授 他(著)

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』の

(ハーパーコリンズ・ジャパン, 2021年, ¥2,200)

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーパーコリンズ・ノンフィクション 22) [ クレイトン・M・クリステンセン ]
価格:2,200円(税込、送料無料) (2023/8/21時点) 楽天で購入

 これはプログレス(進歩)についての本だ。(p.10

  これからのイノベーションを予測し、生み出すための本である(p.17)

多くの企業にとって、イノベーションは運まかせのところが大きい。

「イノベーションは本来、もっと予測可能で、もっと確実に利益をあげられていいはずだ。

必要なのは、ものの見方を変えること。大事なのはプログレス(進歩)であって、プロダクト(商品)ではない(p.10)。

「ジョブ理論」とは、顧客は片付けるべき仕事(ジョブ)のために、何(どんなプロダクト)を「雇用する」するのかを説明する理論である。

「ジョブ理論」が目指すのは、顧客が進歩を求めて苦労している点は何かを理解し、

彼らの抱えるジョブ(求める進歩)を片付ける解決策とそれに付随する体験を構築することにある。

本書では、度々具体例が紹介されて、どのようにジョブが解決されたのか、成功事例を知ることができる。「帰納法」によって、理論が導かれている。

私の忙しさのせいで、読書のスピードが落ちていたこともありますが、この本はとても奥深く感じ、一章読み終えるごと色々と考えさせられました。

一見すると、シンプルな理論のようですが、読みながら「まだ完璧な理論のように思えない。

どこか足りないところがあるような気がする。足りないものは何だろう?」と、散歩しながら考えていました。

本書の最後に、クレステンセン教授自身もそのことに触れていました。まだ議論の余地があると。

成功事例だけでなく、うまくいかなかった例も知りたいですね。シンプルなものほど難しい。

確かに有効な理論のように感じましたが、やはり何か大切なものを見落としているような、

モヤモヤした思いがしています。

この本を読まれた方は、どんな感想を持たれたのでしょうか?

さて次回ですが、書店で久々に「デザイン」に関する興味深い本を見つけました。

すっと引っ掛かっていた疑問を解消してくれるのかどうか、読んでみないとわかりませんが。でも、その前に「日本の美意識」について、仕上げたいと思います。

新書なので、割と時間はかからないかなと思いますが、見積もれないです。

それでは、皆さまもよい週末を!

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