みなさん、おはようございます。
先日テレビ番組「沸騰ワード」で、矢田亜希子さんが推薦されていた
「蓄電できる電球」を早速購入しました。
コストコで販売されていましたが、私が購入したのは「充電式LED電球」と
書かれています。
早速廊下の電球一つと交換したのですが、唯一残念なのは白熱電球ではないこと。
初日は、スイッチを消してもずっと灯が付いたままで心配しましたが、
翌日には消えていました。
災害時や停電した際に灯が点灯するし、外して付属のフック付きソケットにはめれば
懐中電灯代わりになるという、なんという優れもの!
3個入りなので、あとはトイレの電球と洗面台と交換しようかな。
便利な世の中ですね。アイデア次第で、既存の技術で可能性は無限に広がりそうです。
さて、今回ご紹介するのは
坂村 健(著)『イノベーションはいかに起こすか―AI.IoT時代の社会改革』
(NHK出版新書, 2020年)
坂村氏は東京大学名誉教授、現在INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長を務められて
いるそうです。
とてもすごい方のようです。
日本でもOSがつくられていたことを、みなさんはご存知でしたでしょうか?
坂村氏は、1984年にオープンなコンピュータアーキテクチャーTRONを構築され、
現在TRONは米国IEE(国電気電子学会)の標準OSに採択され、
IoTのための組込みOSとして世界中で使われている(本書より)
とのことです。
さらに、TRONは自動車エンジン制御やデジタルカメラ、携帯電話などの
情報家電、工場内の機会制度など、さまざまな分野の組込みシステムに
世界中で幅広く利用されている(AI検索による)
そうです。
そのような功績をお持ちの、坂村氏が提唱するAI,IoT時代のイノベーションの
あり方が書かれた本です。
読みながら感じたのは、そうはいっても抵抗があるな、不安を感じるなという
感情。
うちの相方にも意見を聞いてみたのですが、今はデジタル革命という
「産業革命」と明治維新のような「近代化」の波が押し寄せえ来てる
んじゃないだろうか、と。
はあ、なるほど!
そう聞くと、腹落ちしました。
明治初期の人も、私のように不安や戸惑いを感じていたのだろうなと。
近代化、すなわち「デジタル化」の波が押し寄せてきています。
著者が提案するのは、主に次の3つだと思います。
1.オープン化
2.制度改革
3.学び直し「リスキリング」
OSの開発者として、そして教育者としての立場から、鋭い指摘と解釈がされています。
本書は、テンポよくとてもわかりやすく書かれているので、読みやすかったです。
「オープン化」とはどのようなものなのか?
なぜ日本が遅れを取ってしまったのか?
本書を読めば納得できると思います。
デジタル化というのは、「IoT」だけでなく、ものづくりの製造過程も
影響を及ぼすとのことですので、確かに期待が持てますね。
一方で、どこまでをオープンにして、どこまでをクローズにするのか
という問題は、とても難しいなと思いました。
結局のところ、ビジネスモデルを考慮しなければならないのでしょうか。
もう一つ感じるのは、「脱工業化社会」とは言うけれども、やはり日本は
「モノづくり大国」「技術立国」であるだろうし、今後もそうあり続けてほしいという
思いがあります。
デジタル化とものづくりを、どう融合するのか。
融合が得意な日本人の底力を見せてほしいなと願います。
さて、次回は再び梅棹 忠夫氏の本を読みたいと思います。
最近のビジネス書も一応チェックはしておりますが、
今のところ食指が動かないんです。
最新の情報もアップデートした方がいいのですが、
しばらくは手元にある本を紹介していこうと思います。
次々回はデザインにしようか、野中郁次郎先生の本にしようか
迷っています。野中先生の本は、noteのメンバーシップで紹介
しようと思ったのですが、こちらのブログの方がいいかもしれませんね。
それでは、今日もよい一日を!
またのちほど、【休日企画】を投稿します。
よかったらご訪問ください。