<ロジカルシンキングの教科書>

すみません、抜けがありました。順番は『世界一やさしい問題解決』の次です。

今回ご紹介するのは

大嶋祥誉 (著)『マッキンゼー流入社1年目のロジカルシンキングの教科書』

                        (SB Creative, 2014, ¥1,300)

学生だったころ、レポートや論文を書く上で一番苦労したのが問題提起でした。ここが勝負どころというか、問題提起さえ決まれば仮説や証明はなんとかなるだろうと自分では思いこんでいました。データとにらめっこしたり、本やジャーナルを読み漁ったり、時々格安のジムに通って汗を流しながら常に思考は止めず、アイデアの神様が降りてくるのをじっと待つ。こういうスタンスは今思えばなんと無謀だったことかと反省しています。

 それはともかく、自分の主張が正しいかどうかを外側に答えを求める前に、そもそも自分が正しく問題をとらえているのかどうか内側から疑ってみることが必要だと、今はわかります。思考法を学んでいるおかげです。

それでは、著者のプロフィールをご紹介します。

大嶋祥誉氏

現在センジュヒューマンデザインワークス代表取締役

上智大学外国語学部卒業後、米国デューク大学MBA取得。米国シカゴ大学大学院人文科学学科修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。以下省略

以前にブログでご紹介した渡辺健介(著)『世界一やさしい問題解決の授業』で、ロジカルシンキングのだいたいのイメージがつかめたのではないでしょうか。

今回は、より具体的に理論の基礎と使い方について勉強できる本だと思います。

著者いわくマッキンゼー流の「本物の論理思考」とは

クリティカルに考え(深い洞察による自分の考えを持ち)、ロジカルに展開する(わかりやすく伝える)」(本書P.19)こと」だそうです。この意味について、本の中で具体例を挙げながら詳しく説明されています。マッキンゼー流ロジカルシンキングとは、実はクリエイティブで柔軟な思考であることが、本書を読んでよくわかりました。

本書のお勧めのポイントは

  • ポイントが明確(太字で書いてある)で、わかりやすい。

→ノートにポイントを書き出して整理すると、あとで読み返したときさらに理解しやすくなる

  • 初学者にとって最良の教科書だと思います。(内容は決して易しくありませんが、難しい専門用語を非常にわかりやすく、イメージしやすく書かれています。)
  • 読めば読むほどによくわかる

→私の場合一度読んだだけでは理解が不十分でした。一回目は、ざっとどんなことが書かれているのか内容をつかんで、2回目3回目と細かく読んでいくと大変よく分かるようになると思います。

ロジカルシンキングについて私のように初歩から勉強してみたい方、もしくは勉強しなおしてみたい方、よかったら参考にしてみて下さい。

更にわかりやすい本をお求めの方に、漫画でわかる本も下記にご紹介いたします。

ロジカルシンキングが、どんなふうに役に立つのか、より具体的なイメージを持つことができると思います。マンガだけでなく文章でも詳しく説明されています。こちらもお勧めです。

それでは、次回は論理的思考に便利なツール(ノート)について書かれた本をご紹介したいと思います。私が友人知人に紹介した本の中で、一番喜ばれたベストセラーの本です。

お楽しみに。

【おすすめの本】

赤羽雄二(著)星井博文(シナリオ制作)大舞キリコ(作画)

『マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキング』(宝島社, 2020年, ¥1,200)

 

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<イノベーション -実験する組織->

みなさん、こんにちは。

ご訪問頂き、ありがとうございます。

先日、パナソニックミュージアムに見学に行ったのですが、今回は松下幸之助歴史館の

お話をさせていただきたいと思います。

こちらも入場料無料で、建物の中は「ものづくりイムズ展」とは打って変わって

和の厳かな雰囲気でした。入り口入ってすぐの壁に、「道」という松下幸之助氏の著書『道をひらく』から抜粋された言葉が飾られていました。

 自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。・・・・・

読み終わると、熱いものがこみ上げてきました。視界がぼやけた目をこすりながら中に入ると、松下幸之助氏の生い立ちが幼少期から順にパネルで説明されていたり、ゆかりの品などの展示がされていました。そしてところどころに、松下幸之助氏の本から引用された様々な名言が書かれた立派な短冊が置かれていて、持ち帰りできるようになっているのには驚きました。何たる太っ腹!

松下幸之助氏の生涯については、知らないことばかりでしたが、なんというチャレンジ精神

と行動力かと驚くばかりでした。そして、何より器が大きい。

改めてすごい人物だったことを知りました。

余談ではありますが、館内に映像を見る際に腰掛ける椅子がたくさん並べられていたのですが、私の勘違いかもしれませんが、もしかしたら「hiroshima アームチェア」というマルニ木工の椅子ではないだろうかと。だとすると、その椅子は日本を代表するデザイナー、深澤直人氏がデザインして、ジョブズ時代にアップル社の新社屋「アップル・パーク」に並べられた名家具ではないのだろうかと。座り心地も抜群でした。

もしそうだとしたら、一脚10万円以上する高級品。とんでもないおもてなしではないだろうか。思わす受付の方に聞こうかと思う衝動を抑えて、しっかり腰を下ろしてゆっくり休みました。

また、是非この場所を訪れたいと思いました。

この間「くだらない前置き」と口が滑ってしまいましたが、それでもなんとかひねり出して

書いていこうと思います。やはりレポは書きやすくて楽しかったです。

つまらない前置きですが、いつも読んでくださってありがとうございます。

さて、今回ご紹介するのは

Harvard Business Review(June 2020)“A/Bテストで成長を加速させる実験する組織”

〔特集〕「実験する組織」は、以下の4つの論文と1つのインタビュー記事から構成されています。

1.ビジネス実験を重ねる文化が企業を成功に導く

ハーバード・ビジネス・スクール 教授 ステファン・トムク

2. A/Bテストの3つの落とし穴を回避する方法

 ハーバード・ビジネス・スクール 助教授 イヤボール・ボジノフほか

3. A/Bテストはまずます効果的になっている

 ピンタレスト エンジニアリング担当シニアバイスプレジデント ジェレミー・キング

4. 新規ビジネスを高速で開発する実験型組織のつくり方

 デジタルガレージ 取締役 大熊将人|執行役員 渋谷直正

5. 日本企業が「実験する組織」に変わる方法

 BCGマネージング・ディレクター・アンド・パートナー 竹内達也|岩淵匡敦

それでは、順番に見ていくことにします。

  1. ビジネス実験を重ねる文化が企業を成功に導く

「フェイスブックやグーグルなどの巨大デジタル企業では、マーケティングやイノベーションのあり方が一変している。新しい製品やサービスは、開発段階でユーザーに使用してもらう「実験」を行い、その反応を見て、改善や中止などを決めているのだ」(p.35)

本稿では、ブッキング・ドットコムの成功事例をもとに、実験文化の構築と効果を分析していく。(p.35)

「ブッキング・ドットコムの基本理念として、同社に所属するものは誰でも、経営陣の許可を得ることなく、なんでも試すことができる」というものらしい。

ブッキング・ドットコムは1000以上の厳密なテストを同時並行ですすめていて、こうした

すべての実験が、オランダの小さなスタートアップ企業を20年もしないうちに、世界最大のオンライン宿泊予約プラットフォームに成長させることに貢献してきたのである(p.37)。

このオンライン実験の威力にきづいた企業は他にもある。アマゾン・ドットコム、フェイスブック、グーグル、マイクロソフトといった巨大デジタル企業は、マーケティングやイノベーションといった分野で、実験の力が情勢を一変させたことに気づいている(p.37)。

・データを意見よりも断固尊重する

・文化変容の力を理解するには

  • A/Bテストの3つの落とし穴を回避する方法

「多くの企業にとって、A/Bテストは、いまや製品開発サイクルに欠かすことができないものである。しかし、企業は実験を実施する際に間違いを犯すことが多い。

本稿では、これらの落とし穴を避ける方法として、ネットフリックリンクトインで成果を上げた手法について紹介する。」(p.49)

・A/Bテストは、今日ではデジタル企業だけでなく、従来型企業にも徐々に浸透し、年間数万件のA/Bテストを行う企業も多い。(p.50)

・A/Bテストは、具体的には製品、サービス、オファーの現行アプローチを体験する対照群の「A」と、改善案を試す処理群の「B」を比較する。(p.50)

  • A/Bテストはますます効果的になっている

ジェレミー・キング師によって、ebay、ウォールマート、ピンテレストでの経験を例に、

実験的手法の利点や、その手法を支えるために必要な組織文化について語られている。

・実験で成果を上げるには、データに基づいて意思決定を下すことに本気で取り組まなければならない。

・データ民主主義

  • 新規ビジネスを高速で開発する実験型組織のつくり方

仮説・検証を繰り返して新規事業の開発やイノベーションにつなげる、いわば「実験型組織」になるためには何が必要か。

本稿では、実験型組織のつくり方におけるポイントについて明かす。

 

 ・オープンイノベーション型組織

   「DG Lab」=失敗を恐れず、外部と連携して多数のプロジェクトを実施し、

仮説・検定を繰返して、新たな事業化につなげる組織

・ファーストペンギン・スピリット

◎「実験する組織」になるための5つのポイント

  • 日本企業が「実験する組織」に変わる方法

本稿では、日本企業が「実験する組織」への変貌を遂げるための組織改革を

阻む5つの壁を明らかにし、それぞれの壁を乗り越える具体的な方法を示す。

顧客起点のイノベーションへ

・「タテの壁」と「ヨコの壁」

・アジャイル型組織

以上です。改めて、組織論は難しいですね。ご参考になれば幸いです。

次回は、再び理論に戻ろうか迷ったのですが、やはりテクノロジーも気になるところですよね。よって、次回はテクノロジー編でお届けしたいと思います。

それでは、よい週末を!

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<イノベーション- テクノロジストの条件(組織編)>

みなさん、こんにちは。

本日もご訪問いただき、ありがとうございます。

朝晩寒くなりましたね。

さて、前回に引き続き、パナソニックミュージアムの訪れたときのお話をさせてください。

ガードマンに挨拶をして、門を入り広場の松下幸之助氏の像を見上げて写真撮影意をしたのち、まずはものづくりイズム展を訪問しました。どうぞご自由にご見学くださいと、優しく受付の方々に迎えられて館内に進むと、早速昭和レトロの電気製品がガラスの中に展示されていました。

懐かしいラジカセもありました。当時豪邸に置かれていたであろう大型テレビも。

これは何だろうと思ったのが、初代の洗濯機。これはクイズになりそうだなと思いました。

館内は一面真っ白で、ショウケースの中に電気製品が展示されているのが、美術品のようでした。昭和の電気製品のデザインがなんともおしゃれに見えました。

お土産の販売もしていて、昭和の電気製品のおもちゃのガチャもありました。私もお土産を

買いました。ここでしか買えない商品みたいです。

次回は松下幸之助歴史館のお話をさせてください。

それでは本題に入りまして、本日ご紹介する本は

P.F.ドラッカー(著)/上田惇生(編訳) 

『はじめて読むドラッカー【技術編】テクノロジストの条件』

テクノロジストの条件 ものづくりが文明をつくる [ ピーター・ファーディナンド・ドラッカー ]
価格:1,980円(税込、送料無料) (2023/8/6時点) 楽天で購入

松下幸之助氏は「経営の神さま」と呼ばれたそうですが、ドラッカー氏は「マネジメントの父」と呼ばれているそうですね。

今回は、イノベーションの「組織論」に関連した書籍をご紹介したいと思います。

まずは、ドラッカー氏について改めてプロフィールから。

P.F.ドラッカー(氏)

米国クレアモント大学院大学教授。

1909~2005年

ビジネス界にもっとも影響力をもつ思想家として知られる。

上田惇生(氏)

ものづくり大学名誉教授。立命館大学客員教授。

19世紀の技術革命は、既存の産業と事業を陳腐化した。

しかし、破壊する以上に多くのものを誕生させた。

何よりも既存の企業に自己革新を迫った。新技術をマネジメントとすることを強いた。

問題は技術ではなくマネジメントになった。(本書p.ⅱ)

「本書は、テクノロジストでない人たちに技術のダイナミックス、可能性、方法論を教えるものであり、一方テクノロジストが自らの知識と思考を夢に終わらせられることなく、行動に結び付けるうえで必要なマネジメントについての理解をもたらすものとなった。」

(「日本の読者へ」より)

本書はPart1~Part4の4つのパートに分かれています。

順番にざっくりポイントをご紹介します。

Part1 文明の変革者としての技術

「技術とはシステムである。すなわち、あらゆる部分とあらゆる活動が互いに絡み合う

有機体である」(p.29)

・ここでは、「技術革新」は何をもたらしたかについて考察している。

Part2  技術マネジメント

第5章 知識労働の生産性

・知識労働の生産性を向上させる6つの条件

 ☆仕事の目的

 ☆仕事の質は何か

 ☆資本財としての知識労働者

・アメリカのコミュニティ・カレッジ

第6章 ベンチャーのマネジメント

 ・ベンチャーが成功するには4つの原則がある

第7章 つくるだけでは終わらない- 製造の新理論

・製造にかかわる4つのコンセプト

第8章 技術をマネジメントする

・技術(イノベーション)を予期する

・イノベーションの手順

・テクノロジー・モニタリング

Part3  イノベーションの方法論

第9章 方法論としての企業家精神

・知識動向の分析

・技術戦略の必要性

・トップの役割

第10章 イノベーションの組織と戦略

「イノベーションを行う組織には共通の特徴がある。

第一に、イノベーションの意味を知っている。

第二に、イノベーションの力学を理解している。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(p.173)

第11章 既存の企業におけるイノベーション

・既存の企業における企業家精神

・障害は既存の事業

・企業家精神には四つの条件がある

・廃業の制度化

・イノベーションの評価

・イノベーションの定期点検

・担当者の処遇

第12章 イノベーションの機会はどこにあるのか

・イノベーションを生み出す7つの機会

Part4   世界観の転換

  • 問われる知識の意味

以上です。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

個人的には、この一冊で「組織論」のことは網羅できるかなと思っていますが、時代のニースに応じて組織も変容しているようにも見受けられます。

そこで、次回は「実験する組織」についてジャーナルを読んでみたいと思います。

よかったら次回もお立ち寄りください。

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<イノベーション-アイデア編->

みなさん、こんばんは。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

「3」という数字は「マンネリ」というイメージも抱くのですが、このジンクスはすごいです。

毎回くだらない前置きを書いておりますが、そもそもこれ要るの?と実は自分でも首をかしげています。

じゃあなぜ前置きを書いているのか?それは、ブログを始める前に「書評ブログを書くなら、書き手の個性を出した方がよい」というアドバイスが書いてあったからなんです。

個性って、どうやって出すんだ?と私なりに出した答えが、この前置きを書くという習慣になりました。いや、そういうことじゃなかったかもしれませんね。

最初のうちはネタがどんどん湧き出てきたのですが、怖いもので「3か月」を過ぎたくらいから、「あれ、ネタが浮かんでこない。どうしよう」とあがきだしております。

そこで、ついに文字通りネタ探しに、「パナソニック ミュージアム」へ行ってきました。大阪の門真市にあります。

入場料はなんと無料!十分に入場料を支払う価値のある展示物ですよ。この懐の深さ、松下幸之助氏の理念が影響しているのでしょうか。

パナソニック ミュージアムは、「松下幸之助歴史館」と「ものづくりイズム展」と二つの建物に分かれていました。

家族で行ったのですが、みなとても満足していました。私も感動しました。

また行こうと思います。特に松下幸之助歴史館は、私が壁にぶつかった時に行く場所にしようと勝手に決めました。

「せっかく付き合ったんだから、しっかりブログに載せてよね!」と家族から言われたので、

詳細はまだ次回に。

さて、今回はイノベーションの「思考」の部分ということで、2冊の本をご紹介したいと思います。他にもまだこのテーマでご紹介しようと思う本もありますが、また時期を見て。

  1. 読書 猿(著)『アイデア大全 -想像力とブレークスルーを生み出す42ツール』

(フォレスト出版, 2017年, 1,700+税)

アイデア大全 創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール/読書猿【1000円以上送料無料】
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2.ヴィジェイ・クーマー(著)渡辺典子(訳)

『101デザインメソッド-革新的な製品サービス・サービスを生む「アイデアの道具箱」』

(英治出版,2015年,¥2,500)

101デザインメソッド 革新的な製品・サービスを生む「アイデアの道具箱」 [ ヴィジェイ・クーマー ]
価格:2,750円(税込、送料無料) (2023/8/6時点) 楽天で購入

『アイデア大全』の著者は「正体不明」だそうなので、プロフィールは省略いたします。

『101デザインメソッド』の著者のプロフィールは

ヴィジェイ・クーマ―(氏)

イリノイ工科大学デザインスクール教授

1『アイデア大全』

 本書は、先人たちの発想法を集めて紹介した本ですが、ただの実用書ではないと著者は

言います。「本書は実用車であると同時に人文書である」と。

つまり、「本書は発想法のノウハウだけでなく、その底にある心理的プロセスや、方法が生まれてきた歴史あるいは思想的背景にまで踏み込んでいる」(p.3)そうです。

中身については各発想法について「レシピ」(具体的な方法)から「サンプル」(具体例)そして「レビュー」(背景、プロセスなど)の順に説明されています。

最初から順を追って読むもよし、パラパラとめくって、気になる箇所を見つけて辞典のように読むもよしだと思います。

「サンプル」はイラストが描かれていてわかりやすいと思います。

2.『101デザインメソッド』

 文字通り「イノベーション」の攻略bookといえる本ではないかと思います。

残念ながら私は開発に携わったことがないので、この本が実践的かどうかは判断できませんが、イノベーション(特にデザイン・イノベーション)のヒントになるのではないかと思います。各テーマが写真付きでステップごとに進め方を解説していて、親切な本だと思います。デザイン思考に似ているかもしれないですね。

.参考になれば、幸いです。

次回は松下幸之助氏にちなんで、いよいよあの人の本をご紹介しようと思います。

それでは、また。

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【週末企画】問題解決ラボ

みんさん、こんにちは。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

本日立て続けの投稿になりました。

今日は受験勉強をさぼって、気分転換しております。

今週こそは、週末も休日企画もお休みしてネタを貯めようと思ったのですが、今読んでいる本が面白くてセンスがよくて、皆さんにもイチ早くご紹介したくて投稿してしまいました。

nendo 佐藤オオキ(著)

『問題解決ラボ 「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術』

(ダイヤモンド社, 2015年,\¥1,500+税)

問題解決ラボ 「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術 [ 佐藤オオキ ]
価格:1,650円(税込、送料無料) (2023/8/6時点) 楽天で購入

イノベーションの勉強が始まって、だんだん全貌が見えてきて面白さを感じる一方、

最近左脳に偏っているような気がして、もっとクリエイティブな感覚も磨きたくなっています。遊び心というか。

みなさんはいかがでしょうか?

次作もこの勢いで「理論」を突っ走るか、はたまたこの流れで「組織論」に切り替えてみようかと思ったのですが、ふと今日ご紹介する本を読んでいるうちに、このあたりでいったん右脳にスイッチしてみるのもいいかもしれないと思いました。

そこで、アイデアの発想法にちなんだ本をご紹介しようと思います。イノベーションの5つの切り口のうちの「思考」(頭脳)に当たる部分です。

ところで、皆さんは“nendo” という会社をご存知でしたか?

私はどこかで見たことがある気がして、この本を手に取りました。懐かしいタイトルですよね、「問題解決」。しかも「ラボ」。

なんだかおもしろそうな、何か新しい発見がありそうな気がする本です。

冒頭、衝撃なエピソードから始まって一瞬ひるんだのですが、読み始めると

「センスいい!」さすが、デザイナーの感性ってすごい、と引き込まれていきました。

大変申し訳ないのですが、現在進行中で、本の内容は詳しくご紹介できないので、

ご興味をお持ちの方は他のサイトのレヴューをご確認ください。

私も週末は、この本も読み切りたいと思います。 それでは、よい週末を!

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<イノベーションの構造 -後編- >

みなさん、こんにちは。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

ダイエットのために、去年の12月から仕方なく始めたウォーキング。

一年近くなって、四季の移り変わりを感じるようになり、いつの間にかいい気分転換に変わりました。

先日散歩の途中に、どんぐりが落ちているのに気が付きました。

すっかり秋だな、と思って通り過ぎたとたん、ふとうちの子どもたちがまだ幼かったころ、目を輝かせて夢中でどんぐりを拾い集めていたのを思い出しました。

大人になると地面に落ちているものを拾うことに抵抗を感じ「やれやれ」と思い、

しかも「えー!まさかそれを全部持って帰るつもりか?それをどうする気だ?」と気が滅入るのでした。結局100均でざるを買って洗って干して、白のマーカーで顔を書いて遊んだ記憶があります。

そんな記憶も今となってはとても懐かしく、いとおしく、本当に貴重な経験だったと思います。なんの変哲もない当たり前のものが、子どもの目を通すとわくわくする宝ものに変わるのですから。

「子どもの目」、これって大事ですよね。

日本に四季があることも、秋になるとどんぐりが落ちてくることも、当たり前すぎて鈍感に

なってしまいます。でも見方を変えれば、これも財産になるのではないかと思うようになりました。デザイン思考やイノベーションの本を読むようになったせいでしょう。

つい懐かしくなって、帰りにずっしりとしたどんぐりと王冠を拾って帰りました。割れていない、きれいそうなものを選んで。結構人通りも多くて「あの人、なにやってるんだ?」と思われるよなぁと、結構恥ずかしかったです。

持ち帰って洗って、小さな渋めの四角い和食器に乗せて北欧雑貨の中に混ぜて飾ってみると、しっくりなじんで見えました。自然の恵みに感謝 !!

さて、後半は一気に進めます。

第4章 イノベーションの推進

・ベンチャー投資額

・CVC(Corporate Venture Capital)

・ベンチャー企業のネットワークとコミュニティー

・高い人材の流動性

・破壊的技術の開発をする仕組みを作る

・新事業を興す仕組みを作る

・15%ルール、20%ルール

・組織スラック

・破壊的イノベーションのアイデアの源泉

・持続的イノベーションは経営戦略論やマーケティング理論で説明できる

第5章 製品イノベーションと工程イノベーション

工程イノベーションは、企業内部で起こるイノベーションであり、企業の組織能力を

より強靭にし、企業の利益を増やすことや高品質な製品を作ることができる効果がある

(p.132)

・破壊的工程イノベーションと持続的工程イノベーション

  フォード車のベルトコンベア方式

  トヨタ生産方式

・Lean Production System(無駄のない生産システム)

第6章 サービス業のイノベーション

・クロネコヤマトの宅急便

・スターバックス・コーヒー

・インターネットによる本の販売

第7章 ビジネスモデル・イノベーション

・統合型製品とモジュール型製品

・クロース度・統合型→クロースド・モジュール型→オープン・モジュール型→コモディティー製品

・他社が真似できない高度な技術

  マイクロソフト/ インテル

◎オープン・クローズド戦略

→大変勉強になりました

・オープン技術を作る標準化

・知的財産の相互の活用

・産業連携の推進

・CVC

・受託生産

・NIH症候群とNSH症候群

・ブルー・オーシャン戦略

第8章 イノベーションを起こす人と環境

・イノベーションを起こす人

→イノベーションを起こす素養のある人の特徴が書かれています

・イノベーション力を磨く

→本書P.203~205のポイントは特に押さえておきたいと思いました

・イノベーションを起こす環境

・セレンディビティ

以上が、私が重要だと思ったポイントです。

読み終わって、改めて良書だと思いました。

イノベーションの分類もわかりやすく、日本の特徴、強みや弱みも明確にわかりました。

随所に課題に対する提案も書かれていたので、問題を絞って焦点を当てることができそうです。

ご参考になれば幸いです。

今週もあっという間に一週間が過ぎました。

みなさまも、よい一日を!

改訂版1.0 イノベーションの構造 イノベーションを起こす研究者や技術者、新事業の企画者のために [ 亀山正俊 ]
価格:2,640円(税込、送料無料) (2023/8/6時点) 楽天で購入
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<イノベーションの構造 第1~3章>

みなさん、こんにちは。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

この前、私が子どものころビデオデッキ(当時はまだビデオテープでした)を購入した

お話をしたのですが、私はビデオデッキを手に入れるや、足しげくレンタルショップに通って、お小遣いを使い果たして映画のビデオを借りていたのを覚えています。

大学生の頃は映画雑誌もよく買っていました。「premiere」だったと思います。映画も見るのも好きでしたが、批評家のコメントを読むのも好きでした。

こんなことを書いていたら、久々に読みたくなりました・・・。

最近はほとんど映画を見なくなりました。TSUTAYAが移転したし、Paraviも使っているのですが、まとまって映画を見る時間も心の余裕も無くなったからかもしれません。

前々回、ちょうどイッタラの話題に触れたので、それにちなんだ映画「かもめ食堂」のこともご紹介したいと思います。といっても、内容はほとんど忘れてしまったのですが、日本人の女性3人が繰り広げる、アットホームなお話です。北欧が舞台です。この映画では、度々北欧食器が登場して、北欧デザイン好きを喜ばせてくれます。

華やかな映画ではありませんが、心がほんのり温まる、そんな映画だったと思います。

もし、まだこの映画をご覧になっていない方、北欧にご興味がある方、よかったらチェックしてみてはいかがでしょう。

前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのは

亀山 正俊 (著)

『(改訂版1.0)イノベーションの構造 イノベーションを起こす研究者や技術者

 新事業の企画者のために』

(青山ライフ出版, 2022年, ¥2,640+税)

改訂版1.0 イノベーションの構造 イノベーションを起こす研究者や技術者、新事業の企画者のために [ 亀山正俊 ]
価格:2,640円(税込、送料無料) (2023/8/6時点) 楽天で購入

前作と多少オーバーラップするところもあるかもしれませんが、本書の特徴は、研究者として、また技術者としての目線でイノベーション、特に「破壊的イノベーション」について

書かれていることだと思います。

まだ読み始めたばかりですが、とても読みやすくて個人的にはお勧めしたい本だと思ったので、前作同様スタートダッシュで小分けにしてご紹介します。

前作のように、しばらく同じ本の紹介が続きますが、ご了承ください。

それでは、本の全体像についてご紹介します。

  • イノベーションは何かを議論する
  • 破壊的イノベーションと持続的イノベーションについて解説する
  • 大企業が破壊的イノベーションに取り組むのが難しい理由について解説する
  • 破壊的イノベーションを推進するための日本の企業環境と現実について述べ、

大企業で破壊的イノベーションを推進するための手法について議論する

  • 製品イノベーションと工程イノベーションについて述べる
  • サービス業のイノベーションについて簡単に触れる
  • ビジネスモデル・イノベーションについて議論する
  • イノベーションを起こす人材や組織について議論する

(本書より)

これで。だいたいのイメージがつかめると思うのですが、各章興味深いテーマが並んでおりますので、前作同様、章ごとに私が注目するキーワードをご紹介していきたいと思います。

  • イノベーションとは

・イノベーションのプロセス

  • 革新的技術の創出

 ↓

  • 事業化

 ↓

  • 収益化

・イノベーションのS字曲線

・ノベーションの分類

  画期的イノベーションと斬進的イノベーション

  破壊的イノベーションと持続的イノベーション

・製品イノベーション、工程イノベーション、ビジネスモデル・イノベーション

  • 破壊的イノベーションと持続的イノベーション

 

・破壊的イノベーションと持続的イノベーションは対になっている

・5種類の破壊的イノベーション

  • 高性能型
  • ローエンド型
  • 新指標型
  • 新結合型
  • 新機能型

・「組織スラック」の必要性

→5つの分類それぞれに具体例が列挙されていて、解説もありわかりやすい

  • 破壊的イノベーションが難しい理由

・「イノベーションのジレンマ」

  顧客のニースだけを重視

・リーダーシップとマネージメント

今回は以上です。

それでは、また。

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<イノベーション・マネー第ジメント入門 –完結編>

みなさん、こんにちは。

今日もご訪問頂き、ありがとうございます。

食欲の秋ですね。

最近油断してついつい食べ過ぎてしまい、リバウンドして大慌てしております。

体重はあっという間に増えるのに、年齢を重ねると落とすのには時間がかかります。

秋の味覚を堪能したいというのに、太りにくい体質に生まれたかったです。

さて本書の第Ⅲ部はイッキに読み進めて。ようやく今回で最終回を迎えます。

それでは、ノンストップで各章のまとめをご紹介していきたいと思います。

[第Ⅲ部] イノベーションと経済政策

第11章 イノベーションと制作・制度

イノベーションは経済環境や社会環境を大きく変化させると同時に、その進展自体が経済環境や社会環境に大きく影響される。

だからこそ、マクロ・ミクロ経済政策や社会環境を律しようとする様々な規制がイノベーションの進展に大きな影響を与えることになる。

本章では、イノベーションと政策・制度がどのような相互依存関係をもってきたかを歴史的に概観し、国や公的組織のイノベーション組織の根拠や分類などを整理する。

さらに、日本におけるイノベーション政策と日本の社会環境との関係も見ていく。

第12章 科学技術イノベーション政策

日本の政策形成においては、官僚機構がシンクタンクとして大きな役割を果たしてきた。

他方、アメリカにおいては、AAAなどの学協会、National Academicsなどのアカデミー、ランドやブルッキングス研究所などの政策系シンクタンクが大きな役割を果たしている。

イノベーションの実現には、多様な主体が複雑に絡み合っており、政策形成には官僚機構のみでなく、学協会、アカデミア、大学、非営利法人、経済団体、民間シンクタンクなど多様な主体が関与すべきものであると考えられる(p.330)

第13章 イノベーション創出のための知的財産制度

本章では、第1に知的財産とは何かを概観し、第2に特許制度のイノベーションにおける役割とそのメカニズムを明らかにしつつ、特許出願動向・活用動向を概観する。

第3に、特許以外の知的財産制度について、各制度の概要を解説する。

第4にプロパテント政策(特許重視政策)について、どのような要素があるかを分析し、

アメリカと日本のプロパ転炉政策を解説する。

第5に特許制度の世界調和における主要な論点を論じ、最後に今後の知的財産政策の方向性について論じる(p.333)。

第14章 イノベーション創出のための知的財産権マネジメント

本章では、第1に特許権の価値について論じ、第2に知的財産の活用マネジメントとして、市場の拡大と利益の確保や競争ポジションの好適化、独占禁止法上適法なライセンス契約の明確化などを解説する。

第3に特許侵害リスクマネジメントの重要性や手法について概説し、第4に技術流出の防止の観点から、特許出願かノウハウ化にするかといった特許出願のマネジメントについて

論じる。

最後に、企業の知的財産部の活用について論じる(p.369)。

第15章 イノベーションと規制・制度

本章では、様々な規制や制度がイノベーションの普及に与える影響と、その活用方法について見ていく。

注目するキーワード

・事前規制と事後規制

・国ごとの規制体系の違いは、ビジネスのコストになることもあるが、ビジネスチャンスに

なることもある(p.397)。

・技術規制によるイノベーション

・イノベーションを継続する規制

・規制を活用したイノベーション

・標準化のビジネス効果

・法工学

第16章 イノベーションと経済成長

本章では、イノベーションが一国の経済成長に果たしてきた役割とマクロ経済政策としてのイノベーション政策を構想するための規範的な視点を提供する(p.418).

以上

これでだいたいイノベーションの全体像が見えてきたように思うのですが、皆さまはいかがでしょうか?イノベーションには、実に様々な要因が影響していることが見えてきましたね。なかなか複雑ですが、背景を知ることだけでも十分意義があるのではないかと個人的には感じました。

もはや、ブログという感じではなくなりましたが、私個人としてはこれまでのまとめを忘備録として、時々振り返りながら前進していきたいと思います。

これまでのざっくりしたまとめが、皆さまのお役に少しでも立てれば幸いです。

それでは、最後になりましたが、本書を執筆された先生方のご紹介を簡略してご紹介いたします。

延岡健太郎 氏 一橋大学イノベーション研究センター長

青島 矢一 氏 一橋大学イノベーション研究センター教授

米倉誠一郎 氏 一橋大学イノベーション研究センター特任教授

清水 洋  氏 一橋大学イノベーション研究センター教授

軽部 大  氏 一橋大学イノベーション研究センター教授

長岡 貞男 氏 東京経済大学経済学部教授

北野 泰樹 氏 青山学院大学国際マネジメント研究科准教授

野間 幹晴 氏 一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授

江藤 学  氏 一橋大学イノベーション研究センター教授

赤池 伸一 氏 文部科学省科学技術・学術政策研究所科学技術予測センターセンター長

岡田 吉美 氏 一橋大学イノベーション研究センター特任講師

楡井 誠  氏 東京大学大学院経済学研究科准教授

次回も引き続き、イノベーションについて理解を深めていきたいと思います。

やっと終わったので、本当は打ち上げの一杯を飲みたいところですが、炭酸水で我慢します。 それでは、また。

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カテゴリー: イノベーション, 問題解決 | コメントする

【週末企画】<最高のテレワーク空間>

みなさん、こんにちは。

ご訪問頂き、ありがとうございます。

一週間が過ぎるのがあっという間に感じます。

最近の電車の混み具合からして、「テレワーク」という働き方はあまり浸透しなかったのでしょうか。

私も「テレワーク」もどきの働き方を、6年間経験したことがあります。

当時子どもがまだ小さかったので、この働き方がとてもありがたかったです。

テレワークのメリットは、自分で仕事をする環境をアレンジできるところかなと思います。

私にとって、理想の仕事場はカフェのような雰囲気ですね。

本日ご紹介するのは

尾田 恵(著)『光とインテリアで整う 最高のテレワーク空間』

(実業之日本社, 2021年, ¥1,650(税込))

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著者の考えによると、「インテリア」は、私たちの「健康」を下支えするための大きな役割を持っているそうです。

「目の疲れ、偏頭痛・・・もしかしてPCの光が原因!?」

意外と盲点だったのは、「光」の影響でした。この本を読んで、照明の明るさや色を気にするようになりました。あとは勉強や仕事をするスペースの壁の色も気になって、モスグリーンの壁紙を貼って、光の反射を和らげるようにしました。

本書は、メインは「光」の話ですが、それ以外にもインテリアの工夫についても紹介されています。

そういえばACTUSの動画で、北欧の方たちは間接照明を使って光を立体的に演出していると紹介していました。おうち時間が長いので、光との付き合い方が上手なのでしょうね。夜は確かに、優しい光に包まれてくつろぎたいですね。

それでは、よい週末を!

カテゴリー: 休日企画, 問題解決 | コメントする

<イノベーション・マネジメント入門 第9~10章>

みなさん、こんにちは。

今回もご訪問頂き、ありがとうございます。

先日父のことをお話してから、子どものころの記憶がよみがえってきました。

私の父が電機メーカーで働いていたおかげで、我が家には、いち早く最新家電が入ってきました。

一番記憶に残っているのは、初めて電子レンジが我が家に届いた日のことです。

当時は、まだ電子レンジは結構大型でした。電子レンジが何なのか知らなかった私は、

この箱で料理ができる?魔法の箱か?と不思議に思ったのを覚えています。

動き出したら音もするし、「爆発したらどうしよう」とドキドキしたのも覚えています。

当時の日本の電機製品は、黄金期だったのかもしれません。私もお手伝いをしたりしてお小遣いをコツコツ貯めて、パソコンやビデオデッキを買ったのを覚えています。

さすがに、親もあきれていましたが。

さて、今回も引き続き同書をご紹介します。

第9章 イノベーションと企業戦略

「生き延びるのは最も強い種でもなければ、最も知的な種でもない。変化に最も適応できる種である」(チャールス・ダーウィン)。

それでは、どのように変化を認識し、対処することが可能なのか。この章では、競争優位とは何か、戦略とは何かという基本的な問題から出発したうえで、変化を認識し対処するためには何をすべきなのか、という問題を検討する。(p.219)

私が注目するキーワード

・技術的変換能力(ものづくり能力)と経済的変換能力(価値づくり能力)

    高いものづくり能力を起点とし、そのうえで価値づくり能力の向上を目指して

いかなくては、企業の持続的成長は期待できない。(P.223)

・破壊的イノベーション

・リバース・イノベーション

・プラットフォーム戦略とオープン・イノベーション戦略

第10章 イノベーションと企業間システム

どんな大きな企業でも、イノベーションを生み出し、その果実を獲得するために必要な活動や資源をすべて自社でまかなうことはできない。企業や大学など外部の組織との分業や協力が必要である。

本章では、イノベーションと企業間システム(企業間でどのように活動を分業し、どのような関係を築いていくか)について、イノベーションにおける企業システムのマネジメントと

イノベーションと企業間システムの関係について議論する(p.246)。

  • オープン・イノベーション

以上、ここまでが第Ⅱ部「イノベーション創出プロセス」の内容紹介です。

次回から第Ⅲ部「イノベーションと経済政策」をご案内します。

知的財産制度のお話も出てくるみたいで、個人的にはしっかり勉強しないといけないところです。よかったらお立ち寄りください。

今週の週末企画は、「テレワーク」に関する書籍をご紹介しようと思います。

インテリアと健康のお話です。

もしよかったら、そちらも覗いてみて下さい。

それでは、また。

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